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増補新版 歴代首相物語 (ハンドブック・シリーズ) 単行本(ソフトカバー) – 2013/12/7
小泉純一郎からふたたび安倍晋三へ―
日本政治激動の10年を加えた待望の増補新版!
明治から現在までの全首相を網羅し、人物、政策、政権運営に迫る、近現代政治史、必読の書!
10年前、小泉純一郎首相の全盛期に本書は編まれた。……それから10年。21世紀の首相たちは、小泉首相を除いては、期待はずれの感を免れえない。「二大政党」による「政権交代」が行われたにもかかわらず、統治の主体として権力を司る首相は、明らかに劣化の一途をたどった。……カムバックした安倍晋三は、はたして近衛になるのか、それとも吉田になるのか。あれこれ興趣はつきない。近代史の中の首相を、今一度考え直してみるよい機会が与えられた。そこで、小泉首相からカムバックした安倍晋三までの7人の首相について、新稿を加え、『歴代首相物語』も増補新版としてカムバックした。
(御厨貴「増補新版によせて」より抜粋)
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社新書館
- 発売日2013/12/7
- 寸法1.6 x 13.8 x 20.8 cm
- ISBN-104403251080
- ISBN-13978-4403251085
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商品の説明
著者について
1951年生まれ。東京大学法学部卒。東京都立大学法学部教授、政策研究大学院大学教授、東京大学先端科学技術研究センター教授を経て、現在、東京大学名誉教授、放送大学教授、青山学院大学特別招聘教授。専攻、政治学・日本政治史。博士(学術)。日本におけるオーラル・ヒストリーの第一人者。著書『明治国家形成と地方経営』(東京市政調査会藤田賞)、『政策の総合と権力』(サントリー学芸賞)、『馬場恒吾の面目』(吉野作造賞)、『明治国家の完成』『オーラル・ヒストリー』『明治国家をつくる』『権力の館を歩く』『知と情―宮沢喜一と竹下登の政治観』『「戦後」が終わり、「災後」が始まる。』など多数。
【執筆者】(五十音順 *執筆項目は下方の「目次をみる」でご覧いただけます。)
飯尾 潤/五百旗頭 薫/井上寿一/今津敏晃/岩間陽子/柏谷泰隆/苅部 直/黒澤 良/河野康子/坂本一登/佐道明広/清水唯一朗/鈴木邦子/砂原庸介/武田知己/竹中治堅/千葉 功/土田宏成/手塚洋輔/牧原 出/松本洋幸/村井哲也/村上浩昭
登録情報
- 出版社 : 新書館; A5変型版 (2013/12/7)
- 発売日 : 2013/12/7
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 328ページ
- ISBN-10 : 4403251080
- ISBN-13 : 978-4403251085
- 寸法 : 1.6 x 13.8 x 20.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 207,958位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 77位政治家
- - 37,342位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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構成・内容は、首相就任順に初代総理大臣の伊藤博文から現在の安倍晋三まで網羅しており、人物毎の見出し項目で見開き2〜8頁の偶数頁構成を採り、頁数は主として人物の事績・任期(就任回数)等によって異なる。例えば伊藤博文、吉田茂、岸信介、池田勇人などは8頁を割いているが、近年の1年前後任期に終わった首相は菅直人(4頁)を除くと、見開き2頁構成といった具合である。勿論、戦前でも林銑十郎、平沼騏一郎、米内光政、小磯国昭など比較的任期の短い首相は見開き2頁である。
他方任期が2年近かった寺内正毅でも見開き2頁であり、任期が僅か4ヶ月の鈴木貫太郎は6頁を割いていることなどからすると、この辺りの頁数配分は背景の歴史事情や事績に依ると推察される。一度首相経験後に間を挟んで再任(復活―改造等による重任含む)となった人物は、最初の就任順の項目で纏められるため(伊藤博文・山県有朋・桂太郎・山本権兵衛・若槻礼次郎・近衛文麿など)、項目番号と首相就任歴代数とは一致しない。また安倍晋三は例外的に項目57(第1次)と項目63(第2次)の別項目立てとなっている。
私は恥ずかしながら、山本権兵衛、加藤友三郎、清浦奎吾、阿部信行(何れも大正〜戦前期)らの総理大臣については初耳であった。内容について多くを取り上げてもきりがないので、個人的に興味のある広田弘毅(2.26事件後岡田啓介の後を継いで首相となるが、極東軍事裁判で死刑となったA級戦犯のうちただ1人の文官―外交官―出身である)では右の点について、「軍部大臣現役武官制」の復活や「日独防共協定」の締結等、軍部傀儡政権と見られて戦争へ進む道程として「重要な意味」を持っていたとしつつ、「陸軍と衝突すれば、もはや総辞職しかなかった……簡単に政権を投げ出すわけにもいかなかった」とも記述しており、広田弘毅の置かれた状況から同情的な筆致も見える。本書はこのほかコラムとして「首相になれなかった政治家」や、在任期間ランキング、就任年齢ランキング、首相出身地マップ、歴代首相データ一覧表など付録もある。座右に一冊の良書だろう。
作家や評論家ではなく政治学者によって書かれているので、読んでワクワクするようなものではありませんが、その分一定の信頼性がある情報が掲載されている本と言えます(もっとも各執筆者は自分の立場を比較的明確にして書いているので、その内容に不満を持つ人も多少いるとは思います)。