この作品は「軍記」と言うタイトル通り、合戦描写が中心で人物描写は少なめです。
元就公の幼少期から吉田郡山城で亡くなるまでが書かれていますが、厳島合戦あたりまでが中心で、尼子氏との決着についてはボリュームの割にさらっと触れている程度。
なお、この作品の元就公は基本的に良い人なので、そのあたりがちょっと不満に感じたので星3つ、もっと謀略をめぐらせる黒さが欲しかったです。
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元就軍記 (ノン・ポシェット さ 9-2) 文庫 – 2000/7/1
桜田 晋也
(著)
- 本の長さ620ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2000/7/1
- ISBN-104396327854
- ISBN-13978-4396327859
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登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2000/7/1)
- 発売日 : 2000/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 620ページ
- ISBN-10 : 4396327854
- ISBN-13 : 978-4396327859
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,132,781位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の方のレビューにもある通り、主に合戦の指揮者(戦術家)としての毛利元就に焦点を当てた作品です。時代的には継母に育てられた少年時代から晩年までほぼ一生を網羅してあります。
まず、読んでいて感じたのが、合戦形態がとても古式然としているということです。元就の時代が戦国時代前半に当たることもあり、信長以降の鉄砲足軽が先頭に立った数で押す戦でなく名乗りを上げて一騎打ちをするような、個人の戦闘能力によるところの多い戦です。戦術家としての毛利元就の基盤は父祖(学者大江氏)伝来の「孫子」を座右の書とする正統派兵法です。自分の置かれた状況を正確に把握し、最も効果的且つ味方の被害を最小にする手段を捻り出します。特に、厳島合戦で陶晴賢の大軍を破るくだりは圧巻です。「狭いところに大軍を閉じ込めて奇襲し袋叩きにする」というのは天啓を感じました。
合戦描写は詳細でとても面白いのですが、継母以外は人間関係描写は軽めで、三人の正妻腹男子も話の流れ上の必要最低限、「老いて尚」絶倫隠居生活や側室との沢山の子供たちに至っては、気持ち程度しか描写がありません。政略結婚・養子縁組・他家乗っ取りなどの戦略的側面も「元就としては不本意であったが、流れ的に仕方がなかった」という綺麗事で片付けられ、血湧き肉躍るような陰謀がなく、何だか釈然としない感じがしました。
とはいえ、陶晴賢(陶隆房)と大内義隆の何だかヤヤコシイ愛憎劇(義隆の無関心に拗ねた隆房の逆恨み)はかなり詳細に描写されていていて読み応えがありました。隆房は義隆を憎んではいても大内家を乗っ取るつもりはなかった(義隆の甥を擁立)ようですし、確かに似たような辞世を読んでいるし、何か鬱屈した感情があったのかなと思わせます。郡山籠城戦に加勢に来た隆房を評した元就の「稚児上がりにありがちな陰にこもった部分と、真っ直ぐな若武者ぶりが同居している」という言葉は云い得て妙です。
まず、読んでいて感じたのが、合戦形態がとても古式然としているということです。元就の時代が戦国時代前半に当たることもあり、信長以降の鉄砲足軽が先頭に立った数で押す戦でなく名乗りを上げて一騎打ちをするような、個人の戦闘能力によるところの多い戦です。戦術家としての毛利元就の基盤は父祖(学者大江氏)伝来の「孫子」を座右の書とする正統派兵法です。自分の置かれた状況を正確に把握し、最も効果的且つ味方の被害を最小にする手段を捻り出します。特に、厳島合戦で陶晴賢の大軍を破るくだりは圧巻です。「狭いところに大軍を閉じ込めて奇襲し袋叩きにする」というのは天啓を感じました。
合戦描写は詳細でとても面白いのですが、継母以外は人間関係描写は軽めで、三人の正妻腹男子も話の流れ上の必要最低限、「老いて尚」絶倫隠居生活や側室との沢山の子供たちに至っては、気持ち程度しか描写がありません。政略結婚・養子縁組・他家乗っ取りなどの戦略的側面も「元就としては不本意であったが、流れ的に仕方がなかった」という綺麗事で片付けられ、血湧き肉躍るような陰謀がなく、何だか釈然としない感じがしました。
とはいえ、陶晴賢(陶隆房)と大内義隆の何だかヤヤコシイ愛憎劇(義隆の無関心に拗ねた隆房の逆恨み)はかなり詳細に描写されていていて読み応えがありました。隆房は義隆を憎んではいても大内家を乗っ取るつもりはなかった(義隆の甥を擁立)ようですし、確かに似たような辞世を読んでいるし、何か鬱屈した感情があったのかなと思わせます。郡山籠城戦に加勢に来た隆房を評した元就の「稚児上がりにありがちな陰にこもった部分と、真っ直ぐな若武者ぶりが同居している」という言葉は云い得て妙です。
2010年2月1日に日本でレビュー済み
元就の正室・妙玖が好きな私は、妙玖が出てくるという理由で買いました(笑)
妙玖は「玖子(たまこ)」という名前で出てきて、元就とらぶらぶな結婚生活を送っております。
徳寿丸を養子出すときの玖子の抵抗が可愛かったです
でもご存知のとおり妙玖は47歳で元就と子供たちを残して亡くなります。
玖子が亡くなるときの元就の悲痛な叫びに胸が苦しくなりました・・・
玖子の死後も彼女の事が忘れられない感じがある元就だったので、側室のことは目を瞑りましょう・・・
妙玖は「玖子(たまこ)」という名前で出てきて、元就とらぶらぶな結婚生活を送っております。
徳寿丸を養子出すときの玖子の抵抗が可愛かったです
でもご存知のとおり妙玖は47歳で元就と子供たちを残して亡くなります。
玖子が亡くなるときの元就の悲痛な叫びに胸が苦しくなりました・・・
玖子の死後も彼女の事が忘れられない感じがある元就だったので、側室のことは目を瞑りましょう・・・