一冊で時代背景と主軸である鍾離の戦い。
その後についても上手くまとめてあって、しかも読んでて面白い。
南朝の梁の陳慶之、韋叡、曹景宗だけじゃなく、
北朝の魏の中山王、楊大眼、藩宝珠、あまり出てきてないけど刑洪賓ですら
面白いなって感じる魅力的な人物に描けてる。
敵味方ともに魅力的に描けていてその両勢力がバチバチにぶつかり合う、
特に城攻めのシーンが南朝、北朝で特徴が全然違ってて面白かった。
このボリュームを駆け足感なく一冊にまとめきってるのは流石って感じです。
実は発刊当初に本屋で買って、友人に貸して帰ってこなかったので、
買い直してます。できれば電子書籍でも発売してくれると嬉しいんだけど、
さすがにそれは難しいですね。

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奔流: 長編歴史スペクタクル (祥伝社文庫 た 18-3) 文庫 – 2005/7/30
田中 芳樹
(著)
中国史上、屈指の血戦
若き天才将軍の戦(いくさ)と恋
白き騎兵隊、智将、猛将、麗人の悲恋…
<鐘離(しょうり)の城が陥ちれば国は危うい—— >梁(りょう)征服を目論む魏(ぎ)軍八〇万が、国境を流れる淮河(わいが)の畔・鐘離に押し寄せた。迎え撃つ梁帝の信任厚き二十三歳の将軍・陳慶之(ちんけいし)。恋に疎いが軍事的天才である。白い騎兵隊と水軍を駆使した決死の戦闘が切って落とされた…。六世紀初頭、南北朝時代を舞台に、戦とその陰に散った男装の麗人との悲恋を描く歴史スペクタクルの傑作。
若き天才将軍の戦(いくさ)と恋
白き騎兵隊、智将、猛将、麗人の悲恋…
<鐘離(しょうり)の城が陥ちれば国は危うい—— >梁(りょう)征服を目論む魏(ぎ)軍八〇万が、国境を流れる淮河(わいが)の畔・鐘離に押し寄せた。迎え撃つ梁帝の信任厚き二十三歳の将軍・陳慶之(ちんけいし)。恋に疎いが軍事的天才である。白い騎兵隊と水軍を駆使した決死の戦闘が切って落とされた…。六世紀初頭、南北朝時代を舞台に、戦とその陰に散った男装の麗人との悲恋を描く歴史スペクタクルの傑作。
- 本の長さ356ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2005/7/30
- ISBN-104396332416
- ISBN-13978-4396332419
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登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2005/7/30)
- 発売日 : 2005/7/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 356ページ
- ISBN-10 : 4396332416
- ISBN-13 : 978-4396332419
- Amazon 売れ筋ランキング: - 242,969位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1952年10月22日、熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年在学中に「緑の草原に…」で、幻影城新人賞受賞。1988年「銀河英雄伝説」にて第19回星雲賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 野望円舞曲〈9〉 (ISBN-13: 978-4199052019 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
☆4なのはもっと長く読みたかったから。
主人公の魅力、描き方だけなら☆6。
主人公の魅力、描き方だけなら☆6。
2018年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者が色恋ものが得意でないのがよくわかる内容だと思います。レビューで作者には珍しく悲恋の物語と書いてありましたので試しに購入してみたら恋の話はないにひとしく戦ものでした。
2022年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔、一度読んだ本でした
また読みたくなりアマゾンで購入
やっぱり面白い本でした
電子書籍化したらまた買います
どうか…
また読みたくなりアマゾンで購入
やっぱり面白い本でした
電子書籍化したらまた買います
どうか…
2019年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
陳慶之といえば「軍神」と呼ばれる中国史上でも有数の名将である。
寡兵でも戦えば必ず勝ち、攻めれば落とす評されるが、武芸も馬術もからっきしで
まるで作者の代表作「銀河英雄伝説のヤン・ウェンリー」を彷彿させる人物である。
中国史に詳しい人が陳慶之と聞けば北伐を思い浮かべるかもしれないが、
この物語は陳慶之の名を後世に轟かせる快進撃よりも数十年前、
彼がまだ若かった時代、北魏と梁との間に起こった一大決戦を舞台にした作品である。
「鍾離の戦い」というあまり取り上げられない題材であるが、この戦いを指揮する梁の韋叡や曹景宗
といった名将たちや、敵国側の中山王・元英、後世、関羽張飛も蘇っても敵わない称された猛将・楊大眼などの
登場人物たちが魅力的に描かれ、迫力のある決戦描写がされている。
南北朝時代の事情も丁寧に描写されているため、この時代の入門書としてもいいかもしれない。
物語の方も巧妙で、「梁山伯と祝英台」という中国でも有名な悲恋の京劇をうまく融合させた
作品である。読みやすくて敷居も高くない、良質な歴史スペクタル小説だと思う。
寡兵でも戦えば必ず勝ち、攻めれば落とす評されるが、武芸も馬術もからっきしで
まるで作者の代表作「銀河英雄伝説のヤン・ウェンリー」を彷彿させる人物である。
中国史に詳しい人が陳慶之と聞けば北伐を思い浮かべるかもしれないが、
この物語は陳慶之の名を後世に轟かせる快進撃よりも数十年前、
彼がまだ若かった時代、北魏と梁との間に起こった一大決戦を舞台にした作品である。
「鍾離の戦い」というあまり取り上げられない題材であるが、この戦いを指揮する梁の韋叡や曹景宗
といった名将たちや、敵国側の中山王・元英、後世、関羽張飛も蘇っても敵わない称された猛将・楊大眼などの
登場人物たちが魅力的に描かれ、迫力のある決戦描写がされている。
南北朝時代の事情も丁寧に描写されているため、この時代の入門書としてもいいかもしれない。
物語の方も巧妙で、「梁山伯と祝英台」という中国でも有名な悲恋の京劇をうまく融合させた
作品である。読みやすくて敷居も高くない、良質な歴史スペクタル小説だと思う。
2008年10月17日に日本でレビュー済み
こんな隠れた英雄がいたのかと驚かされた作品です。
混沌とした南北朝時代に燦然と輝く陳慶之の勇姿を楊大眼や韋叡といった歴戦の雄と合わせて存分に楽しむことができました。
あえて不満を言えば、内容が薄く盛り上がり切れなかったことです。
混沌とした南北朝時代に燦然と輝く陳慶之の勇姿を楊大眼や韋叡といった歴戦の雄と合わせて存分に楽しむことができました。
あえて不満を言えば、内容が薄く盛り上がり切れなかったことです。
2006年10月26日に日本でレビュー済み
史実に基づいた中国の歴史物を扱った田中作品中では、この作品と紅塵が最もエンターテイメント性があり読んで面白い作品だと思います。
主人公・陳慶之は、作家の代表作である銀河英雄伝説の主人公の一人ヤン・ウェンリーと、何となくキャラクターが重なるイメージがあり、田中芳樹ファンにとっては感情移入しやすい作品ではないでしょうか。
日本ではあまり紹介されることのない中国の歴史上のエピソードを発掘している点についても、作家の業績は大きいと思います。
主人公・陳慶之は、作家の代表作である銀河英雄伝説の主人公の一人ヤン・ウェンリーと、何となくキャラクターが重なるイメージがあり、田中芳樹ファンにとっては感情移入しやすい作品ではないでしょうか。
日本ではあまり紹介されることのない中国の歴史上のエピソードを発掘している点についても、作家の業績は大きいと思います。
2014年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
蘭陵王みたいな物語みたいかなと思ったけど、主人公の悲恋の物語だったのですね。一気に読破しました。