著者は国鉄マン、鉄道ジャーナリストを経て、鉄道雑誌編集者として活躍している人物。
本書は、『旅と鉄道』『鉄道ファン』『旅』などの雑誌に掲載された文章に、書き下ろしを加えて一冊としたもの。一部は1960年代の文章であり、読んでいてかなりの時代の流れを感じる。
自身の鉄道人生についての章がおもしろい。赤ん坊の頃からこんなにも好きだったとは! 第二次大戦直後のすさまじい鉄道事情も心に残る。
ただ、全体的に文章があまりに叙情的すぎるきらいがある。
そのほか、1965年の寝台特急〈はくつる〉乗車記、夜汽車の歴史、列車愛称の一覧など、力作が並んでいる。
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日本の名列車 (祥伝社新書 43) 新書 – 2006/7/5
竹島 紀元
(著)
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「私は、汽車を離れて生きることはできない」
「鉄道ジャーナル」生みの親で、現役編集長による昭和・平成の“生きた鉄道史”
《本書の内容》
第一章 素晴らしい鉄道旅行
第二章 急行列車讃歌
第三章 夜汽車の昭和史
第四章 北の流れ星 寝台特急〈はくつる〉
第五章 特急さくら 西へ!
第六章 思い出の路線と旧友を訪ねて
第七章 列車愛称の77年
第八章 私の心に生き続ける愛称と列車
(付)JR「列車愛称」一覧
■昭和、平成の“生きた鉄道史”
汽車、列車に思い出のない人はまずいないだろう。仕事に旅行に、四季を問わず私たちは列車にお世話になっている。幼い頃から熱心なレールファンの著者による、昭和、平成の〝生きた鉄道史〟。「朝靄(あさもや)に濡れて光るレール。白い蒸気が生きもののように車窓を包み、見知らぬ駅名が朦朧(もうろう)とした意識の片隅をよぎってゆく。夢現(ゆめうつつ)に遠い汽笛(ホイッスル)を聞いた。乳色のヴェールに閉ざされた朝まだきの旅路が澄んだ青いシグナルの灯(あかり)に魅せられてひた走った夜汽車の思い出がいつも私の心に鮮烈な感動を呼びさます。幼い或る日、ふと瞳(ひとみ)に焼き付いた汽車の姿がいつか私の人生の原点になっていた」(「本文」より)
「鉄道ジャーナル」生みの親で、現役編集長による昭和・平成の“生きた鉄道史”
《本書の内容》
第一章 素晴らしい鉄道旅行
第二章 急行列車讃歌
第三章 夜汽車の昭和史
第四章 北の流れ星 寝台特急〈はくつる〉
第五章 特急さくら 西へ!
第六章 思い出の路線と旧友を訪ねて
第七章 列車愛称の77年
第八章 私の心に生き続ける愛称と列車
(付)JR「列車愛称」一覧
■昭和、平成の“生きた鉄道史”
汽車、列車に思い出のない人はまずいないだろう。仕事に旅行に、四季を問わず私たちは列車にお世話になっている。幼い頃から熱心なレールファンの著者による、昭和、平成の〝生きた鉄道史〟。「朝靄(あさもや)に濡れて光るレール。白い蒸気が生きもののように車窓を包み、見知らぬ駅名が朦朧(もうろう)とした意識の片隅をよぎってゆく。夢現(ゆめうつつ)に遠い汽笛(ホイッスル)を聞いた。乳色のヴェールに閉ざされた朝まだきの旅路が澄んだ青いシグナルの灯(あかり)に魅せられてひた走った夜汽車の思い出がいつも私の心に鮮烈な感動を呼びさます。幼い或る日、ふと瞳(ひとみ)に焼き付いた汽車の姿がいつか私の人生の原点になっていた」(「本文」より)
- 本の長さ265ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2006/7/5
- ISBN-10439611043X
- ISBN-13978-4396110437
登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2006/7/5)
- 発売日 : 2006/7/5
- 言語 : 日本語
- 新書 : 265ページ
- ISBN-10 : 439611043X
- ISBN-13 : 978-4396110437
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,823,042位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年7月30日に日本でレビュー済み
著者の若い頃からの体験を元に旅情豊かに綴られた書です。
特に、戦前戦後の鉄道模様に於ける描写は、年配者には懐かしく思えることでしょう。
鉄道の発達と共に列車の名前も移り変わり、当時の面影が呼び起こされそうです。
只、残念なのは列車に関する記述が物足りないことです。題名を元に読まれた方は少々ガッカリされるかもしれません。
もう少し列車の構造上のこととか、動力性能などを取り上げて欲しかったですね。
特に、戦前戦後の鉄道模様に於ける描写は、年配者には懐かしく思えることでしょう。
鉄道の発達と共に列車の名前も移り変わり、当時の面影が呼び起こされそうです。
只、残念なのは列車に関する記述が物足りないことです。題名を元に読まれた方は少々ガッカリされるかもしれません。
もう少し列車の構造上のこととか、動力性能などを取り上げて欲しかったですね。
2006年11月5日に日本でレビュー済み
第5章、「特急さくら 西へ!」は著者の最大の自信作であると言って良いだろう。
旧国鉄なればこその、運転席添乗取材による緊張ある文。これが、氏の主宰する鉄道ジャーナル誌の目玉だった「列車追跡シリーズ」に連なることになる・・のだが、この他の作品がいけない。
第6章の北海道紀行は、現代の鉄道旅行を書きたかったのか、旧交暖めて昔の鉄道はよかった、とでも懐かしたがりたかったのか。残念ながら、どっちつかず。
列車愛称のために章を2つと付録を設けているが、歴史を記した7章は帯に短したすきに長し。8章は氏の随想に終わり、付録の愛称一覧に至っては無味乾燥の文字を読まされては、鉄道旅行に誘われる前に疲労もの。
正直6〜8章と付録は「埋め草」ではないかと疑念の一つも持ちたくなり、1〜5章のみで出版していたら・・と惜しい本である。
旧国鉄なればこその、運転席添乗取材による緊張ある文。これが、氏の主宰する鉄道ジャーナル誌の目玉だった「列車追跡シリーズ」に連なることになる・・のだが、この他の作品がいけない。
第6章の北海道紀行は、現代の鉄道旅行を書きたかったのか、旧交暖めて昔の鉄道はよかった、とでも懐かしたがりたかったのか。残念ながら、どっちつかず。
列車愛称のために章を2つと付録を設けているが、歴史を記した7章は帯に短したすきに長し。8章は氏の随想に終わり、付録の愛称一覧に至っては無味乾燥の文字を読まされては、鉄道旅行に誘われる前に疲労もの。
正直6〜8章と付録は「埋め草」ではないかと疑念の一つも持ちたくなり、1〜5章のみで出版していたら・・と惜しい本である。