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お金から見た幕末維新――財政破綻と円の誕生(祥伝社新書219) 新書 – 2010/10/30
渡辺房男
(著)
幕府から政権を奪ったものの金(かね)はなく、明治政府は財政破綻からのスタートだった。 同じ日本でありながら東国は金貨、西国は銀貨が流通し、それぞれの品質も違えば交換相場も日々変わる。おまけに各藩が発行した藩札の処理。 近代国家を目指す新政府にとって、焦眉の急は、単位が統一された通貨制度の確立にあった。だが、その道は困難を極(きわ)め、財政的な綱渡りを繰り返していく。 「円」は明治四年になってやっと生まれ、日本銀行は十五年に誕生。初めての紙幣が発行されたとき、明治はすでに十八年になっていた。 新政府の財政を立て直し、国の根幹をなす貨幣制度を作りだした、大隈重信、渋沢栄一、松方正義ら、経済官僚たちの創意工夫と苦闘を描く、もう一つの幕末維新史!
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2010/10/30
- ISBN-10439611219X
- ISBN-13978-4396112196
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商品の説明
出版社からのコメント
本書は、幕末から明治前半の節目節目に登場する様々な通貨に着目し、その誕生の背景をエピソード形式で紹介しながら、経済の近代化プロセスをたどる、「もうひとつの幕末維新史」です。国と地方の借金を併せると800兆円。幕末維新と現代では時代状況は異なるが、当時の経済官僚たちが抱いた危機意識と使命感、そして20年余にわたる苦しい試行錯誤の中から、今日の私たちが学ぶことは多いのではないでしょうか。
著者について
1944年、甲府市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。元NHKプロデユーサーサー。1999年『桜田門外十万坪』で歴史文学賞、2001年『ゲルマン紙幣一億円』で中村星湖文学賞受賞。幕末維新を舞台とする歴史経済小説を得意とする。その他の著書に『金目銀目五万両』『われ沽券にかかわらず』『東京秘図 西南の役異聞』『命に値段つけます』『円を創った男』など多数。新刊に『儲けすぎた男-小説・安田善次郎』
登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2010/10/30)
- 発売日 : 2010/10/30
- 言語 : 日本語
- 新書 : 216ページ
- ISBN-10 : 439611219X
- ISBN-13 : 978-4396112196
- Amazon 売れ筋ランキング: - 189,075位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
幕藩体制はある意味中央集権体制ではなく地方自治制が確立されていたことを知ることが出来ます。
2022年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
幕末~明治にかけて江戸時代の「両」などが「円」になりましたが、どのようにして変わったのかを
知りたくて購入しました。
綺麗な本が届きました。
知りたくて購入しました。
綺麗な本が届きました。
2010年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、目次を見ると各タイトルが興味深い。
読みたいページを開けるとタイトル毎に話題が完結している。
忙しい通勤電車の中でも手軽に読める文章構成が素晴らしい。
著者は、今までの著書の中で明治時代の経済の動きのさまざまな局面に触れているが、今回、集めた情報を体系的に集大成している。
通読すると、明治政府が列強に伍し国家威信を賭けて確立した円=通貨制度の全貌が読み取れてくる。
我々は何の疑問も無く円という通貨を日常使用しているが、その確立の過程で国民は大きな経済的犠牲・代償を払っていたのだ。
明治政府の要人がどのように通貨制度確立に関わったか、その関連も詳細に記述されている。
そこまでして明治政府が確立した円は、興隆してゆく日本そのものの姿でもあった。
どんな社会・経済状態にあっても通貨と国力は表裏の関係にあり、通貨に対する世間の評価原理は普遍的なことも解ってくる。
そこから、円が垂れ流し状態にあるドルに強く、資源国である豪州ドルに弱含みなのも理解できる。
我々は円に象徴される国の力を次世代につなげてゆかねばならないが、ときには犠牲を伴う改革も必要な時期が来ている。
その源流を知るうえで非常に参考になる一冊だ。
「坂の上の雲」を見ながらこの本を読むと一層時代背景も理解しやすいように思う。
読みたいページを開けるとタイトル毎に話題が完結している。
忙しい通勤電車の中でも手軽に読める文章構成が素晴らしい。
著者は、今までの著書の中で明治時代の経済の動きのさまざまな局面に触れているが、今回、集めた情報を体系的に集大成している。
通読すると、明治政府が列強に伍し国家威信を賭けて確立した円=通貨制度の全貌が読み取れてくる。
我々は何の疑問も無く円という通貨を日常使用しているが、その確立の過程で国民は大きな経済的犠牲・代償を払っていたのだ。
明治政府の要人がどのように通貨制度確立に関わったか、その関連も詳細に記述されている。
そこまでして明治政府が確立した円は、興隆してゆく日本そのものの姿でもあった。
どんな社会・経済状態にあっても通貨と国力は表裏の関係にあり、通貨に対する世間の評価原理は普遍的なことも解ってくる。
そこから、円が垂れ流し状態にあるドルに強く、資源国である豪州ドルに弱含みなのも理解できる。
我々は円に象徴される国の力を次世代につなげてゆかねばならないが、ときには犠牲を伴う改革も必要な時期が来ている。
その源流を知るうえで非常に参考になる一冊だ。
「坂の上の雲」を見ながらこの本を読むと一層時代背景も理解しやすいように思う。
2012年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の財政問題を考えていて、参考になればと、読んだ本。
「貨幣の日本史」の方が、広く深い。
一部のレビューに、「お金の問題で幕府が崩壊」とあったが、見当たらなかった。
この本は、明治新政府のお金の問題限定である。
徳川幕府の貨幣問題は、「貨幣の日本史」がお勧め。
「貨幣の日本史」の方が、広く深い。
一部のレビューに、「お金の問題で幕府が崩壊」とあったが、見当たらなかった。
この本は、明治新政府のお金の問題限定である。
徳川幕府の貨幣問題は、「貨幣の日本史」がお勧め。
2010年12月9日に日本でレビュー済み
徳川幕府を倒してみたけれど、新政府に金は無い。日本の東と西では、金を用いるもの銀を用いるもの、基準も異なる。藩はその財政難から、御札(おふだ)の様な藩札を発行し、更には偽金作りにさえ手を出している。
明治新政府が、様々な負の遺産を背負込みながら「円」を発行し、西欧列強に「追いつこうとする国」として財政と通貨制度を整える過程を描く一冊です。
幕末維新期はその「英雄」物語と戦闘を含む激動に目を奪われがちであるが、極めて地味かつ困難な国家の基本を取り上げ新書にまとめたものです。
実務は、常に地味且つ技術的問題への格闘と「民の支持(意識)獲得競争」という側面にも光を当てた幕末維新史です。
「円」と「日銀」誕生の前史を語る読み物として適していると思います。
明治新政府が、様々な負の遺産を背負込みながら「円」を発行し、西欧列強に「追いつこうとする国」として財政と通貨制度を整える過程を描く一冊です。
幕末維新期はその「英雄」物語と戦闘を含む激動に目を奪われがちであるが、極めて地味かつ困難な国家の基本を取り上げ新書にまとめたものです。
実務は、常に地味且つ技術的問題への格闘と「民の支持(意識)獲得競争」という側面にも光を当てた幕末維新史です。
「円」と「日銀」誕生の前史を語る読み物として適していると思います。
2012年2月5日に日本でレビュー済み
今まで色々な本やドラマで、幕末から維新にかけての出来事を知ってきたつもりだったが、本書で扱われている経済絡みの観点からは全く考えたことがありませんでした。なるほど、官軍と幕府の戦いで官軍が華々しい戦果を上げたにしても、また維新になってからの様々な出来事でも必ず多額の出費があるわけで、その金をどうするかということは大問題になっていたはず。さらに江戸時代の通貨が今日のような形に変わるにしても大変な混乱があったはずだ、ということは今まで、全く考えの埒外にありましたが、本書はそんな盲点を解消してくれました。著者はNHKにおられたとのことですが、この本は是非、NHKスペシャルか何かで扱っていただきたいですね。また、この本を読んでから著者の他の本を読むとさらに理解が深まります。
2013年6月7日に日本でレビュー済み
おもしろい題材だと思うのだが、つい今の貨幣制度を基準にしてしまうので、
当時の政策の動機や、その結果生じた混乱ぶりが今一わかり難かった。
最初につまづくと、後は淡々と貨幣制度の歴史が綴られていく感じなので、
違う国の歴史を追っているようで眠くなりました。
当時の貨幣制度に詳しくない人向けに、もっと導入部分がわかり易くなるとよいのですが。
当時の政策の動機や、その結果生じた混乱ぶりが今一わかり難かった。
最初につまづくと、後は淡々と貨幣制度の歴史が綴られていく感じなので、
違う国の歴史を追っているようで眠くなりました。
当時の貨幣制度に詳しくない人向けに、もっと導入部分がわかり易くなるとよいのですが。
2016年1月29日に日本でレビュー済み
明治維新の時、新政府軍は幕府を倒したものの、お金がない。
しかも当時の日本は藩札や偽金が流通しており、さらに大阪は銀本位制で江戸は金本位制とバラバラな状態。
それらを統合して新しい日本の通貨を作っていった先人達の努力と創意には頭が下がります。
お金の歴史を学びたいと思って手に取ったのですが大変良い本でした。
先進国が金融緩和と称して貨幣価値を落とし続けている現在、過去の歴史に学ぶしかない。
資産防衛に関心のある人必読の本ですよ。
しかも当時の日本は藩札や偽金が流通しており、さらに大阪は銀本位制で江戸は金本位制とバラバラな状態。
それらを統合して新しい日本の通貨を作っていった先人達の努力と創意には頭が下がります。
お金の歴史を学びたいと思って手に取ったのですが大変良い本でした。
先進国が金融緩和と称して貨幣価値を落とし続けている現在、過去の歴史に学ぶしかない。
資産防衛に関心のある人必読の本ですよ。