ドイツに暮らした作者ならではの蘊蓄はたいへん面白かった。mutter=牟田というアイデアを上手く使っていた。
しかし主人公の設定がドイツ青年なのにメンタリティがあきらかに日本人。
BL作品として読者が受けに感情移入するためには致し方ない事とはいえ、多少なりともドイツ青年らしい気概が欲しかった(それが読みたくて購入したのでかなり残念)。
文章は丁寧で美しく読み易いが、ストーリーとしていささか起伏に欠ける点が惜しい(レーベル的には合格ラインかと思う)
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征服者は貴公子に跪く (ディアプラス文庫) 文庫 – 2009/7/10
- 本の長さ278ページ
- 言語日本語
- 出版社新書館
- 発売日2009/7/10
- 寸法10.9 x 1.5 x 15.2 cm
- ISBN-104403522181
- ISBN-13978-4403522185
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登録情報
- 出版社 : 新書館 (2009/7/10)
- 発売日 : 2009/7/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 278ページ
- ISBN-10 : 4403522181
- ISBN-13 : 978-4403522185
- 寸法 : 10.9 x 1.5 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,519,189位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 13,615位ボーイズラブノベルス (本)
- - 271,311位文庫
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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2011年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでいてドイツの風景が浮かびますねー。いえ…ドイツ行った事ありません。ただ、ドイツのイメージが膨らみました。
パウルもなかなかの好青年ですし、攻のシンも紳士的で良かったです。
あまり大きな事件があるわけではありませんし、小さな事件も王道な感じですが、読みやすかったです。
私はいつき朔夜さん、作家買いなのでこれも当たりでした。
パウルもなかなかの好青年ですし、攻のシンも紳士的で良かったです。
あまり大きな事件があるわけではありませんし、小さな事件も王道な感じですが、読みやすかったです。
私はいつき朔夜さん、作家買いなのでこれも当たりでした。
2011年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
都落ちの王子様と金持ちみたいなよくあるパターンの題材ですが、ドイツの風景や城の様子が浮かぶような描写が良かったです。主役二人以外の周りの人たちも魅力的で挿絵は無いですが想像も膨らみやすく、爽やかな読み応えのある作品でした。
欲を言えば牟田がそれまでの地位を捨ててまでパウルと一緒にやっていくという決め手がもっと強調されていたらなぁと思いました。
欲を言えば牟田がそれまでの地位を捨ててまでパウルと一緒にやっていくという決め手がもっと強調されていたらなぁと思いました。
2009年7月12日に日本でレビュー済み
(あらすじ)
両親、そして財産を失い、先祖代々の居城を手放すことになったパウル。ところが契約書にサインを済ませたとき、売却先である日本のホテルチェーンから来た牟田は、かすかな笑みを浮かべて告げたのだ。「あなたも込みで買ったのですよ」と。男の倣岸さに最初は反発を覚えたものの、無表情ながら冷血漢ではない牟田と徐々に心の距離が近づいてゆき…?日本人ホテル王×ドイツ青年貴族でおくる、古城の恋物語。
--------------------
このお話は、大好きですねー。
最初はちょっとカチンとくる出会いの2人だけど、シン(攻め)がパウル(受け)に魅きつけられてゆく過程が、すっごく良かったです。
攻めのシンは紳士というか、パウルには「騎士」なんですよ、物腰が。
「簒奪者」 → 「姫に額づく騎士」 になってゆくんですね。
それがメチャクチャ良かったですね。パウルはベッドでは姫君扱いです。パウルは女性的でもないドイツ青年で、シンは彼を「王子様」としてホテルにすえようとしますが、ベッドでは姫君扱いなんですよ!くー。
普通のBLで騎士を気取っても、似合わない事もあると思いますが、このお話は一貫して本物のドイツを舞台にしてるので、違和感どころか、実にしっくりきています。
この、ドイツ・黒い森・古城という雰囲気があまりに良く書かれていて、自分がドイツの空気を吸って読んでるみたいな感覚に陥りますね。それも相乗効果かと。
ドイツ語、食べ物、飲み物、絵画、町、買い物、宗教、森、気候、ダンス。
作者が少しドイツに住んでいた経験があるとのことで、リアリティが素晴らしく、ちょっと他では読めないですね。これだけでも面白いです。
作中舞台が日本になる時があるけど、それもパウルからの視点なので、日本が外人から見た日本になっていて、一貫して雰囲気がドイツなのです。
シンもパウルも本当に魅力的。すっごくオススメです。
両親、そして財産を失い、先祖代々の居城を手放すことになったパウル。ところが契約書にサインを済ませたとき、売却先である日本のホテルチェーンから来た牟田は、かすかな笑みを浮かべて告げたのだ。「あなたも込みで買ったのですよ」と。男の倣岸さに最初は反発を覚えたものの、無表情ながら冷血漢ではない牟田と徐々に心の距離が近づいてゆき…?日本人ホテル王×ドイツ青年貴族でおくる、古城の恋物語。
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このお話は、大好きですねー。
最初はちょっとカチンとくる出会いの2人だけど、シン(攻め)がパウル(受け)に魅きつけられてゆく過程が、すっごく良かったです。
攻めのシンは紳士というか、パウルには「騎士」なんですよ、物腰が。
「簒奪者」 → 「姫に額づく騎士」 になってゆくんですね。
それがメチャクチャ良かったですね。パウルはベッドでは姫君扱いです。パウルは女性的でもないドイツ青年で、シンは彼を「王子様」としてホテルにすえようとしますが、ベッドでは姫君扱いなんですよ!くー。
普通のBLで騎士を気取っても、似合わない事もあると思いますが、このお話は一貫して本物のドイツを舞台にしてるので、違和感どころか、実にしっくりきています。
この、ドイツ・黒い森・古城という雰囲気があまりに良く書かれていて、自分がドイツの空気を吸って読んでるみたいな感覚に陥りますね。それも相乗効果かと。
ドイツ語、食べ物、飲み物、絵画、町、買い物、宗教、森、気候、ダンス。
作者が少しドイツに住んでいた経験があるとのことで、リアリティが素晴らしく、ちょっと他では読めないですね。これだけでも面白いです。
作中舞台が日本になる時があるけど、それもパウルからの視点なので、日本が外人から見た日本になっていて、一貫して雰囲気がドイツなのです。
シンもパウルも本当に魅力的。すっごくオススメです。
2009年8月31日に日本でレビュー済み
この作者さんのオリジナリティに期待していたので、
手堅いまとめ方に少し落胆してしまいました。
それで−★。
内容自体は特に破綻もなく、題材はしっかりしているし、
キャラに愛情もあるし、問題はないです。
でも、ちょっと凡百のハーレクインという感じは否めないなあ・・・
作者買いは続けるつもりなので、次作に期待します。
手堅いまとめ方に少し落胆してしまいました。
それで−★。
内容自体は特に破綻もなく、題材はしっかりしているし、
キャラに愛情もあるし、問題はないです。
でも、ちょっと凡百のハーレクインという感じは否めないなあ・・・
作者買いは続けるつもりなので、次作に期待します。