多木浩ニさんは好きな作家(?)のひとりです。
この本も装丁の美しさ等に感激して購入(ちょっとお高い)、拝読させて戴きました。
あいかわらず、文章は美しく多義的、なお誠実なのですが、
一体、多木さんは、このテクストで何を描きたかったんだろ、
というのが率直な読後感です。
神戸のご出身だから、子供のころの海にたいする記憶やロマンが
モチーフなのかもしれない。が、そうした私小説的なウェットな気配を感じさせる箇所は1行も無い。「主体の消去」。「私」を語らないことで、壮大な夢のようなエクリチュールを紡ぎだす。こうした独特なさわやかな「作法」こそが現代という波を乗りこなす「航海術」なのかもしれない、となんとなく思う。
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最後の航海: キャプテン・クックハワイに死す 単行本 – 2003/10/1
多木 浩二
(著)
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- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社新書館
- 発売日2003/10/1
- ISBN-10440312013X
- ISBN-13978-4403120138
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ミシェル・フーコー描くヨーロッパの知の切断を体現していたクックは、最後の航海において19世紀的知の世界へと決定的に足を踏み入れた。他者との出会いは死を意味するのか? 『大航海』連載をもとに書き下ろす。
登録情報
- 出版社 : 新書館 (2003/10/1)
- 発売日 : 2003/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 221ページ
- ISBN-10 : 440312013X
- ISBN-13 : 978-4403120138
- Amazon 売れ筋ランキング: - 578,745位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- - 1,498位ヨーロッパ史一般の本
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年11月4日に日本でレビュー済み
コロンブス、バスコ=ダ=ガマ、アメリゴ=ベスプッチなど15世紀~16世紀にかけて大航海時代を拓いたヒーローたちの活躍は派手だが、18世紀後半に登場したクック船長は地味な方ではなかろうか。だが、著者は正確な航路や海岸の地形図を残し、なおかつ博物学や人類学の面からも重要な足跡を残した人物としての業績を、航海記などを丹念に読み込むことで明らかにした。
クック船長は帆船時代に3回も太平洋を探検する航海を行い、3回目は太平洋を北上し北極海を抜けてヨーロッパに至る航路を開拓しようとしていたというのだ。ヨーロッパ人として初めてハワイに上陸、原住民ともコンタクトしている。そして、北極海の氷に阻まれて、ハワイに戻ったときに原住民に殺されてしまう。第3回目の航海は、異文化との接触密度の高さに特徴がある。そして、異文化との距離の接近の故に命を落とすことにもなった、という指摘は説得力がある。
風を頼りに大海原をゆくクック船長の探検家魂とでも言うべき息吹を生き生きと伝える文章はとにかくおもしろい。図版も美しく、210頁を一気に読み切り、何回もなんかいも読み返したくなる。そして、読み返すたびに新たな発見がある。
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