セックスのあと男の子の汗はハチミツのにおいがする
女子高生と暮らす不倫OLの話。女子高生自体がインナーチャイルドで、聞こえてくる羽音は～でとか解釈できそうだが。
草子のこと
なんだろう、特別にびっくりするような話ではないのに、擬人化された草が生えていて、それが主人公とつかの間の友情を結んでいて、ささいなすれ違いがあって、ああ、そこにいるだけの存在を避けてしまうことでの苦しみや、そこに戻っても自分が残した何かを覚えてくれている人がいるという、感情を刺激する構成になっているのだからなのだ。雨を真下から見ると、空を飛んでいるみたい。というシーンが秀逸。良作。
おねぇちゃん
35歳独身の隣の女を見る女子高生。ああはなりたくないという思いと、自分のそばにいる大人の女としての存在。子どもの頃から遊んで貰った彼女への心配の気持ちが、思春期らしいストレートな価値観でぶつけられる。ああ、思春期の時代ってこんなにストレートな感情があったんだなと思い出す。
雨の降る国
3話構成になっている、友達の家と、その大学生の兄との関係性。思春期のいたずらで、「人をひっかくアソビ」という形容がとても残酷で、自らの感覚を制御できない危うさを表現できていて、素晴らしい。
アイスティー
平塚元明という人の日記をベースとした作品のようだ。思春期の男の子が女教師に対する想い出を、CDに添えて思い出すという。それがまたチン毛とかいうワードだから、なんかストレートで面白い。
この、おかざき真理という作家の絵は、キャラクターに存在感があり、綺麗でありながら、骨格のある印象があってとても肉感的なところがいいと思う。
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