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象と耳鳴り 単行本 – 1999/10/1

3.8 5つ星のうち3.8 72個の評価

商品の説明

出版社からのコメント

緑白のカバーデザインにピンとくる貴方は筋金入りのミステリファンです NHKドラマで話題となった『六番目の小夜子』の主人公の父親関根多佳夫(TVでは古尾谷雅人さんが演じていましたね)が活躍するのが、この短編集。ゲラの準備を進めていたころ、装幀などもそろそろ煮詰めなければと打ち合わせに入った新宿N屋地下の喫茶店で、恩田さんはおもむろに一冊の古本を取り出しました。「今朝、古本屋さんでやっと見つけました。今度の本の装幀はこれにしてください」「こういうイメージということですか?」「そうじゃなくて、これそっくりにしたいんです」

 その本というのが40年前に東京創元社からクライムクラブシリーズの一冊として出たバリンジャーの『歯と爪』。緑白ツートーンの簡易箱装された新書でした。たしかに古き良き時代の洗練されたブックデザインです。装幀したのは『暮らしの手帖』で知られる花森安治氏。さっそく東京創元社現社長の戸川さんに花森氏のお嬢さんを紹介していただいて、ご快諾を得ました。「私だって入社する前の本ですよ」という戸川社長によれば、花森氏自身が雑誌の犯人当て企画に、異ジャンル代表として参加するほどのミステリファンだった、なんて話も聞けました。

「このデザインだと、タイトルも『○と×』というパターンじゃないとだめなんです。だから表題作は『象と耳鳴り』にしてください」と恩田さん。昨今の書店さんの刺激いっぱいの新刊売場で、この地味なデザイン、地味なタイトルが、どこまでウケるかという懸念は、幸いなことに杞憂でした。

 ちなみに『歯と爪』は文庫になった際、解決編部分が袋とじにされ、帯に『袋とじを破らずに、その前の頁で読み終える人には返金保証する』旨が明記されて話題になってます。

内容(「MARC」データベースより)

「象を見ると耳鳴りがするんです」 退職判事・関根が喫茶店で出会った老婦人が語り始めたのは、奇怪な殺人事件だった-。ねじれた記憶、謎の中の謎、驚愕の仕掛け…そして純なるロジック。12編の連作本格推理コレクション。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 祥伝社 (1999/10/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1999/10/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 290ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4396631588
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4396631581
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 72個の評価

著者について

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恩田 陸
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1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。

1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。

ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『ネバーランド』『木曜組曲』『チョコレートコスモス』『きのうの世界』などがある。

カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
72グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2002年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の装丁が話題になってますが、私としては、この表紙は、高校・大学時代の英語の副読本テキストを連想します。
関根元判事の、亡き従姉妹との思いでミステリーが良かったです。
いつも恩田さんの物語は、体熱があまりあがらないような雰囲気の、どこか冷静な視点のお話が多いのですが、短編ながらこのお話は、珍しく情熱的な一編で、楽しめました。
この短編集は、色や匂いや季節や光の輝きなど、生活を現実としても記憶としても味わって楽しめる描写が多いです。ミステリとしての謎解きも楽しいですが、読んで楽しめる物語になっています。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大好きな単行本
何度読んだかわからない
装丁と内容の世界観が合ってるのもすき
2008年4月21日に日本でレビュー済み
恩田陸氏は優れた現代作家の一人だと思いますが、12冊目に読んだ本書は「あとがき」で著者自身が述べているように、小説としてもミステリとしてもとても未熟な内容で正直がっかりしました。小説やミステリを余り読んでない人には良いと思いますが、小説好きな方には著者の著書であればライオンハート等の他著をお薦めします。

〜あとがきより抜粋〜
読者の皆さんに楽しんで頂けるかどうか考えると一抹の不安が残る。立派な本格推理小説作家への道のりは遠い。ゲラ刷りを読み返す度、全部書き直したくなってとても困った。(1999年)
今読み返してみても全部書き直したくなってしまうという心境は変わらないが、、、「若かったのう」という境地になったのも確かである。(2003年文庫版)

只、「海にいるのは人魚ではない」の章で、詩人中原中也について(恐らく)著者の思いを主人公に「あの時代の詩人たちの、西洋と東洋の狭間−または、近代と現代の狭間の日本語がいちばんなまめかしかった時代の詩はもう二度と現われないだろう」と語らせたシーンは強く印象に残りました。
2014年5月2日に日本でレビュー済み
恩田陸さんは独特の不思議な世界観で有名ですが、この作品はどれも現実的で(少し不思議な出来事は起きますが)、推理や解決に重点を置いた、ちゃんと「推理小説」といえる作品だと思います。
他の作品のような、不思議でちょっと不気味で、迷宮のような世界観はかなり抑え目ですが、不思議すぎないのでその分読者でも考察や推理がしやすく最後にはしっかり謎が解けて、読んだ後にすっきりできる良作だと思います。
この作品で関根多佳雄さんのファンになりました。別作品にもぜひ出してほしいです。
ちょっと関根さん家族が全員優秀すぎて(人としても頭脳にしても…)気後れしてしまう部分もありますが、まぁ恩田陸さんの作品にはどれも超優秀なインテリがわんさか出てくるので、まだ判事や弁護士などの現実的な職なだけリアリティがあると思います。
最近ちょっと恩田陸さんは不思議世界観が先行して、推理・解決されないまま(または超常現象・特殊能力おち)で終わり、という作品が多い気がするので、またこの作品のような推理や解決に重点を置いた推理小説書いてほしいと思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年10月9日に日本でレビュー済み
こんなに「作られた感」の強い本は珍しいんじゃないですか。わざとらしくてとてもじゃないけど楽しめませんでした。
いいトリックを考えたなら、もっと上手に読ませて行かないとね。
それとあらゆる描写が子供っぽいです。いい大人が書いていい大人が読む本ってこうじゃないでしょ。がっかり。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
近くの本屋で取り寄せになってたのでついでに購入。
新品を既に持っていたので中古で充分。
外装も綺麗だし、なんの問題もありませんでした。
曜変天目の夜がとにかく面白い。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年1月10日に日本でレビュー済み
12篇の短編からなる推理小説。
恩田陸さんの本の中では2番目に読んだ本。

私は話の顛末よりも、作品のところどころに出てくる
非常に印象的な表現、言い回しが気になって何度か振り返り読みをしました。
話の筋はうっすらぼやけているのに
文章の細部はありありと思い出せてしまう
そんな感じの作品でした。
あ、でも、お話自体も面白いものは多かったし
登場人物もなかなか魅力的でした。
お話としては「魔術師」 、人物的には「給水塔」の散歩男に惹かれました。

「魔術師」
とある街の都市伝説の成り立ちについて、毎度よろしく
主人公である関根孝雄の推理が冴えるのですが、でも・・・
本当にそれだけなのだろうか?
もしかして都市が「意思」を持っているのではないだろうか?

読みながら、ふと「アースダイバー」を思い出したりしました。
2005年12月21日に日本でレビュー済み
何気ない日常の中に潜むさまざまな謎。見落とされがちなその謎を見つけ、

鋭い観察力で解いていく。その鮮やかさは見事!こういう作品を読むと、

いつも会っている人のいつもの行動の中にも、何か謎があるのではないかと

思ってしまう。ここに収められているどの作品も、さすが恩田陸!と思わせる

ものばかりだ。私たちの日常生活も、目を凝らして見れば謎に満ちた面白い

ものが見えてくるかもしれない。