地震など緊急時はレトロに紙が良いなと思い、印刷物の地図を探しました。
条件は４つで、サイズが小さく、軽量で、字は大きく、
コンビニと広域避難所の位置が書いてあるもの。
この本と比較したのは『街の達人 コンパクトでっか字東京23区便利情報地図 [単行本]』
（昭文社）、『ハンディ版 東京超詳細地図 [単行本]』（成美出版編集部）、
『ポケット版 東京超詳細地図 [文庫]』（成美出版編集部）です。
４冊とも、帰宅難民中に欲しい情報である、コンビニ、広域避難場所、
レンタカー業者、ファミレスの位置情報は載っています。この点では４冊とも大差ないです。
違いは次の４点。
１）掲載の地域は２３区＋αで、＋αの部分で違いがあります。
『ハンディ版 〜』と『ポケット版〜』は、川崎市の地図がいきなり冒頭に載っています。
『街の達人 〜』と本書は各２３区に接している県（埼玉県、神奈川県、千葉県）の市が
少し載っています（都との県境をまたぐ電車の沿線で都外になる隣駅ぐらい）。
購入前に実際に本を手に取り、ご自分の行動範囲が載っているかを確かめるほうが良いです。
２）大きさと重さ。
『街の達人〜』と『ハンディ〜』は、本書と『ポケット版〜』と比べると大きく重いです。
大きいと鞄の中で邪魔になりそうです。
３）文字の大きさ。
地震の影響での薄明かりの街灯でも、そこそこ見える大きさの文字でと思うと、
４冊のうち、本書と『街の達人〜』が勝ります。
４）目印となる各地域の施設をどれほど細かく、でも細かすぎずに書いてあるか。
『街の達人〜』と『ハンディ〜』は、本書と『ポケット版〜』と比べると、
各施設の情報が細か過ぎます。ただ、情報が細かいほうが安心する方もいると思いますので、
実際に手に取って検討したほうが良いと思います。
ただし、この本にも良くない点があります。刊行年が２００７年で古すぎます。
２０１１年には、東京の道は変わっていなくても、コンビニやファミレスは
閉店が増えているので位置が変わっているはずです。この点で、２０１１年の
東京の実情を反映していないと思い、星４つとしました。
早く改訂版が出ることを望みます。
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