まず最初に、、、
私が一番好きな作家は折原一さんです。
その大好きな作家の袋とじ本なんて、気になってしかたがないじゃないですか?
私は殺人者から読み始めたんですけど、途中ですぐに犯人がわかってしまうし、
どちらからも同じ文章を何度も読まされるし、
お互い持ち寄ったアレの正体の複線がないし、
袋とじの中を読んでも、いつもの
「やられたー」
感がなくて、折原一作品にしてはがっかりでした。
それだったら、そんなに好きな作家の位置づけにはいない、
東野圭吾さんの同じく袋とじ小説「私が彼を殺した」の方が断然おもしろかった。
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黒い森 単行本 – 2007/11/1
折原 一
(著)
- 本の長さ294ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2007/11/1
- ISBN-104396632916
- ISBN-13978-4396632915
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登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2007/11/1)
- 発売日 : 2007/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 294ページ
- ISBN-10 : 4396632916
- ISBN-13 : 978-4396632915
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,550,579位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 36,661位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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埼玉県出身。早稲田大学文学部卒業後、JTBに入社、雑誌『旅』などの編集に携わる。
88年、『五つの棺』(のち『七つの棺』として文庫化/創元推理文庫)でデビュー。88年、『倒錯のロンド』(講談社文庫)で江戸川乱歩賞候補、95年、『沈黙の教室』(ハヤカワ文庫)で日本推理作家協会賞(長編部門)受賞。主な作品に、『倒錯の死角』『倒錯の帰結』『異人たちの館』(講談社文庫)、『冤罪者』『失踪者』『天井男の奇想』(文春文庫)、『逃亡者』『追悼者』(文藝春秋)、『暗闇の教室』(ハヤカワ文庫)など。
謎の画家、石田黙の作品を収集。05年、石田黙作品集にして美術ミステリである『黙の部屋』(文藝春秋/現在文春文庫)を発表。
07年6月、石田黙のコレクション展(石田黙展)を文藝春秋画廊・地下室で開く。
11年5月、メメント・モリ(折原一骸骨絵コレクション展)を同画廊で開く。
18年10月、ヴァニラ画廊にて、メメント・モリ展&石田黙展を開く。
現在、日本推理作家協会会員。
著者ホームページ 「沈黙の部屋」http://orihara1.la.coocan.jp/
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コテコテの設定と、芝居がかった登場人物達の言動のせいで、都市伝説並のネタ臭さがある作品。
主人公の恋人二人はロミオとジュリエットに準えて「ルミオとジュリ」という名前で、両家が金持ちでいがみ合う。
言葉の端々に昭和臭さがある(特に女主人公は場末のホステスような哀れさ・古さを感じさせます)。
森の中を散々「歩きにくい」と書いてる割には、後ろの連中が一言・二言言葉を交わしてる間にもう他のメンバーは見えなくなる所まで先に行ってしまう。そして「ああもう追いつけない」→「遭難したぞ、もう死を覚悟するしかないのだ!!」・・など、思考が極端。
それまでほとんど出番のなかった脇役達の死の間際、突如始まる彼らの辛い過去の話。
笑いを取ろうとしてるのかと思うくらい終始アホゥな状況が続きます。ホントつまらなかった・・・。『赤い森』まで買ってあるのに、読む気が起こりません。
主人公の恋人二人はロミオとジュリエットに準えて「ルミオとジュリ」という名前で、両家が金持ちでいがみ合う。
言葉の端々に昭和臭さがある(特に女主人公は場末のホステスような哀れさ・古さを感じさせます)。
森の中を散々「歩きにくい」と書いてる割には、後ろの連中が一言・二言言葉を交わしてる間にもう他のメンバーは見えなくなる所まで先に行ってしまう。そして「ああもう追いつけない」→「遭難したぞ、もう死を覚悟するしかないのだ!!」・・など、思考が極端。
それまでほとんど出番のなかった脇役達の死の間際、突如始まる彼らの辛い過去の話。
笑いを取ろうとしてるのかと思うくらい終始アホゥな状況が続きます。ホントつまらなかった・・・。『赤い森』まで買ってあるのに、読む気が起こりません。
2011年3月12日に日本でレビュー済み
この作家の作品はこれを含め3冊しか読んで無いのですが、
手元にある「赤い森」を読んだらもう読むのやめようかなぁ、と思ってます。
あんま面白くない。
本の表と裏から読むことができるのですが
「生存者編」と「殺人者編」から成り、真ん中で「解決編」が読めるという作り。
生存者編も殺人者編も別に怖くないし、面白く無いです。
アッサリ脱落する人たちの事を思えばどういうツアーか検討が付くし。
それに「建物から敵意が」とか「森から悪意を発っする人が」とかとか
どちらにもそうした記述が出てくるんだけど、突然なんだよ。
ホラー小説じゃないんだから
森や建物から「敵意」とか「殺意」なんて受け入れられないかも。
対相手がいるならわかるんだけどね。エスパーかよ!みたいな感じ。
どちらも基本、ただ森を歩いてるだけ。
殺人者の動機は納得できないほど弱いです。
それなのに腕試しのために他の参加者も手にかけるとか
ちょっと有り得ない設定だと思う。
しかも簡単に切りつけられちゃうので、全然怖く無いです。
解決編にしてもこれは無いと思う。
殺人者の動機を考えると2人がベッドにいるのもどうなの?って思うし、
ミステリーなのに2人が助かる理由がご都合主義みたいなのも
ちょっと納得できない。これでイイわけ?みたいな。
まだ読んで3冊目だけど、私が読んだ物には
突然「敵意を○○から(人物じゃない)感じる」みたいな記述が
必ずあるのも納得いかないし、
内容が単調なのに人があんまり死なないのも面白みに欠けます。
言うなれば平坦な道を歩いて出口を見つける、みたいな
「普通じゃん!!」って印象な作家です。
手元にある「赤い森」を読んだらもう読むのやめようかなぁ、と思ってます。
あんま面白くない。
本の表と裏から読むことができるのですが
「生存者編」と「殺人者編」から成り、真ん中で「解決編」が読めるという作り。
生存者編も殺人者編も別に怖くないし、面白く無いです。
アッサリ脱落する人たちの事を思えばどういうツアーか検討が付くし。
それに「建物から敵意が」とか「森から悪意を発っする人が」とかとか
どちらにもそうした記述が出てくるんだけど、突然なんだよ。
ホラー小説じゃないんだから
森や建物から「敵意」とか「殺意」なんて受け入れられないかも。
対相手がいるならわかるんだけどね。エスパーかよ!みたいな感じ。
どちらも基本、ただ森を歩いてるだけ。
殺人者の動機は納得できないほど弱いです。
それなのに腕試しのために他の参加者も手にかけるとか
ちょっと有り得ない設定だと思う。
しかも簡単に切りつけられちゃうので、全然怖く無いです。
解決編にしてもこれは無いと思う。
殺人者の動機を考えると2人がベッドにいるのもどうなの?って思うし、
ミステリーなのに2人が助かる理由がご都合主義みたいなのも
ちょっと納得できない。これでイイわけ?みたいな。
まだ読んで3冊目だけど、私が読んだ物には
突然「敵意を○○から(人物じゃない)感じる」みたいな記述が
必ずあるのも納得いかないし、
内容が単調なのに人があんまり死なないのも面白みに欠けます。
言うなれば平坦な道を歩いて出口を見つける、みたいな
「普通じゃん!!」って印象な作家です。
2013年10月9日に日本でレビュー済み
生還者・殺人者の二視点を表紙側、背表紙側別々に配置し、さらに完結部が袋とじ。
実際読んでみた結果、はっきり言って「これをやってみたかっただけ」という印象しか感じられなかった。
内容の厳しいところを挙げると、
・二視点同一ルートある、樹海行軍パートが長すぎて飽きる
・殺人者視点があるのに肝心の殺害シーン、心理描写が非常にいい加減
・帯でうたってる(ハードカバー版)恐怖描写なんて無いに等しい、というか個人的には絶無
・9割がた予想通りの展開で、最後の部分を袋とじの存在意義も果てしなく疑問
など、全パート通して見るべきところがない無惨さ。
奇をてらいすぎて中身がついてこなかった例と言うべきか、うーん……
実際読んでみた結果、はっきり言って「これをやってみたかっただけ」という印象しか感じられなかった。
内容の厳しいところを挙げると、
・二視点同一ルートある、樹海行軍パートが長すぎて飽きる
・殺人者視点があるのに肝心の殺害シーン、心理描写が非常にいい加減
・帯でうたってる(ハードカバー版)恐怖描写なんて無いに等しい、というか個人的には絶無
・9割がた予想通りの展開で、最後の部分を袋とじの存在意義も果てしなく疑問
など、全パート通して見るべきところがない無惨さ。
奇をてらいすぎて中身がついてこなかった例と言うべきか、うーん……
2007年11月9日に日本でレビュー済み
本書は、“叙述ミステリーの第一人者”“言葉の魔術師”折原一の45番目の作品であり、書下ろし最新長編である。
今回は、迷ったら生きては出られない「樹海」を舞台にしており、祥伝社で過去に文庫オリジナルで発表された『樹海伝説』(’02年)、『鬼頭家の惨劇』(’03年)の、いわば<樹海シリーズ>の完結編といえるストーリーになっている。
引き裂かれた恋人たちは、樹海の奥に立つ、昔、発狂した作家が一家を惨殺したという山荘を目指して旅行会社が主催する「ミステリー・ツアー」に参加する。迫りくる見えざる罠に、ひとり、またひとりと脱落して、「消えて」ゆくツアー客。ざっとこんなストーリーが、表からでも、また本をひっくり返して裏からでも読めるような装丁になっている。
そして最後の袋とじを明けた時、封印された部屋で何かが起きて、すべての真相が明らかになる。
ざっとそんな趣向であるが、いまどき手間ひまかけてこんな妙な本のつくり方をするのは折原一くらいだろう。サイコパスのシリアルキラーについてもそれほど説明がされていないが、「樹海」の恐怖がすべてを飲み込んでしまうのだろう。
本書は、折原ファンでも、そうでない人でも理屈抜きで、時を忘れて楽しめる一冊である。
今回は、迷ったら生きては出られない「樹海」を舞台にしており、祥伝社で過去に文庫オリジナルで発表された『樹海伝説』(’02年)、『鬼頭家の惨劇』(’03年)の、いわば<樹海シリーズ>の完結編といえるストーリーになっている。
引き裂かれた恋人たちは、樹海の奥に立つ、昔、発狂した作家が一家を惨殺したという山荘を目指して旅行会社が主催する「ミステリー・ツアー」に参加する。迫りくる見えざる罠に、ひとり、またひとりと脱落して、「消えて」ゆくツアー客。ざっとこんなストーリーが、表からでも、また本をひっくり返して裏からでも読めるような装丁になっている。
そして最後の袋とじを明けた時、封印された部屋で何かが起きて、すべての真相が明らかになる。
ざっとそんな趣向であるが、いまどき手間ひまかけてこんな妙な本のつくり方をするのは折原一くらいだろう。サイコパスのシリアルキラーについてもそれほど説明がされていないが、「樹海」の恐怖がすべてを飲み込んでしまうのだろう。
本書は、折原ファンでも、そうでない人でも理屈抜きで、時を忘れて楽しめる一冊である。
2010年7月15日に日本でレビュー済み
折原一の中では面白くない部類に入る作品です。
一冊の本を前から読む「生存者編」と、後ろから読む「殺人者編」と、
真ん中にある袋閉じの“種明かし編”があり、非常に凝った構成になっています。
お互いが愛を確かめ合うためにお互いが“ある物”を持って
あるミステリーツアーに参加し「樹海のとある場所で落ち合おう」と約束します。
なぜ樹海で落ち合うのか?ある物の正体とは?
とある場所へ辿り着くまでにツアー参加者の何人かに悲劇が起こり、
とある場所でも信じられない光景を目にすることになります。
世の中の時事ネタを上手く扱う折原一がゆえに
途中でオチが判ってしまいました。そのためそれほど面白いと感じませんでした。
面白さは普通なので星3つですが、本作は折原一ならではのどんでん返しがありませんので
星2つにさせて頂きました。
一冊の本を前から読む「生存者編」と、後ろから読む「殺人者編」と、
真ん中にある袋閉じの“種明かし編”があり、非常に凝った構成になっています。
お互いが愛を確かめ合うためにお互いが“ある物”を持って
あるミステリーツアーに参加し「樹海のとある場所で落ち合おう」と約束します。
なぜ樹海で落ち合うのか?ある物の正体とは?
とある場所へ辿り着くまでにツアー参加者の何人かに悲劇が起こり、
とある場所でも信じられない光景を目にすることになります。
世の中の時事ネタを上手く扱う折原一がゆえに
途中でオチが判ってしまいました。そのためそれほど面白いと感じませんでした。
面白さは普通なので星3つですが、本作は折原一ならではのどんでん返しがありませんので
星2つにさせて頂きました。
2011年6月15日に日本でレビュー済み
本全体で仕掛けたミステリー作品。
表紙から始まる「生存者」篇と、裏表紙から始まる「殺人者」篇、そして中の袋とじで描かれる「解決篇」の三部作になっている、とても形にこだわった作品です。
が、いかんせん、内容が作りに負けています。
まず、「フー・ダニット」(犯人探し)なのに、解決篇を読む前に犯人がわかってしまうのがダメ。
さらに、それぞれの話が相乗効果をまったく生んでいないのがダメ。
正直、これなら普通に頭から読ませる一冊にしてもいいんじゃないかと思いました。
特につまらないというわけではなかったので、余計に残念です。
表紙から始まる「生存者」篇と、裏表紙から始まる「殺人者」篇、そして中の袋とじで描かれる「解決篇」の三部作になっている、とても形にこだわった作品です。
が、いかんせん、内容が作りに負けています。
まず、「フー・ダニット」(犯人探し)なのに、解決篇を読む前に犯人がわかってしまうのがダメ。
さらに、それぞれの話が相乗効果をまったく生んでいないのがダメ。
正直、これなら普通に頭から読ませる一冊にしてもいいんじゃないかと思いました。
特につまらないというわけではなかったので、余計に残念です。
2010年6月29日に日本でレビュー済み
袋とじやら、上下逆の裏と表から読める印刷など、
かなり凝った作りから、相当期待して読み始めたのですが…
米澤保信氏のインシテミルを読んだ後でもあったせいか(こちらは寝れない位の面白さでした)
これってミステリー?と思ってしまうほどの歯応えのない内容でした。
装丁などのこけおどしの割りには何のひねりもなく、男性編と女性編をあんな凝った装丁で分ける意味もあまりない。
肝心の謎解きもほとんどなく、あっさりしたものでした。
ベースにある山荘伝説も浅いし、主人公らのバックボーンや参加者については申し訳程度の説明、
犯人の動機などの描写も薄すぎでびっくりです。
それを補って余りある謎解きなら文句もないのですが…。
ツアーの目的も、犯人も予測の範囲内の為、袋とじには強烈などんでん返しが…と思いきや、そのままなラストでした。
なにより、樹海探訪の部分が冗長すぎて飽きてきます。
謎も何もなく淡々と樹海描写中心で進むだけなので…ミステリだけではなく、恐怖描写や心理部分もホラーとしてはイマイチです。
この作者は未読でしたが、とにかくがっかりでした。赤い森も購入済なのですが…正直、読む気が起きなくて困っています。
かなり凝った作りから、相当期待して読み始めたのですが…
米澤保信氏のインシテミルを読んだ後でもあったせいか(こちらは寝れない位の面白さでした)
これってミステリー?と思ってしまうほどの歯応えのない内容でした。
装丁などのこけおどしの割りには何のひねりもなく、男性編と女性編をあんな凝った装丁で分ける意味もあまりない。
肝心の謎解きもほとんどなく、あっさりしたものでした。
ベースにある山荘伝説も浅いし、主人公らのバックボーンや参加者については申し訳程度の説明、
犯人の動機などの描写も薄すぎでびっくりです。
それを補って余りある謎解きなら文句もないのですが…。
ツアーの目的も、犯人も予測の範囲内の為、袋とじには強烈などんでん返しが…と思いきや、そのままなラストでした。
なにより、樹海探訪の部分が冗長すぎて飽きてきます。
謎も何もなく淡々と樹海描写中心で進むだけなので…ミステリだけではなく、恐怖描写や心理部分もホラーとしてはイマイチです。
この作者は未読でしたが、とにかくがっかりでした。赤い森も購入済なのですが…正直、読む気が起きなくて困っています。