無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
日本人に一番合った英語学習法: 先人たちに学ぶ「四〇〇年の知恵」 単行本 – 2003/6/1
斎藤 兆史
(著)
- 本の長さ186ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2003/6/1
- ISBN-104396500734
- ISBN-13978-4396500733
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
新渡戸稲造、鈴木大拙、津田梅子…。彼らはいかにして最高レベルの英語力を身につけたのか。「話せない」「うまくならない」と悩む現代人が、手本とすべき先人たちの努力・工夫から最良の学習法を伝授。
登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2003/6/1)
- 発売日 : 2003/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 186ページ
- ISBN-10 : 4396500734
- ISBN-13 : 978-4396500733
- Amazon 売れ筋ランキング: - 656,064位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1958年、栃木県出身。東京大学大学院教育学研究科教授。専門の英学・英語教育の他、英文学の翻訳も数多く手がける。英ノッティンガム大学英文科博士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部で長年教鞭をとった(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『教養の力 東大駒場で学ぶこと (ISBN-10: 4087206858)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2003年7月3日に日本でレビュー済み
伊藤博文はどうやって英語を学んだか、という切り口が新鮮でした。(歴史の先生は、そんなこと教えてくれないでしょう。)「英語学習法」は、文法を大事にせよ、まず日本語を大事にせよ.と教えられます。あらためてその意味を説明していますが、頷ける点が多いです。予備校的な参考書に違和感を覚えてしまう方は、一読をおすすめします。
2003年12月11日に日本でレビュー済み
一言でいうと明治期に活躍した偉人の英語学習法を紹介し、称えることによって、現代の英語学習者を叱る本です。
もちろん、この本に紹介された人の学習法には参考になる点がたくさんあります。
しかし、タイトルにある「日本人に一番合った英語学習法」とまで言い切るのはどうかと思います。こうまでいうんだったら著者のいう英語学習法と、他の英語学習法で教育した学生達に有意差がでるところを二重盲検法かなにかで実証してほしいです。
あたりまえのことですが、参考になるところは取り入れ、参考にならないところは取り入れないという態度でよむ本だと思います。
もちろん、この本に紹介された人の学習法には参考になる点がたくさんあります。
しかし、タイトルにある「日本人に一番合った英語学習法」とまで言い切るのはどうかと思います。こうまでいうんだったら著者のいう英語学習法と、他の英語学習法で教育した学生達に有意差がでるところを二重盲検法かなにかで実証してほしいです。
あたりまえのことですが、参考になるところは取り入れ、参考にならないところは取り入れないという態度でよむ本だと思います。
2012年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バイリンガル教育の危険性についての著者の意見に共感しました。
確かに、周りを見ても国際結婚夫婦の子供のようなケースを除き
バイリンガル教育が成功している人は見たことが無いし
失敗したときのリスクが大きいと思います(著者は失語症の例を挙げていました)。
無理にバイリンガルを強要するより、母国語をしっかり決めた上で
小さい頃から外国語を楽しく学ぶ習慣を身につけさせる方が現実的な気がします。
確かに、周りを見ても国際結婚夫婦の子供のようなケースを除き
バイリンガル教育が成功している人は見たことが無いし
失敗したときのリスクが大きいと思います(著者は失語症の例を挙げていました)。
無理にバイリンガルを強要するより、母国語をしっかり決めた上で
小さい頃から外国語を楽しく学ぶ習慣を身につけさせる方が現実的な気がします。
2011年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本の初出は平成15年(2003年6月)です。ですから斎藤先生の「英語達人塾(2003年6月)」と同時に出ました。この2冊を読み比べてみると、まったく同趣旨の内容が説かれています。前者は初心者向けの、後者は進んだ人向けに英語学習そのものの内容と学習課題にまで記述が踏み込まれているのが特徴です。
さて、この本ですが、世の英語学習に関する官民あげての狂騒を、英語教育の専門家として分かりやすく、しかし断固とした語り口で批判し、私たち日本人がどう英語を学んできたかを歴史上の人物に焦点を当てながら、その個々の人物の英語力と事績を評価し、今日の私たちの英語学習のあるべき正しい方法論を説く内容になってます。
この中で取り上げられている人物のうち「津田梅子」については、6才で渡米し後に「津田塾大」を創立したことなどはもちろん知ってはいましたが、その印象は「超人的能力の持ち主・明治の人はすごいなぁ」というくらいの知識だった。しかしこの本を読んで、6才の女の子が米国で単身、米国人保護者の下で生活し教育を受ければどうなるか、考えてみれば当たり前の帰結であり、津田梅子が偉人であることにかわりはないものの、その人物の実像とあの時代の現実感覚を知る思いがした。梅子は「帰国後鬱」にならなかったのだろうか。
ジョン万次郎にしても然り、神田乃武に至っては斎藤先生のご指摘の通り知らなかった。
昔、東大・ハーバード大等々並み居る難関大学の入試をすべて突破し、週刊誌上で大いにその天才的学力を褒めそやされて話題になったモーリーロバートソンという日米混血の男の子がいたけれど(彼も今は40才代かな)、彼も長じて言っています。「一方の言語が大人言語になればもう一方の言語は幼児言語になるのです。両方を大人言語として使いこなすなんてできない。バイリンガルになるなんてほんとに難しい。」
やはり、まずは母語を確立し、英語はそのあと、ということでしょうか。
実は私にとってこの本の一番の収穫は最後の斎藤先生自筆の英文です。
禅と日本人の以心伝心の文化について書かれたこの英文が、自分の英語学習にとって一番の収穫であり、かつ「宝」です。
英語教育・英文学者であり、当代随一の英語の使い手である斎藤先生の教えを知るのにこの本は、文章も分かりやすいし、斉藤先生ならではのひょうきんな文もあって読んで楽しく、最も手頃です。英語と英語教育に関心のある方すべてにおすすめします。
さて、この本ですが、世の英語学習に関する官民あげての狂騒を、英語教育の専門家として分かりやすく、しかし断固とした語り口で批判し、私たち日本人がどう英語を学んできたかを歴史上の人物に焦点を当てながら、その個々の人物の英語力と事績を評価し、今日の私たちの英語学習のあるべき正しい方法論を説く内容になってます。
この中で取り上げられている人物のうち「津田梅子」については、6才で渡米し後に「津田塾大」を創立したことなどはもちろん知ってはいましたが、その印象は「超人的能力の持ち主・明治の人はすごいなぁ」というくらいの知識だった。しかしこの本を読んで、6才の女の子が米国で単身、米国人保護者の下で生活し教育を受ければどうなるか、考えてみれば当たり前の帰結であり、津田梅子が偉人であることにかわりはないものの、その人物の実像とあの時代の現実感覚を知る思いがした。梅子は「帰国後鬱」にならなかったのだろうか。
ジョン万次郎にしても然り、神田乃武に至っては斎藤先生のご指摘の通り知らなかった。
昔、東大・ハーバード大等々並み居る難関大学の入試をすべて突破し、週刊誌上で大いにその天才的学力を褒めそやされて話題になったモーリーロバートソンという日米混血の男の子がいたけれど(彼も今は40才代かな)、彼も長じて言っています。「一方の言語が大人言語になればもう一方の言語は幼児言語になるのです。両方を大人言語として使いこなすなんてできない。バイリンガルになるなんてほんとに難しい。」
やはり、まずは母語を確立し、英語はそのあと、ということでしょうか。
実は私にとってこの本の一番の収穫は最後の斎藤先生自筆の英文です。
禅と日本人の以心伝心の文化について書かれたこの英文が、自分の英語学習にとって一番の収穫であり、かつ「宝」です。
英語教育・英文学者であり、当代随一の英語の使い手である斎藤先生の教えを知るのにこの本は、文章も分かりやすいし、斉藤先生ならではのひょうきんな文もあって読んで楽しく、最も手頃です。英語と英語教育に関心のある方すべてにおすすめします。
2003年10月17日に日本でレビュー済み
中途半端なコミュニケーション能力向上優先主義にたいして手厳しい批判に満ちている。愛読書でもあったらしい『北斗の拳』のケンシロウとなって、英語教育界における現在の安易な風潮を片端からなぎ倒すかのよう。だが、ときおり著者生来のお茶目な性格が顔を出し、こちらの気持ちをほぐしてくれる。
英語と日本人の歴史的関係、南方熊楠ら偉人たち6人の英語習得の軌跡、日本の「英語教育」の間違いと問題点、そして日本人に最適な英語学習法について章立てて述べられる。自分にとっていちばんショックだったのは、6歳で渡米し10年以上にわたる留学生活を終えて帰国した津田梅子が、まったく日本語が話せなくなっていた点。その後伊藤博文に見出されなければ、職を得ることもできなかったという。「子どもをバイリンガルに」という強固な夢をもつ親御さん含め)英語教育にかかわっている方、さまざまな我流英語勉強法の本にふりまわされている恐れのある方におすすめしたい。「欠かせない基礎訓練――素読・暗唱・文法・多読」という著者の主張をじゅうぶん納得して読了した。読んでみてほんとうによかったと思います。
英語と日本人の歴史的関係、南方熊楠ら偉人たち6人の英語習得の軌跡、日本の「英語教育」の間違いと問題点、そして日本人に最適な英語学習法について章立てて述べられる。自分にとっていちばんショックだったのは、6歳で渡米し10年以上にわたる留学生活を終えて帰国した津田梅子が、まったく日本語が話せなくなっていた点。その後伊藤博文に見出されなければ、職を得ることもできなかったという。「子どもをバイリンガルに」という強固な夢をもつ親御さん含め)英語教育にかかわっている方、さまざまな我流英語勉強法の本にふりまわされている恐れのある方におすすめしたい。「欠かせない基礎訓練――素読・暗唱・文法・多読」という著者の主張をじゅうぶん納得して読了した。読んでみてほんとうによかったと思います。
2003年7月28日に日本でレビュー済み
一気に読みました。面白い。南方熊楠は、書写する性癖があり、イギリスの『ネイチャー』誌に投稿しても、若干の修正しかされなかったそうです。その南方熊楠の行った勉強法は、書写であり、そのためには暗唱もしただろうし、文語(今時の英会話では「役に立たない」とさえ言われる文章語)をひたすら書き写していたと言うのです。素読って、前から興味がありましたが、日本語とまったく体系の異なる英語を、身に着ける方法は、実に明治人がとった方法にあったのでした。
決して英語礼賛ではない著者のバランス感覚は貴重です。著者の他の本も読んでみたくなりました。素読・音読って、発話行為であり、同時に聴取行為でもあるんですよね。一粒で二度おいしい、アーモンドグリコみたいなものです。とにかく文法をきちんと学んで、音読・素読です。
決して英語礼賛ではない著者のバランス感覚は貴重です。著者の他の本も読んでみたくなりました。素読・音読って、発話行為であり、同時に聴取行為でもあるんですよね。一粒で二度おいしい、アーモンドグリコみたいなものです。とにかく文法をきちんと学んで、音読・素読です。