作者の作品はほとんど読んでいるのですが、勝手に気難しく、気性の激しい作者を想像していました。
ですので、失礼ながら、そんな方のエッセイはちょっと疲れるんじゃないかなあと。レビューを見て、面白いとみなさん書いていたので、読んでみたところ、まさかこんな可愛いらしい方だとは!
普通の生活をし、普通の毎日を過ごしてるその姿が想像出来て、作者のことを以前よりもっと好きになりました。共感出来る話もたくさんあり(特に下戸の話。私も下戸でして、それなのに飲みたい時があるのです)最後まで楽しく気楽に読みました。七輪の話も大好きです。
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小説を書く猫 単行本 – 2011/3/15
中山可穂
(著)
ファン待望、幻の作家、初のエッセイ集! 恋愛、執筆、旅について…… 『猫背の王子』から近況まで、18年の作家生活を網羅 孤高の作家は日々、爪を研ぎ、肉球をみがく。 しめきり?……にゃんだ、それ? わたしはいまだに、この年になっても、ということはおそらく死ぬまで、自分のことを人間よりは猫に近い生き物だと思っているのです。 猫を見るととても他人とは思えない。 人間とは結局最後まで馴染めない。 猫には人間の言葉がわかるけれど、人間は猫語を理解できません。そこに猫の孤独があり、哀しみがある。 (「あとがき」より)
- 本の長さ195ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2011/3/15
- ISBN-104396633610
- ISBN-13978-4396633615
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商品の説明
出版社からのコメント
身を削る思いで、狂おしい恋愛をいくつも紡いできた孤高の作家、中山可穂。 寡作であることもあり、ファンは辛抱強く、彼女の新作を待ちわびている。 放浪癖はもとより、彼女自身の生き様が放浪であるといえよう。 昨年より京都に移住、新たな境地を目指す近況報告エッセイ二編も収録、
著者について
(プロフィール) 1960年名古屋生まれ。早稲田大学卒。大学卒業後、劇団を主宰。作・演出を手掛ける傍ら役者もこなす。劇団解散後、空白の五年間ののち、まじめな会社員として社会復帰。 TOKYO FMショート・ストーリー・グランプリでグランプリを受賞。 93年『猫背の王子』(マガジンハウス)でデビュー。95年『天使の骨』(朝日新聞社)で第6回朝日新人文学賞、2001年『白い薔薇の淵まで』(集英社)で第14回山本周五郎賞受賞。
登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2011/3/15)
- 発売日 : 2011/3/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 195ページ
- ISBN-10 : 4396633610
- ISBN-13 : 978-4396633615
- Amazon 売れ筋ランキング: - 327,548位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,444位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2022年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者の小説が好きな人なら楽しめる本だと思います。小説を読んだことがない方は、まずは小説から読んでみては。
2011年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中山さん初のエッセイ集。
この著者で、このタイトルで、この表紙。もちろん、買う。
この人の恋愛小説が好きだ。この人の描く恋愛も、旅も、どちらにも惹きつけられる。
だから、エッセイは舞台裏を知ることにも繋がって、面白くて興味深い。
もちろん見知らぬ人ではあるけれども、先輩のように、姉のように、励ましや温もりを感じさせる作家さんだ。
とても美しい言葉を紡ぐ人なので、生き方や考え方を知らず、倣いたくなるのだ。
その人が「不安や虚無と闘い続けるのが人生なのだ」(p.117)と言い切れば、ああそうなのか、と、すとんと腑に落ちた。
中山さんの近況を知ることもできて嬉しさ半分、気の毒でふさぐの半分。
この人の小説を、新作を、また読みたいな、と思って閉じた。
この著者で、このタイトルで、この表紙。もちろん、買う。
この人の恋愛小説が好きだ。この人の描く恋愛も、旅も、どちらにも惹きつけられる。
だから、エッセイは舞台裏を知ることにも繋がって、面白くて興味深い。
もちろん見知らぬ人ではあるけれども、先輩のように、姉のように、励ましや温もりを感じさせる作家さんだ。
とても美しい言葉を紡ぐ人なので、生き方や考え方を知らず、倣いたくなるのだ。
その人が「不安や虚無と闘い続けるのが人生なのだ」(p.117)と言い切れば、ああそうなのか、と、すとんと腑に落ちた。
中山さんの近況を知ることもできて嬉しさ半分、気の毒でふさぐの半分。
この人の小説を、新作を、また読みたいな、と思って閉じた。
2015年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説は読んでも滅多にエッセイは手に取らない。
ところがこの方の『男役』に珍しくあとがきがついていて、
それがまたひどく面白かったので、ついつい購入。
結論、正解でした。
決して自意識過剰ではない乾いた文体にひどく好感が持てる一方で、
音楽や食事、恋愛といった身の周りの愛すべき事柄へのひたむきな姿勢に、
「それでも生きる」といった強靭さを読み取れます。
ところがこの方の『男役』に珍しくあとがきがついていて、
それがまたひどく面白かったので、ついつい購入。
結論、正解でした。
決して自意識過剰ではない乾いた文体にひどく好感が持てる一方で、
音楽や食事、恋愛といった身の周りの愛すべき事柄へのひたむきな姿勢に、
「それでも生きる」といった強靭さを読み取れます。
2016年4月15日に日本でレビュー済み
可穂さん(あえてそう呼ばせてください)の初めてのエッセイ。小説の文章も素敵だけれどエッセイもいい。時間を経たそれぞれの時代の小文がまとまりあって読み応えがあります。ああ あの作品の時そうだったんだ とかね。過去のエッセイも最新のエッセイもその時々を知る貴重なファンにとっての情報でもあります。可穂さんが京都にいらしゃったと知って驚き感激。それもわたしの住んでいる街とすぐ近く。もうこれは運命ですわ(笑)可穂さんが小説を書く猫なら、わたしはそれを読む猫です。モーツアルトもブエノスアイレスも花様年華もAmazonで買いましたよ。できればまたエッセイを書いてください。貴女の今を知る貴重な手段ですもの。
2011年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中山可穂という作家を知ったのは今年に入ってで、ちょっとしたきっかけからで、んで小説読んだらほおぉぉぉ〜と面白かった。それで他の作品をほぼ読んで、そんな時にこのエッセイがひょこっと現れた、と。小説に関係する話が多いので、本を読んでいると「あ〜あの本の話なのか」という楽しみも。開いたらまず恋愛についてですが、書かれているのが2002年。後の方の近況の中でもちらっと恋愛について書かれておられる。ほんのちょっとだけ。タンゴや音楽の話もあり。ノクターンのCD、聴いてみたいけど今手に入らないみたいで残念。話は逸れて私事だが、部屋の本を整理していたらジャズの本が出てきて、折っているページを見たらタイトルが「ノクターン」。多分ジャケットが気に入ってページを折ったのだろうけどそれすら忘れていた。ノクターンつながりで購入したらラテンジャズだった。あら。8曲目のヴァイオリンがいい。チャーリー・ヘイデン「ノクターン」、よろしければAmazonでどうぞ。さ、この後で、もうひとつ読んでない作品がありまして、それを今から注文。上、下巻あるんでゆっくり夜中に読みます。中山さん、小説もいいけど、エッセイもまた書いてください。
2013年12月6日に日本でレビュー済み
「私の白浜七輪日記」では焼き魚はもちろんのこと、"いもくりなんきん"の苦手な自分でもジャガバターや焼き芋が食べたくなるくらい。読んだらあなたも七輪が欲しくなることでしょう(笑)