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観覧車 (祥伝社文庫 し 10-7) 文庫 – 2005/6/1

3.5 5つ星のうち3.5 19個の評価

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「唯(ゆい)の気持ち。とても、切ない。」
——新井素子氏、涙。。。
3年、5年、10年…失踪した夫を待ち続ける
女探偵・下澤 唯の物語。
失踪した夫を待ち続ける下澤唯(しもざわゆい)。夫の居場所を残しておきたい、という思いから探偵事務所を引き継いだのだが、浮気調査など気が滅入る仕事ばかり。あるとき、行方不明になった男の捜索依頼が舞い込んだ。手掛かりは白石和美(しらいしかずみ)という愛人。が、和美は日がな寂(さび)れた観覧車に乗って時を過ごすだけだった。彼女の心を占める虚無とは? 静かな感動を呼ぶ恋愛ミステリー。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 祥伝社 (2005/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 335ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4396332262
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4396332266
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 19個の評価

著者について

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柴田 よしき
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1995年、『RIKO―女神の永遠―』で横溝正史賞を受賞。受賞作の主人公である村上緑子は、従来の女性刑事のイメージを一新したキャラクターとして人 気を獲得した。以後、村上緑子シリーズの他、京都を舞台に壮大なスケールで展開する伝奇小説「炎都」シリーズ、猫を主人公にした猫好き必読の本格推理小説 「猫探偵正太郎」シリーズなど、ジャンルを超えて、幅広く意欲作を発表し続けている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 やってられない月曜日 (ISBN-13: 978-4101396262)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中3.5つ
5つのうち3.5つ
19グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2003年6月12日に日本でレビュー済み
柴田さんのプロになってから初めて書かれた表題作を含む連作短編集です。
ミステリーと恋愛を上手く融合した味わい深い作品となっている。
特に女性が読まれたら主人公の女探偵唯さんに共感する事請け合い。
でも今どきこんな女の人少ないだろうなあという気もしますが(笑)
柴田さんの真骨頂である、女心を上手く表した表現も随所に上手く散りばめられています。この作品も舞台が京都が中心で時代の流れ(約7年間かな?)による変化と柴田さんのストーリーテリングの上達(最後の書き下ろし含む3編は素晴らしい)とがとけあっている。
1編1編、かなりミステリー色が強くてあっと驚かせられる展開も待っています。編を重ねるごとに登場人物がふたたび登場して来て、そして失踪してるはずの夫財?之の登場から話は一気にヒートアップ。結構、胸が締め付けられる場面もありましたよ。
あとは読んでのお楽しみという事で・・・
続編待ち遠しい作品となりました。
唯さん、なかなかタイプです(笑)
2005年5月11日に日本でレビュー済み
全て唯の物語。ただし年月が過ぎていき、最後の作品は唯の夫の失踪後10年という設定になっている。
依頼される調査、それに関わる人々の悲喜交々を通し、唯は常に夫貴之のことを思う。だが、積極的に夫のことを調査しようとは思っていない。真実を知りたいと思う反面、真実を知るのが怖いのだ。その間にも時はどんどん過ぎてゆき、唯の心も少しずつ変わり始める。人の心は急には変われない。物事をじっくり見つめられるようになるまでには、長い年月が必要なのだ。唯と夫の物語。作者にはぜひこの続きを書いてほしい。切に望みたい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前にも読んでことがありました
でも引き込まれて読んでしまいました
主人公の思いが切ない
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年9月21日に日本でレビュー済み
突然、失踪した夫・・・。素人ながらも夫の探偵事務所を一人できりもりし、夫の帰りを待つ女・下沢唯の物語。数々の男女間のもつれによる依頼をこなしながら、後半は夫の失踪の謎に迫っていく内容です。
10年という長い年月の間に、唯の気持ちもどんどん変化していきます。慣れない仕事をしながらも必死で歯を食いしばってただ待つだけの10年・・・。彼女の中に「あきらめ」「心変わり」「夫を責める気持ち」そんな感情が生まれてきたとしても、誰が彼女を責められるだろう。まわりの友人、同業者たちは少しでも唯の心を軽くしようと助言をするけれど、それでも待つことをやめない唯の姿が痛々しい。仮に夫が戻ってきたとしても昔の生活にうまく戻れることなんてありえないのに、それでも待つ。その女心が切ない。
著者は続編を考えてるらしく、残念ながらこの本を最後まで読んでも失踪の謎は解決しません。ラストの締め方がうまく、今後も唯のラストを見守らざるを得ないような責任感のような気持ちがうまれました。
2004年9月27日に日本でレビュー済み
これ一冊で完結するわけではなく、貴之のなぞもなにか宙ぶらりん。そして、あとがきで作者が「いつか必ず続きを書きたい」とあるように、この続きがいつ出るのかわからない。
やっと貴之の消息をつかみかけていただけに、もう早く続きが読みたくてしょうがないです。
ただ、殺人事件の捜査を依頼され、解決に導くと、大切な人を守るためにその人のアリバイは完璧にし自分のアリバイはあいまいだったというものが、2件この一冊の中で出てきたりと、ちょっとマンネリ感がありました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年2月28日に日本でレビュー済み
既にこの本について評価されている方のように、私も話にのめり込んでいきました。
失踪した夫がやっていた探偵事務所を夫の帰りを待って続けているものの帰って来ない、
っとゆう全体の軸となる話が進みつつ、探偵事務所に来た依頼者の短編集の形になっています。
短編のミステリーなので、起承転結が早く、あっとゆう間に読んでしまいましたが、
のめり込んで読んでいた分、結末にガッカリしました。
えぇぇ!ここで終わりなの!?!? っといった感じです。
その先は想像しろ、っとゆう事なのでしょうか。。。
個人差はあると思いますが、私はハッキリとした結末が知りたかったです。
消化不良な最後でした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年7月25日に日本でレビュー済み
1つ1つの事件を解決しながらも、少しずつ過去を振り返り、失踪した旦那のことに触れていく物語の展開がよかった。どれも不倫、浮気、過去の失恋など恋愛に絡むミステリーで読み応えがあった。ある事件で突然旦那を見かけたところから、今度は失踪事件が中心となって描かれるが、結末が分からなくて非常に残念だった。失踪事件の謎は別の作品で発表するとあとがきに書いてあったので期待したい。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年6月9日に日本でレビュー済み
失踪した夫の残した探偵事務所を続けながら夫が帰ってくるのを待つ主人公。
一つ一つの依頼(事件)が短編になっているので気軽に読める半面、主人公唯の気持ちのせつなさや不安、夫の失踪の謎が魅力的で素敵。
あっというまに読み終えてしまった。
とにかく唯がせつなくてやるせなくて、だからといって決して可哀想なわけではなくて、だから余計に切なくて。
恋愛かつミステリーでもあるというおいしい1冊でした。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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