戦記小説と思ったら大間違いの戦争冒険活劇小説。
終戦間際、ソ連参戦の史実を背景にシベリア鉄道の鉄橋を空陸の攻撃で破壊して足止めしようという「不可能ミッション」モノ。
上層部は事態を悪くするばかりで、頼みになるのは現場の兵士たちの心意気。
内容はいたってシンプル、熱い展開にちょっとあざといほどに泣かせにかかってきます。
ただ、国家の進退を誤らせることもある民主主義批判がチクリと痛い一方、五・一五事件の評価は??? 当時の海軍軍人としてなら自然な感慨でも、現代の読者の共感は得られないのでは。
終章も画龍点睛といおうか蛇足といおうか……現実の戦史との辻褄合わせで必要だったのかもしれないですが、ここは賛否が分かれるところかも。よくよく考えるとミッションそのものが成功したのかどうかも曖昧な処理でして、これが史実への配慮というものでしょうか。
驚いたのは巻末の参考文献の数! 戦争小説にリアリティを持たせるためにはこんなに文献が必要になるんですが……小説を書く前に文献を読むだけで、あっという間に数カ月はかかってしまいそう。いったいどこまで史実を踏まえているのか、登場人物たちの名前で検索をかけてしまいたくなる一冊であります。
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八月の残光 単行本 – 2013/7/25
赤城毅
(著)
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購入オプションとあわせ買い
終戦間際、破天荒極まりない作戦に挑んだ、 誇り高き6人の男を描く傑作冒険ロマン 残された希望を乗せて、 幻の攻撃機「流星」三機は飛び立った——。 アムール川の大鉄橋を爆破せよ! 極東ソ連軍の兵站を断ち、満洲の邦人130万人の命を守れ! 昭和二十年五月一日、ベルリンが陥落。 日本との中立条約を破棄し、ソ連が参戦してくると考えた連合艦隊参謀・桐山静雄は極秘行動を計画した。 特殊攻撃「閃作戦」——。 そのために集められたのは五人の男。そして、幻の攻撃機「流星」が三機のみだった。 このわずかな兵力で窮地の日本を救えるのか? 海軍の動きを掴んだ陸軍も密かに動き出し、ソ連にはそれを阻む秘策があった……。 第一級の昂奮と感動の傑作エンターティンメント!
- 本の長さ322ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2013/7/25
- ISBN-104396634137
- ISBN-13978-4396634131
登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2013/7/25)
- 発売日 : 2013/7/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 322ページ
- ISBN-10 : 4396634137
- ISBN-13 : 978-4396634131
- Amazon 売れ筋ランキング: - 968,848位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 22,077位日本文学
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年8月17日に日本でレビュー済み
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2018年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ラストの方は読んでいて涙が出てきます。この作者の作品の中でもベストの一冊。
2014年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦記読みなれている者からすれば、多数の戦闘機が待ち構えているところに護衛無しの艦攻で突っ込んで攻撃成功できちゃったり、不時着した海面にちょうど味方潜水艦が浮上したりといくつか都合良すぎると感じた部分はある。
あと計画立案者の桐山少佐が五一五事件のメンバーの一人だったが、直前になって参加しなかったことを悔いて死に場所を求めていたというくだりは彼が理想主義者であることを示唆したかったのかもしれないが、事件の影響を考えると逆に感情移入しにくい。
そういった点を除けば、もしかしたらありえたかもしれない幻の作戦をテーマにした軍事冒険アクションとしてはよくできていると思う。
終戦間際にどさくさ紛れのソ連侵攻に対して、避難する民間人のために限られた戦力で死地に向かう陸海軍人たちは清々しいし、そこに不遇の高性能機「流星」に活躍の場を与えたのは憎い演出。
エピローグで某パイロットが生還して許嫁との感動の対面まであればハリウッドばりのハッピーエンドで締められたろうが、そこまではさすがに出来過ぎか。
あと計画立案者の桐山少佐が五一五事件のメンバーの一人だったが、直前になって参加しなかったことを悔いて死に場所を求めていたというくだりは彼が理想主義者であることを示唆したかったのかもしれないが、事件の影響を考えると逆に感情移入しにくい。
そういった点を除けば、もしかしたらありえたかもしれない幻の作戦をテーマにした軍事冒険アクションとしてはよくできていると思う。
終戦間際にどさくさ紛れのソ連侵攻に対して、避難する民間人のために限られた戦力で死地に向かう陸海軍人たちは清々しいし、そこに不遇の高性能機「流星」に活躍の場を与えたのは憎い演出。
エピローグで某パイロットが生還して許嫁との感動の対面まであればハリウッドばりのハッピーエンドで締められたろうが、そこまではさすがに出来過ぎか。
2014年2月14日に日本でレビュー済み
極秘の作戦だったからか そんな事実が無かったからか
ネット上で少し探した程度では この物語が
フィクションなのかノンフィクションなのかも解りませんが
よく練られた素晴らしい作品だと思います。
ネット上で少し探した程度では この物語が
フィクションなのかノンフィクションなのかも解りませんが
よく練られた素晴らしい作品だと思います。