
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
完訳 紫禁城の黄昏(下) (祥伝社黄金文庫 し 12-2) 文庫 – 2008/10/10
- 本の長さ512ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2008/10/10
- ISBN-104396314698
- ISBN-13978-4396314699
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2008/10/10)
- 発売日 : 2008/10/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 512ページ
- ISBN-10 : 4396314698
- ISBN-13 : 978-4396314699
- Amazon 売れ筋ランキング: - 371,621位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文章や言い回しが英文直訳で理解しづらいが大事な事が書かれている。もう少し現代文的表現にしてラストエンペラー時代の彼の国のありさまを広く純日本人に理解して貰うべきである。
2018年2月18日に日本でレビュー済み
上巻に続き,ここに下巻も読了。更に,あわせて岩波文庫版も半分くらいを比較しながら読
み,ここに感想をまとめた。
〇2つの歴史ロマン(神話)とその衝突
著者ジョンストンが本著を出版した1934年では,つい先日の映画『指輪物語:王の帰還』が
大ヒットしたように「廃帝とされた少年が苦労の末,父祖の地へ帰り満洲国皇帝に熱烈歓迎で
迎えられた」(神話1))ことは,大きな歴史神話(ロマン)であった。そして,著者はその数年後に
死去している。
ところが,さらに月日が流れ1988年,映画『ラストエンペラー』が世界的に大ヒットしたが,
このとき溥儀の帝国は消滅し,中華人民共和国(中共)の一部となっていた。では,現在の歴史
神話は何か?それは「中国は,中国共産党の一貫した指導の下,中国民衆の強い支持をうけて
独立と失われた領土を回復,豊かな冨と強大なる軍をもつ強国に育った」(神話2)であろう。
現在の勝者は中共であり,それに連なる者には,溥儀の神話1は「不都合な真実」か,昔の
一地方でのマチガイ幻想として,おきたい人もいるだろう。
〇大英帝国の優れた植民地官僚&少年溥儀の忠実な守護神
著者の経歴を考察してみよう。英国の大学で近代史を学び,植民地行政官として1898年に香港
に上陸し英国領事館に勤務を始めている。彼は役所仕事だけでなく,フィールドワークとして
シナ大陸周辺のチベット,ビルマに至る広範囲を旅行し,現地研修に研鑽を積んだ。
1911年の辛亥革命後は,公式の政権が清帝国から中華民国とそれを構成する軍閥,政治家に
移り,英国領事館の外交交渉の相手もも中華民国グループに変更された。その中で,1919年に
消滅しかけた「黄昏」の政治権力・清朝の少年皇帝の帝師に突然著者は求められ,就任する。
この主流から大きく外れた,陽の当たらない仕事場に移った著者は,くさらず(?!)最初
の出会いから少年皇帝の心をつかむと,少年皇帝の将来のために為すべき事,清帝室の改革と
人材登用などを熱心に勤め,厳しい少年の未来へ備えていった。皇帝でなく一民間人で終る
将来に対しても,自活のために必要な肉体・精神・頭脳を育成していった。
そして,日本軍が事実上支配していた満洲地方の皇帝(一種の立憲君主)への帰還を実現した
のだ。(もちろん,彼一人の力ではないが)
〇1911年の清帝国滅亡~1932年満洲建国の大半の,溥儀の流浪生活を共にしたジョンストン
溥儀の満洲皇帝復活は,1911年清帝国滅亡から21年もの長い年月を要した。よって,中共
が批判するように,「日本政府と関東軍が計画的に主導した傀儡政権で,満洲の民衆に無関係
な政府であり,溥儀はそれを利用した売国奴である。」ということはない。
中国内の状況(6章~)は,1911年以降混乱に混乱を重ね,共和国(中華民国)政体による統治
は多くの国民にとって失望の極みであり,力のある安定した政権(君主制復活も含む)を求め
る声が多かった(16章)。
その中で,中華民国は1911年に締結した清帝室と溥儀への優待条件を守らず,1924年11月の
憑玉祥のクーデターで一方的に破棄し紫禁城から溥儀を追放した。さらに,1928年に清帝室の
東陵の破壊略奪を放置し溥儀を侮辱した(終章)。ここに至り,溥儀とその支援者は満洲の独立
派と連携し中華民国からの離脱・独立へ動き,日本の関東軍と協調することになった(終章,16
章)。この段階での,工作員としての著者の活躍は殆ど記述がないが,1927年~1930年は溥儀
の元を離れ,威海衛の英国弁務官を勤めている。
他方,共和国つまり中国では,中華民国として政治家,議会,国軍がまとまって民衆のため
に安定した強力な政府をつくるどころか,私利私欲を求めて派閥に分裂し,挙げ句の果て,米英
の支援を受けた国民党とソ連の支援を受けて共産党の2つがあるときは戦い,あるときは協力し
日本軍に対抗し,第二次大戦後の国共内戦で共産党の勝利となり今に至る。中共成立の神話2も,
その詳細な経緯と真実を明示すると,「不都合」な点が多い。
〇歴史戦-岩波版は中共の神話2のために,溥儀の神話1を修正した。
中国政権の見解に従い,神話1は日本軍国主義という外国勢力の陰謀と主導により開始され完成
した事で,当時現地の満洲民族を中心とする多くの民衆が歓喜して皇帝の帰還を迎えた,という
「不都合な真実」は幻想とされた。
あたかも,愚昧なる大衆に危険な翻訳書を出版する如く,「正しい読み方」を約30頁の訳者あ
とがきで教導し,「きわもの」「事実より著者の幻想」との強烈な悪評を紹介,印象操作する。
本文の11章(全26章)を削除し,著者注を削除し代わりに付けた訳者注では,溥儀の思想改造
後に出版された「わが半生」を引用するなど,これはもはや文芸作品の翻訳ではなく,プロパガ
ンダ用紹介作品に成りはてたのではないか。
他方,本著(祥伝社版)は,全文と著者注まで完全に訳出した上,さらに訳者注,シナ周辺地図,
歴史年表,シナ人の人物解説集と読者に有用な付録も多い。20頁余の訳者あとがきには,本著
に対する批評と肯定的評価の両方を取り上げて,読者自身の考察に公平である。
最後に,岩波の訳書修正発行(朝日の偏向報道)に対抗するには,一人一人の国民が本著のような
作品を自腹で買って読み評価する,という地道な努力が大切だと実感した。
み,ここに感想をまとめた。
〇2つの歴史ロマン(神話)とその衝突
著者ジョンストンが本著を出版した1934年では,つい先日の映画『指輪物語:王の帰還』が
大ヒットしたように「廃帝とされた少年が苦労の末,父祖の地へ帰り満洲国皇帝に熱烈歓迎で
迎えられた」(神話1))ことは,大きな歴史神話(ロマン)であった。そして,著者はその数年後に
死去している。
ところが,さらに月日が流れ1988年,映画『ラストエンペラー』が世界的に大ヒットしたが,
このとき溥儀の帝国は消滅し,中華人民共和国(中共)の一部となっていた。では,現在の歴史
神話は何か?それは「中国は,中国共産党の一貫した指導の下,中国民衆の強い支持をうけて
独立と失われた領土を回復,豊かな冨と強大なる軍をもつ強国に育った」(神話2)であろう。
現在の勝者は中共であり,それに連なる者には,溥儀の神話1は「不都合な真実」か,昔の
一地方でのマチガイ幻想として,おきたい人もいるだろう。
〇大英帝国の優れた植民地官僚&少年溥儀の忠実な守護神
著者の経歴を考察してみよう。英国の大学で近代史を学び,植民地行政官として1898年に香港
に上陸し英国領事館に勤務を始めている。彼は役所仕事だけでなく,フィールドワークとして
シナ大陸周辺のチベット,ビルマに至る広範囲を旅行し,現地研修に研鑽を積んだ。
1911年の辛亥革命後は,公式の政権が清帝国から中華民国とそれを構成する軍閥,政治家に
移り,英国領事館の外交交渉の相手もも中華民国グループに変更された。その中で,1919年に
消滅しかけた「黄昏」の政治権力・清朝の少年皇帝の帝師に突然著者は求められ,就任する。
この主流から大きく外れた,陽の当たらない仕事場に移った著者は,くさらず(?!)最初
の出会いから少年皇帝の心をつかむと,少年皇帝の将来のために為すべき事,清帝室の改革と
人材登用などを熱心に勤め,厳しい少年の未来へ備えていった。皇帝でなく一民間人で終る
将来に対しても,自活のために必要な肉体・精神・頭脳を育成していった。
そして,日本軍が事実上支配していた満洲地方の皇帝(一種の立憲君主)への帰還を実現した
のだ。(もちろん,彼一人の力ではないが)
〇1911年の清帝国滅亡~1932年満洲建国の大半の,溥儀の流浪生活を共にしたジョンストン
溥儀の満洲皇帝復活は,1911年清帝国滅亡から21年もの長い年月を要した。よって,中共
が批判するように,「日本政府と関東軍が計画的に主導した傀儡政権で,満洲の民衆に無関係
な政府であり,溥儀はそれを利用した売国奴である。」ということはない。
中国内の状況(6章~)は,1911年以降混乱に混乱を重ね,共和国(中華民国)政体による統治
は多くの国民にとって失望の極みであり,力のある安定した政権(君主制復活も含む)を求め
る声が多かった(16章)。
その中で,中華民国は1911年に締結した清帝室と溥儀への優待条件を守らず,1924年11月の
憑玉祥のクーデターで一方的に破棄し紫禁城から溥儀を追放した。さらに,1928年に清帝室の
東陵の破壊略奪を放置し溥儀を侮辱した(終章)。ここに至り,溥儀とその支援者は満洲の独立
派と連携し中華民国からの離脱・独立へ動き,日本の関東軍と協調することになった(終章,16
章)。この段階での,工作員としての著者の活躍は殆ど記述がないが,1927年~1930年は溥儀
の元を離れ,威海衛の英国弁務官を勤めている。
他方,共和国つまり中国では,中華民国として政治家,議会,国軍がまとまって民衆のため
に安定した強力な政府をつくるどころか,私利私欲を求めて派閥に分裂し,挙げ句の果て,米英
の支援を受けた国民党とソ連の支援を受けて共産党の2つがあるときは戦い,あるときは協力し
日本軍に対抗し,第二次大戦後の国共内戦で共産党の勝利となり今に至る。中共成立の神話2も,
その詳細な経緯と真実を明示すると,「不都合」な点が多い。
〇歴史戦-岩波版は中共の神話2のために,溥儀の神話1を修正した。
中国政権の見解に従い,神話1は日本軍国主義という外国勢力の陰謀と主導により開始され完成
した事で,当時現地の満洲民族を中心とする多くの民衆が歓喜して皇帝の帰還を迎えた,という
「不都合な真実」は幻想とされた。
あたかも,愚昧なる大衆に危険な翻訳書を出版する如く,「正しい読み方」を約30頁の訳者あ
とがきで教導し,「きわもの」「事実より著者の幻想」との強烈な悪評を紹介,印象操作する。
本文の11章(全26章)を削除し,著者注を削除し代わりに付けた訳者注では,溥儀の思想改造
後に出版された「わが半生」を引用するなど,これはもはや文芸作品の翻訳ではなく,プロパガ
ンダ用紹介作品に成りはてたのではないか。
他方,本著(祥伝社版)は,全文と著者注まで完全に訳出した上,さらに訳者注,シナ周辺地図,
歴史年表,シナ人の人物解説集と読者に有用な付録も多い。20頁余の訳者あとがきには,本著
に対する批評と肯定的評価の両方を取り上げて,読者自身の考察に公平である。
最後に,岩波の訳書修正発行(朝日の偏向報道)に対抗するには,一人一人の国民が本著のような
作品を自腹で買って読み評価する,という地道な努力が大切だと実感した。
2014年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまでの、歴史認識が、覆る、インパクト、がある。日本のマスコミに対してこれまでの検証の必要を、痛感させ
られる。戦前の中国国内の各勢力の動きが良くわかり興味がつきない。ただし著者はおそらく、情報部員で、あろうから、その点をかんがえて、読み解かねばとはおもうが。
られる。戦前の中国国内の各勢力の動きが良くわかり興味がつきない。ただし著者はおそらく、情報部員で、あろうから、その点をかんがえて、読み解かねばとはおもうが。
2013年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本の原本が東京裁判に本当に証拠として採用されていたら、今の中国、韓国は何も言えないでしょうに。もっと沢山の人に読んでいただきたいと思います。
2013年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中国は歴史的にも、人口でも、経済でも巨大国ですから、清朝といえどもその中のごく一部ではあります。しかし、清朝最後の皇帝はこんな風だったのかということを知ることができました。
2017年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書評を読んで購入しましたが、全然期待していた内容と違い全く面白くないです。
購入した本を途中で放棄することはないのですが、時間の無駄になるので途中で読むのをやめました。
購入した本を途中で放棄することはないのですが、時間の無駄になるので途中で読むのをやめました。