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蒋介石の密使 辻政信(祥伝社新書) (祥伝社新書 344) 新書 – 2013/11/2
渡辺望
(著)
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- 本の長さ204ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2013/11/2
- ISBN-104396113447
- ISBN-13978-4396113445
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登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2013/11/2)
- 発売日 : 2013/11/2
- 言語 : 日本語
- 新書 : 204ページ
- ISBN-10 : 4396113447
- ISBN-13 : 978-4396113445
- Amazon 売れ筋ランキング: - 895,029位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 711位祥伝社新書
- - 27,365位日本史 (本)
- - 134,113位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
CIA によれば辻は国民党の諜報機関に属して、その諜報員として1948年に日本に帰国したという。 1950年には蒋介石の指示でインドシナに渡航していたという。 GHQもそれを承知しており国内での辻の捜索には積極的でなかったという。 辻を密告した日本人に叱責さえしている。 戦後軍人がCIAやKGBの諜報員に転進していったが反米の辻はCIAからの誘いを断っている。 辻は絶対悪とも評価されるが最近のソ連からの機密文書の解除で参謀として有能であったとも再評価を受けている。 特にマレー作戦は英海軍をも賞賛させる意表を突く電撃作戦であった。 義経の鵯越作戦の模倣といえる。 しかしその後のシンガポール華僑虐殺事件やパターンでの捕虜の全殺害を指示などで評価を落とした。 ノモンハンやビルマ戦線では捕虜となって帰ってきた将兵に手りゅう弾を渡し自殺を強要している。 しかし自分が戦犯になると敵軍の蒋介石に身を売ってでも命乞いをする卑怯な人物でもある。 ガダルカナルで頭部に縦貫弾創を受けてから彼の作戦は狂い始める。 頭部に負傷した人物は参謀から外すべきではないか。 緻密な作戦がたてられないはずである。 日本での潜伏も国民党政府の庇護のもとにあったという。 彼のラオス行も蒋介石の秘密指令なのか。 辻政信は理解不能な魔女である。
2015年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
辻政信に関する本は沢山読んでいますが、残念ながら想像の部分が多く、しかも既知の事柄は他の本に載っていることばかりで新事実はこの本にはありません。もちろん、歴史を想像することを楽しむ態度で、作者の書く内容に共感できればそれなりに面白く読めるのでしょうが…
ただ、擁護をすると、どの部分が想像で、どの部分がソースがあるのかはっきり分るのは好感が持てます。辻政信に関する話題で、元のソースが何なのかがはっきり分る構成になっている点はとても参考になります。
個人的には、想像よりも事実を重視したいという人は本書よりも「悪魔的作戦参謀辻政信」(生出 寿)と「大本営参謀は戦後何と戦ったのか」(有馬 哲夫)の2冊あったら今まで判明した事項の大抵の部分は網羅できるんじゃないかと思います。
ただ、擁護をすると、どの部分が想像で、どの部分がソースがあるのかはっきり分るのは好感が持てます。辻政信に関する話題で、元のソースが何なのかがはっきり分る構成になっている点はとても参考になります。
個人的には、想像よりも事実を重視したいという人は本書よりも「悪魔的作戦参謀辻政信」(生出 寿)と「大本営参謀は戦後何と戦ったのか」(有馬 哲夫)の2冊あったら今まで判明した事項の大抵の部分は網羅できるんじゃないかと思います。
2014年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
事実として参考になった部分がありますが、根拠の薄い個人的な想像と思われる部分がやや多いので残念です。
2014年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
国防の中枢を担う参謀連中が、身の保身且つ反国家観のなか、歴史を描いていたその姿
将に許さるべきに非ず、国民はその真実を知り、彼らにその責任を追及すべきである。
将に許さるべきに非ず、国民はその真実を知り、彼らにその責任を追及すべきである。
2013年11月17日に日本でレビュー済み
今じゃ辻政信なんていっても誰も知らない。でもある世代の日本人にはよく知られた人物のようです。1966年のバンコクの飛行場で両親が辻政信の失踪の話をしていたのを覚えています。ラオスで失踪してからもう数年たっていたのですが、地理的な近接さが記憶を刺激したのでしょうか。昔は小説の題材にもなっていた記憶があります。
陽はメコンに沈む (1980年) (講談社文庫)
。
本書は、辻の謎と奇行にこれまでにない角度から接近したユニークな作品です。辻の出身地、歓楽街の温泉地、山中温泉と彼の育ちを絡めて心理的な解釈は興味深いものです。
また辻の行動を国民党、特に蒋介石のエージェントとしての観点から見た視角は初めて知りました。確かにこの角度から見ていくと辻のある部分は解明されます。ただそれを戦前の辻の行動の解明にまであてはめていくのはちょっとやり過ぎのようですが。
むしろ辻に限らず、戦後の旧軍人の戦後の行動こそが何とも言えない感慨を呼び起こします。GHQ、国民党そしていうまでもなくソヴィエトのエージェントとなった旧高級軍人の数の多さは日本という存在の難しさを浮き彫りにします。そしてもう一つ明らかにされるのは、中国という存在のおぞましさです。孫文にせよ蒋介石にせよ、日本という存在はいつも徹底的に道具として利用されつくされるinstrumentalな存在なのです。
本書は、辻の謎と奇行にこれまでにない角度から接近したユニークな作品です。辻の出身地、歓楽街の温泉地、山中温泉と彼の育ちを絡めて心理的な解釈は興味深いものです。
また辻の行動を国民党、特に蒋介石のエージェントとしての観点から見た視角は初めて知りました。確かにこの角度から見ていくと辻のある部分は解明されます。ただそれを戦前の辻の行動の解明にまであてはめていくのはちょっとやり過ぎのようですが。
むしろ辻に限らず、戦後の旧軍人の戦後の行動こそが何とも言えない感慨を呼び起こします。GHQ、国民党そしていうまでもなくソヴィエトのエージェントとなった旧高級軍人の数の多さは日本という存在の難しさを浮き彫りにします。そしてもう一つ明らかにされるのは、中国という存在のおぞましさです。孫文にせよ蒋介石にせよ、日本という存在はいつも徹底的に道具として利用されつくされるinstrumentalな存在なのです。
2020年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に興味深い一冊でした。