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ヘルタ-スケルタ- (Feelコミックス) コミック – 2003/4/8
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いつも一人の女の子のことを書こうと思っている。
いつも。たった一人の。一人ぼっちの。
一人の女の子の落ちかたというものを。(岡崎京子)
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2003/4/8
- ISBN-104396762976
- ISBN-13978-4396762971
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商品の説明
商品説明
りりこをスカウトして、美しく変貌させたモデル事務所の社長。ひどい仕打ちをされても、りりこから離れられないマネージャーとその恋人。生まれながらに美しいがゆえに、美に執着しない15歳の新人モデル。最後まで、りりこを美しく仕上げることに全力を注ぐメーク担当者。ある事件を追いかけるうちにりりこに出会い、シンパシーを感じ始める検事。りりこをとりまく人々も絶妙に配置され、この物語を重層的で刺激的なものにしている。
醜かった主人公が美しく生まれ変わり、成功をおさめる。たくさんの物語で描かれてきた、わかりやすくてドラマチックなその過程は、本書ではほんの少し触れられているにすぎない。はじめからりりこは美しく成功の真っ只中にいて、彼女の向う先は破滅でしかないという不穏な空気が、物語の最初から濃厚に漂う。その破滅の過程を、著者は、息苦しくなるほど丹念に描いていく。最終章で描かれる、りりこの決着のつけ方は壮絶であるが、そこに含まれる不思議な「明るさ」のようなものが、読者の心をとらえて放さない。(門倉紫麻)
登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2003/4/8)
- 発売日 : 2003/4/8
- 言語 : 日本語
- コミック : 320ページ
- ISBN-10 : 4396762976
- ISBN-13 : 978-4396762971
- Amazon 売れ筋ランキング: - 111,974位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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全身整形で、美しくなったりりこ。
りりこを、超ブサイク、デブとののしっていた男達も、りりこと悦んでセックスする。皮一枚が美しくなり、しかし元のまんまのあそこで。
りり子は、
醜く、貧しく、教養もなく、
何の取り柄もない
だまされてデブ専風俗で働かされていた、最低の弱者。
しかし、
「肉をそぎ、肉を詰め、」
全身整形によって、
他人の羨望を受け、
他人を操り、他人を振り回し、
最高の強者に生まれ変わろうとする。
自分の運命に逆らう激しい闘い。
全身整形手術を受け、初めて包帯を取り、生まれ変わった自分の姿を見た時、りり子はつぶやく。
そう 恐れてはいけない
あたしはもう選んでしまったのだ
「喜びを軽蔑し、感触を軽蔑し、悲劇を軽蔑し、自由を軽蔑し、貞節を軽蔑し、希望を軽蔑し、休息を軽蔑し、優しさを軽蔑し、光を軽蔑しろ」
あのとき
ゴダール映画の台詞の引用ではないかと思われるが、
これは岡崎京子の思想そのものである。
あらゆる光を、優しさを、善意を、軽蔑しろ、
そうしなければ、このクソくだらない私の運命から逃れることはできない。
しかし、激しい後遺症が彼女を襲う。
その容姿で、
他人をひれ伏させ、
自分の運命から逃げ切って
幸福を手に入れゴールするつもりが、
激しい後遺症が、彼女を飲み込み、
他人に利用され、
彼女の肉体は、彼女の人生は、
他人にめちゃくちゃにされ尽くす。
「あたし、何がしたいの?」
それが、分からない限り、「若さと同義でない美しさ」は得られない。
自分の、皮を捨て、肉を捨て、過去を捨て、
最後には、数少ない自分の元からの持ち物の右眼の目ん玉まで、また一つ、自らの手でえぐり捨てて、りりこは新しい旅に出る。
生まれた時に与えられた運命に逆らう闘い。
それは、身を焼き尽くすほどの、激しい闘いだ。
その闘いを闘い抜くには、
あらゆる「光を軽蔑」するほどに
強くなくてはならない。
壮絶に孤独な闘いだ。
その闘いを選ぶしかないほどに、
彼女は彼女の運命にズタズタにされてきた。
自分の運命への激しい復讐だ。
しかし、誰しも、
「その皮一枚で美し」くない限り、(生まれつき容姿が優れていない限り)
この満たされなさから、
多かれ少なかれ
逃れることはできないのだ。
誰よりもズタズタになりながら、
彼女に、この闘いを戦い抜いて欲しい。
映画化して大ヒットを記録したという事で
気になって購入して読んでみました。
やはり絵が駄目ですね…
普段から作画技術が良い漫画ばっかり読んでいるせいか
どうしてもそこの不備の不満が拭えません。
キャラの書き分けもあまり出来ておらず時々
誰が誰だかわからなくなります。
例えば小畑健さんが作画を担当してくれたら
本当のメガヒット作品になったかもしれません。
漫画の方があまり知名度がないのが本当に残念です。
検事さんの「タイガーリリィ」と言うあだ名は本当にしっくりきたし
異常なほどにリアリティがあった
日本はおろか世界中でこういう事、普通に起こってますしね。
リリコを初めとする登場人物全ての心情が非常にリアルだし
流行や世間や社会と言うモノの虚しさも垣間見れましたね。
良くも悪くも非常に人間臭く、だからこそ引き込まれる作品です。
作画の酷さと技術の低さ
そして異常なほどのドギツイ心情
よって3点です。
岡崎京子のマンガからは、「生きるエネルギー」とでもいうべきものが、読んでいるだけで吹き付けてくるように感じます。それは、人間関係に揉まれてちょっと疲れてしまった身に、深く染み渡るようなエネルギーです。それは頭で考えてわかる、というものではなくて、ページをペラペラとめくっているだけで、否応なしに感じてしまいます。
この作品でも、りりこがぼろぼろになりながら働いています。そんなに働いてどうする、といえばそれまでなのですが、資本主義やら消費社会と人間、みたいなものが、この作品のテーマなのです。働いてボロボロになって、身体の限界を超越してしまおうともがく、りりこの姿をみれば、自分も貪欲にがんばろー、という気持ちになるのではないでしょうか。もしそうであるとするならば、それが、この作品の美点だと思います。