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日本文化 モダンラプソディ/渡辺裕 ペーパーバック – 2002/11/13
渡辺 裕
(著)
1:◇はじめに
2:●序章 もう一つの日本文化
3:1.「日本音楽」の表象
4:2.「七孔尺八」の奏でる「日本音楽」
5:3.西洋の側から見た「異文化」
6:4.「もう一つの日本近代史」への問い――「日本文化」の複数化に向けて
7:5.本書の構成
:■第1部 「近代化」のもう一つの道 「邦楽改良」と「日本文化」アイデンティティ
9:●第一章 「東洋」と「西洋」のはざまで
10:――「新日本音楽」をめぐる言説にみる「日本」表象
:1.《春の海》のイメージ
12:2.同時代者にとっての《春の海》
13:3.時代の「空気」としての西洋化志向
14:4.「和声楽器としての尺八」をめぐる論争
15:5.「日本和声」論の周辺
16:6.「新日本音楽」の反対者? 今井慶松と中能島欣一
17:7.「芸術」としての三曲 「邦楽改良」の背景
1:8.西洋人のまなざしからの「新日本音楽」批判
19:9.「大東亜共栄圏」から「西洋先進国」へ
20:●第二章 花柳文化の「近代」とレコード産業
21:――芸者はなぜ「裏文化」の住人になったか?
22:1.芸者の歌舞の「裏文化」化
23:2.「芸妓改良」の試み 演舞場、温習会、芸妓学校
24:3.「モダン芸者」と歌舞の「近代化」
25:4.「モダン芸者」とレコード産業
26:藤本二三吉のビクターレコードにおける活動事例
27:5.新小唄・映画小唄・新民謡
:6.「自立」の背景
29:7.「芸者歌手」と芸者のイメージ化
30:■第2部 大阪文化ともう一つの「日本近代」
31:●第三章 坪内逍遥のみた大阪
32:――宝塚・歌舞伎・上方舞の出会った場
33:1.坪内逍遥の「宝塚詣で」
34:2.宝塚と「歌舞伎改良」
35:3.逍遥と大阪文化
36:4.《若の浦》の初演がもたらしたもの
37:●第四章 洋楽受容史再考
3:――大阪からのまなざし
39:1.「東京中心」的洋楽史観をこえて
40:2.大阪音楽協会のレパートリー
41:3.東京人のみた大阪の洋楽
42:4.座して奏するヴァイオリン 甲賀夢仙と大阪のヴァイオリン文化
43:5.羽衣管弦団を支えた人々
44:6.大阪経済の光と影
45:●第五章 地場産業としてのレコード会社
46:――ニットーレコードと大阪の音楽文化
47:1.ニットーレコードのカタログの世界
4:2.ニットーレコードとその顧客たち
49:3.「日東演芸会」の周辺
50:4.ニットーレコードと「芸妓改良」
51:5.ニットーレコードのたそがれ 「関東派」との抗争の果てに
52:■第3部 宝塚歌劇と「もう一つの近代化」断章
53:●第六章 日本舞踊とモダンダンスの「異文化接触」
54:――宝塚少女歌劇における楳茂都陸平の活動
55:1.「新舞踊」の場としての宝塚少女歌劇
56:2.日本文化としての《ソナータ・アパッショナータ》
57:3.欧州留学の成果としての《ヂャブヂャブ・コント》
5:4.変わりゆく「日本文化」像 観客のみた楳茂都作品
59:●第七章 「宝塚アイデンティティ」の形式とオリエンタリズム
60:――1938年・宝塚のベルリン公演
61:1.「タカラヅカ・ガールズ・オペラ」のもたらした波紋
62:2.消えた《月光曲》 日本での試演会をめぐる議論
63:3.本物の「カブキ」? ベルリンでの反応
64:4.その後の海外公演にみる宝塚の戦略
65:●第八章 近代国家日本の「国民劇」
66:――宝塚と東宝の「戦時体制」
67:1.芸術と「戦時協力」
6:2.繰り返される宝塚への男性加入論 少女歌劇と「国民劇」
69:3.大東亜共栄圏の「国民劇」 宝塚の東京進出と「東宝国民劇」
70:4.「国民」とは誰か? 東宝舞踊隊の「日本民族舞踊」研究とその背景
71:◇あとがき
72:◇資料
73:◇参考文献
74:◇索引
2:●序章 もう一つの日本文化
3:1.「日本音楽」の表象
4:2.「七孔尺八」の奏でる「日本音楽」
5:3.西洋の側から見た「異文化」
6:4.「もう一つの日本近代史」への問い――「日本文化」の複数化に向けて
7:5.本書の構成
:■第1部 「近代化」のもう一つの道 「邦楽改良」と「日本文化」アイデンティティ
9:●第一章 「東洋」と「西洋」のはざまで
10:――「新日本音楽」をめぐる言説にみる「日本」表象
:1.《春の海》のイメージ
12:2.同時代者にとっての《春の海》
13:3.時代の「空気」としての西洋化志向
14:4.「和声楽器としての尺八」をめぐる論争
15:5.「日本和声」論の周辺
16:6.「新日本音楽」の反対者? 今井慶松と中能島欣一
17:7.「芸術」としての三曲 「邦楽改良」の背景
1:8.西洋人のまなざしからの「新日本音楽」批判
19:9.「大東亜共栄圏」から「西洋先進国」へ
20:●第二章 花柳文化の「近代」とレコード産業
21:――芸者はなぜ「裏文化」の住人になったか?
22:1.芸者の歌舞の「裏文化」化
23:2.「芸妓改良」の試み 演舞場、温習会、芸妓学校
24:3.「モダン芸者」と歌舞の「近代化」
25:4.「モダン芸者」とレコード産業
26:藤本二三吉のビクターレコードにおける活動事例
27:5.新小唄・映画小唄・新民謡
:6.「自立」の背景
29:7.「芸者歌手」と芸者のイメージ化
30:■第2部 大阪文化ともう一つの「日本近代」
31:●第三章 坪内逍遥のみた大阪
32:――宝塚・歌舞伎・上方舞の出会った場
33:1.坪内逍遥の「宝塚詣で」
34:2.宝塚と「歌舞伎改良」
35:3.逍遥と大阪文化
36:4.《若の浦》の初演がもたらしたもの
37:●第四章 洋楽受容史再考
3:――大阪からのまなざし
39:1.「東京中心」的洋楽史観をこえて
40:2.大阪音楽協会のレパートリー
41:3.東京人のみた大阪の洋楽
42:4.座して奏するヴァイオリン 甲賀夢仙と大阪のヴァイオリン文化
43:5.羽衣管弦団を支えた人々
44:6.大阪経済の光と影
45:●第五章 地場産業としてのレコード会社
46:――ニットーレコードと大阪の音楽文化
47:1.ニットーレコードのカタログの世界
4:2.ニットーレコードとその顧客たち
49:3.「日東演芸会」の周辺
50:4.ニットーレコードと「芸妓改良」
51:5.ニットーレコードのたそがれ 「関東派」との抗争の果てに
52:■第3部 宝塚歌劇と「もう一つの近代化」断章
53:●第六章 日本舞踊とモダンダンスの「異文化接触」
54:――宝塚少女歌劇における楳茂都陸平の活動
55:1.「新舞踊」の場としての宝塚少女歌劇
56:2.日本文化としての《ソナータ・アパッショナータ》
57:3.欧州留学の成果としての《ヂャブヂャブ・コント》
5:4.変わりゆく「日本文化」像 観客のみた楳茂都作品
59:●第七章 「宝塚アイデンティティ」の形式とオリエンタリズム
60:――1938年・宝塚のベルリン公演
61:1.「タカラヅカ・ガールズ・オペラ」のもたらした波紋
62:2.消えた《月光曲》 日本での試演会をめぐる議論
63:3.本物の「カブキ」? ベルリンでの反応
64:4.その後の海外公演にみる宝塚の戦略
65:●第八章 近代国家日本の「国民劇」
66:――宝塚と東宝の「戦時体制」
67:1.芸術と「戦時協力」
6:2.繰り返される宝塚への男性加入論 少女歌劇と「国民劇」
69:3.大東亜共栄圏の「国民劇」 宝塚の東京進出と「東宝国民劇」
70:4.「国民」とは誰か? 東宝舞踊隊の「日本民族舞踊」研究とその背景
71:◇あとがき
72:◇資料
73:◇参考文献
74:◇索引
- 本の長さ345ページ
- 言語日本語
- 出版社春秋社
- 発売日2002/11/13
- ISBN-104393931610
- ISBN-13978-4393931615
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
邦楽改良、モダン芸者、大阪文化、レコード産業、新舞踊、宝塚、戦時活動…。大正・昭和期に沸騰するさまざまな改革の波。その試行錯誤の諸相を照射し、日本近代文化の変遷のありようと「日本」アイデンティティを再検証する。
登録情報
- 出版社 : 春秋社 (2002/11/13)
- 発売日 : 2002/11/13
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 345ページ
- ISBN-10 : 4393931610
- ISBN-13 : 978-4393931615
- Amazon 売れ筋ランキング: - 772,914位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年5月7日に日本でレビュー済み
近代化の波とともに邦楽がいかにして変化してきたかを分かりやすく検証。今ではいわゆる古典の名曲のようなイメージのある、お正月の定番「春の海」も、実は作曲された当時は、非常に“西洋的”と評価され、伝統的な邦楽界に波紋を投げかけた曲だったという、現代人の邦楽観に衝撃を与えるエピソードも。まさに邦楽新常識のバイブルといった一冊。
2009年1月18日に日本でレビュー済み
日本音楽史も好きで近代の邦楽の発展過程を調べているうちに本書と出会いました。明治時代、西洋音楽との出会いが邦楽界に及ぼした影響がこれほど大きかったのかと理解できました。7孔尺八という奇妙な代物が開発されたわけで、そのような西洋化されたものを不純なものと排する見方が西洋人による異文化表象のありかただと筆者は説いています。
宮城道雄の代表作と言われる「春の海」での西洋化志向は、大正期から昭和初期にかけて邦楽界全体を覆っていた状況だというのも理解できました。
章立てを見てもらうと本書の構成がよく理解できると思います。もう一つの日本文化、第1部 「近代化」のもう一つの道―「邦楽改良」と「日本文化」アイデンティティ(「東洋」と「西洋」のはざまで―「新日本音楽」をめぐる言説にみる「日本」表象、花柳文化の「近代」とレコード産業―芸者はなぜ「裏文化」の住人になったか?)、第2部 大阪文化ともう一つの「日本近代」(坪内逍遙のみた大阪―宝塚・歌舞伎・上方舞の出会った場、洋楽受容史再考―大阪からのまなざし、地場産業としてのレコード会社―ニットーレコードと大阪の音楽文化)、第3部 宝塚歌劇と「もう一つの近代化」断章(日本舞踊とモダンダンスの「異文化接触」―宝塚少女歌劇における楳茂都陸平の活動、「宝塚アイデンティティ」の形成とオリエンタリズム―一九三八年・宝塚のベルリン公演、近代国家日本の「国民劇」―宝塚と東宝の「戦時体制」)となっています。
ダンスの練習までしていた花柳文化や、坪内逍遥と宝塚少女歌劇、大阪の地場のレコード会社であったニットーレコード、など物珍しい記述が多く、音楽史でありながら、演劇史、世相史、風俗史、生活史の側面からも興味深い指摘がなされていました。
宮城道雄の代表作と言われる「春の海」での西洋化志向は、大正期から昭和初期にかけて邦楽界全体を覆っていた状況だというのも理解できました。
章立てを見てもらうと本書の構成がよく理解できると思います。もう一つの日本文化、第1部 「近代化」のもう一つの道―「邦楽改良」と「日本文化」アイデンティティ(「東洋」と「西洋」のはざまで―「新日本音楽」をめぐる言説にみる「日本」表象、花柳文化の「近代」とレコード産業―芸者はなぜ「裏文化」の住人になったか?)、第2部 大阪文化ともう一つの「日本近代」(坪内逍遙のみた大阪―宝塚・歌舞伎・上方舞の出会った場、洋楽受容史再考―大阪からのまなざし、地場産業としてのレコード会社―ニットーレコードと大阪の音楽文化)、第3部 宝塚歌劇と「もう一つの近代化」断章(日本舞踊とモダンダンスの「異文化接触」―宝塚少女歌劇における楳茂都陸平の活動、「宝塚アイデンティティ」の形成とオリエンタリズム―一九三八年・宝塚のベルリン公演、近代国家日本の「国民劇」―宝塚と東宝の「戦時体制」)となっています。
ダンスの練習までしていた花柳文化や、坪内逍遥と宝塚少女歌劇、大阪の地場のレコード会社であったニットーレコード、など物珍しい記述が多く、音楽史でありながら、演劇史、世相史、風俗史、生活史の側面からも興味深い指摘がなされていました。