幼い頃から知っていた「米長哲学」(自分にとって消化試合でも、相手にとって人生がかかった勝負であれば、死力を尽くして勝ちに行け)をもう一度勉強したいと思って購入しました。
ご先祖様や両親を大切にする、
「地の利」を大切にする、などの事柄から
「運命の女神様」に、どうやったら好いてもらえるのか、
ということは、何も将棋だけでなく
人生で出くわす様々なイベントに対しても
有効な考え方ですし、
とても汎用性のある思考の枠組みだと思います。
将棋という勝負故に、どうしても
男性目線での考え方(運命の「女神」様、など)が出ているのと、
ある意味、昭和の「古くさい」考え方と言われるかもしれませんが、
この本を読んで、感じるものがある人はあるのではないかなと。
本書でも述べられていますが、
「運も実力のうち」と言われる「運」は、
どんな星の下に生まれるかで
運の量が人それぞれ、生まれた時点で
異なっているのは事実だと思います。
なので、「運」や「実力」というのは、
あまり大切な指標にはならない。
その上で、将棋で言うところの
「自力」(自分が勝てば昇級できる、降級を免れる)という状態で、
自分ができることをトコトンやった上で、
「他力」(自分が勝った上で、他の対局結果で昇降級の結果が変わる)
にどう上手く働いてもらうか?
ということを考えるのが、将棋に限らず
大切なことではないかと思います。
「運命の神様」は、
「自力」でできることにどう向き合っているか、
ということを陰で見ていて、
その取り組みが「他力」に影響を及ぼす、というわけです。
勝負に縁がない世界にいると
イメージし辛いかもしれませんが、
「世の中は自分の思い通りに動いている」
という考え方も大切ですが、同じくらい
「世の中は自分の思い通りには動かない」
という、謙虚さも必要ではないかと思います。
その上で、自分ができることを精一杯やる、ということが
「生き方」「美意識」に繋がっていくのではないかと。
他界されて何年も経ちますが、
これからも色あせぬ「米長哲学」であって欲しい。
そんなことを学んだ1冊でした。
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運を育てる: 肝心なのは負けたあと (ノン・ポシェット よ 2-4) 文庫 – 1999/2/1
米長 邦雄
(著)
- 本の長さ250ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日1999/2/1
- ISBN-10439631115X
- ISBN-13978-4396311155
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登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (1999/2/1)
- 発売日 : 1999/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 250ページ
- ISBN-10 : 439631115X
- ISBN-13 : 978-4396311155
- Amazon 売れ筋ランキング: - 535,128位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,603位将棋 (本)
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2019年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長年のプロ棋士の生き残り方、勝負事に臨む気持ちの在り様が、情緒的にかかれ、筆者の兄弟は、一番頭がいいから本人はプロ棋士になり、他は高学歴のご兄弟という、天才肌の生き様が描かれています。
2013年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は恥ずかしながら、将棋は打ったことがありません。
よって、この将棋の世界も、米長さんの名前も全く
知りませんでした。
しかし、さすがどの世界でも超一流人の話は面白い。
それは米長さんの立場でないと見えないことが
感じられるからだと思います。
米長さんの性格とか人柄もあると思うのですが、
シリアスな将棋の世界を、ユーモラスで多様な表現で
書かれていて読み物としてすごく面白かったです。
早々と他の本も読みたくなって、関連本も購入して
しまいました。
それにしても運というのは捉えどころが無い
ものですね。ほんとに風のようなもの。
今までは順風だけが良いように思えましたが、
逆風も、無風も立ち位置が変われば順風(幸運)
だということでハッと自分の考え方と結びつきました。
私は、以前より「人生は川を流れる葉っぱのようなもの」
だと考えて生きています。
川に落ちて流される葉っぱには、順調に流されて
海まで辿り着くものもあれば、側溝に詰まって
腐って終わる葉っぱもあるという考え方です。
流されている時、葉っぱは川の力に抵抗できず、
運命に身をまかせています。
しかし、結局海まで辿りつこうが、川の側溝に
嵌ろうが、葉っぱにとっては良い悪いはありません。
つまり、外部環境が葉っぱに与える影響というのは
コントロール出来ないものであり、無価値(何も無かった
事と一緒)なのではないかと。
これに気付いた時、人間も同じだと気付きました。
人間でいうと順風満帆に長寿で名を残す人物もいれば、
罪を裁かれて終わる人物もいます。これは本質的には、
元々の外部環境もあってそういう結果になったという
だけであり、結果から善悪は判断できないのではないか
と思うようになりました。
だとすれば重要な部分は生きざまです。
人間にできて、葉っぱに出来ないことは努力です。
「外部環境」や「他人の目」は無価値なのだから
(コントロールできないのだから)、コツコツ
努力をつづけて、スキルを身につけ、自分が
設定した場所へ辿りつければいいじゃないかと
思うようになり、今日、自己啓発オタクになって
おります(笑)。
この本を読んで、最初は勝利の女神にばかり目が行っておりました。
日々の生活、仕事上で運気、相手の気を読まなければ勝負
には勝てないんだなと、勝利の女神に嫌われてしまうこと
の恐ろしさが身にしみました。
しかし、数回読んだ時、巻末の大橋巨泉さんの「運に
頼って努力しないのは最低だ」という言葉を見て、
「これはどちらも大事だぞ」と、夢から覚めた気がしました。
努力は物質的なものなので、日々続ける。見える化ができる。
一方運は目に見えにくいもの。であれば、これも見える化して
しまえばいいと思い、自分が考える幸運を、言葉へ落とし込んで、
毎日読み上げることを日課としております。
運の存在を信じる方へお勧めです。
名人がそのつかみ方を具体的に教えてくれます。
よって、この将棋の世界も、米長さんの名前も全く
知りませんでした。
しかし、さすがどの世界でも超一流人の話は面白い。
それは米長さんの立場でないと見えないことが
感じられるからだと思います。
米長さんの性格とか人柄もあると思うのですが、
シリアスな将棋の世界を、ユーモラスで多様な表現で
書かれていて読み物としてすごく面白かったです。
早々と他の本も読みたくなって、関連本も購入して
しまいました。
それにしても運というのは捉えどころが無い
ものですね。ほんとに風のようなもの。
今までは順風だけが良いように思えましたが、
逆風も、無風も立ち位置が変われば順風(幸運)
だということでハッと自分の考え方と結びつきました。
私は、以前より「人生は川を流れる葉っぱのようなもの」
だと考えて生きています。
川に落ちて流される葉っぱには、順調に流されて
海まで辿り着くものもあれば、側溝に詰まって
腐って終わる葉っぱもあるという考え方です。
流されている時、葉っぱは川の力に抵抗できず、
運命に身をまかせています。
しかし、結局海まで辿りつこうが、川の側溝に
嵌ろうが、葉っぱにとっては良い悪いはありません。
つまり、外部環境が葉っぱに与える影響というのは
コントロール出来ないものであり、無価値(何も無かった
事と一緒)なのではないかと。
これに気付いた時、人間も同じだと気付きました。
人間でいうと順風満帆に長寿で名を残す人物もいれば、
罪を裁かれて終わる人物もいます。これは本質的には、
元々の外部環境もあってそういう結果になったという
だけであり、結果から善悪は判断できないのではないか
と思うようになりました。
だとすれば重要な部分は生きざまです。
人間にできて、葉っぱに出来ないことは努力です。
「外部環境」や「他人の目」は無価値なのだから
(コントロールできないのだから)、コツコツ
努力をつづけて、スキルを身につけ、自分が
設定した場所へ辿りつければいいじゃないかと
思うようになり、今日、自己啓発オタクになって
おります(笑)。
この本を読んで、最初は勝利の女神にばかり目が行っておりました。
日々の生活、仕事上で運気、相手の気を読まなければ勝負
には勝てないんだなと、勝利の女神に嫌われてしまうこと
の恐ろしさが身にしみました。
しかし、数回読んだ時、巻末の大橋巨泉さんの「運に
頼って努力しないのは最低だ」という言葉を見て、
「これはどちらも大事だぞ」と、夢から覚めた気がしました。
努力は物質的なものなので、日々続ける。見える化ができる。
一方運は目に見えにくいもの。であれば、これも見える化して
しまえばいいと思い、自分が考える幸運を、言葉へ落とし込んで、
毎日読み上げることを日課としております。
運の存在を信じる方へお勧めです。
名人がそのつかみ方を具体的に教えてくれます。
2015年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全体的に読みやすい。
タイトルに「運を育てる」とあるが、すべての章について運が主題という感じがしなかった。
・著者が四段(プロ)試験に落ちまくって後がない弟子に対して、お父さんのお墓参りに行ってくれと言った。
非科学的であるが、先祖の力を借りて運をよくするっていう意図があったのではと思った。
まさしくこのことは運を育てるということになるであろう。
それを将棋の棋士、それも名人が言っているので驚いた。
・勝負に勝てない時は家庭に問題があるという内容も響いた。
カミさんの精神状態、そして家の中の空気が円いということが非常に大切らしい。
それで実際に著者が実行していた方法が子供たちに「いちばん運がよかったのはお前たちのお母さんと結婚できたこと」と伝え、
子供たちから間接的にカミさんに伝わること。
自分も将来この方法は使いたい、本心から思って(笑)
・「地の気」(その風土や人と事前に接する)を味方にすると不思議にいい結果が出るという。
正直あまり感動はなかったが、1回しか読んでないので時間をおいてもう1回読もう。
もっと受け取るものがたくさんあると思うから。
タイトルに「運を育てる」とあるが、すべての章について運が主題という感じがしなかった。
・著者が四段(プロ)試験に落ちまくって後がない弟子に対して、お父さんのお墓参りに行ってくれと言った。
非科学的であるが、先祖の力を借りて運をよくするっていう意図があったのではと思った。
まさしくこのことは運を育てるということになるであろう。
それを将棋の棋士、それも名人が言っているので驚いた。
・勝負に勝てない時は家庭に問題があるという内容も響いた。
カミさんの精神状態、そして家の中の空気が円いということが非常に大切らしい。
それで実際に著者が実行していた方法が子供たちに「いちばん運がよかったのはお前たちのお母さんと結婚できたこと」と伝え、
子供たちから間接的にカミさんに伝わること。
自分も将来この方法は使いたい、本心から思って(笑)
・「地の気」(その風土や人と事前に接する)を味方にすると不思議にいい結果が出るという。
正直あまり感動はなかったが、1回しか読んでないので時間をおいてもう1回読もう。
もっと受け取るものがたくさんあると思うから。
2015年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても良い本です。
将棋わからなくても楽しく読めます。
謙虚と笑いが大事というのはよく伝わってきます。
将棋わからなくても楽しく読めます。
謙虚と笑いが大事というのはよく伝わってきます。
2014年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ものの考え方であろうが、「そうかもしれないな」と思える内容でした。世の中、人知の及ばぬ部分を色々な表現であらわしていますがそれらの考え方(思考)により、自身が律せられ結果 良い結果が得られるのであれば有効であったと思えるでしょう。
とくに何の保証も無い、勝負の世界に生きる著者の姿勢、接し方には見習う部分が多いと感じています。
ま、本当の姿は他人には分かりかねる部分が有ることも否定できませんよね。 人間として本性の部分はとくに。
とくに何の保証も無い、勝負の世界に生きる著者の姿勢、接し方には見習う部分が多いと感じています。
ま、本当の姿は他人には分かりかねる部分が有ることも否定できませんよね。 人間として本性の部分はとくに。
2013年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プロの世界でも将棋の世界は、特に厳しい。
その中で、名人になれた米長氏が運について
研究されている非常に貴重な著書だと感じた。
努力するのは当たり前で、さらに勝利の女神を
振り向かせる為に、有効だと思われる取り組みを
徹底的にされている。
若者からも、素直に教わる姿勢は
見習わなければならない。
謙虚であり、誠実であることが運を味方に
つけるキーワードだと気付かされた。
家族のサポートがなければ、勝てないという事も知った。
心を暖かくしたい方にお勧めです。
その中で、名人になれた米長氏が運について
研究されている非常に貴重な著書だと感じた。
努力するのは当たり前で、さらに勝利の女神を
振り向かせる為に、有効だと思われる取り組みを
徹底的にされている。
若者からも、素直に教わる姿勢は
見習わなければならない。
謙虚であり、誠実であることが運を味方に
つけるキーワードだと気付かされた。
家族のサポートがなければ、勝てないという事も知った。
心を暖かくしたい方にお勧めです。
2015年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
会社の方に紹介頂き、読んでみました。なるほど、運を味方にする事を考え、行動し、結果を出している事が裏付けてます。わかりやすい丁寧な表現がとてもいい。