物語の冒頭は周囲と上手く馴染めない主人公、という典型的なオープニングで、超能力者として騒がれた同級生、という道具立ても「えー?」という感じでしたが。
「美しいもの」が姿を現す中盤から物語のエンジンが静かに、しかし最高速度で走り出します。
凄いよ、これは。
しかもこんだけ道具立てが「異形」なんだけど、読後感は非常に爽やかで素敵なのですよ。
少女漫画のある極の到達点ではないでしょうか。
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美しいこと (ウィングス・コミックス) コミック – 2008/7/10
橋本 みつる
(著)
みなこは息がつまる。場をとりつくろうための、上辺だけの会話に。心にもない同情の笑顔に。みなこはあこがれる。偽善とか好みとかを越えた絶対的な美しさに。そんなみなこの前に「それ」を知っていると言うもとエスパー少年が現れ——!? 表題作ほか、番外篇「みなこ猫拾い事件」を収録した胸に迫る、リアル・ファンタジー 。
- 言語日本語
- 出版社新書館
- 発売日2008/7/10
- ISBN-104403619053
- ISBN-13978-4403619052
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登録情報
- 出版社 : 新書館 (2008/7/10)
- 発売日 : 2008/7/10
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4403619053
- ISBN-13 : 978-4403619052
- Amazon 売れ筋ランキング: - 473,678位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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2012年7月13日に日本でレビュー済み
転校して来た、いじめられっこの超能力少年。
繊細さでクラスメイトにひかれてから、そういうことを極力口にしなくなった女の子。
女の子は、使い古された美しい言葉や、「みんながきれいだというから、そういうことになっている」春の桜や、秋の紅葉には、どうしても、共感できない。
安易でも偽善でもない、誰もが共感できる、ほんとうの「美しさ」を探したい、と強く願うのだが、・・・
まずは、大人の読者からすると、あまりにも青臭いテーマ。中高生の物語より、もっと幼い感じがします。
さらに途中の展開は、正直なところ、それこそが安易じゃないの?と首を傾げたくなります。
なにより、読んでいて怖いのが、2人が「美しさ」を求める方法。
あまりに乱暴で自己満足的、まさに犯罪、それを細い線の可愛らしい絵柄でやられると、なにやらぞっとしてしまう。
ただ、犯罪的に乱暴に「美しさ」を求める残酷さは、芸術家なら誰でもやるだろう行為の比喩表現なら、「美」に限らず、ある観念を追い求めるってことは、きりきりと人生を引き絞るような、またとない貴重な体験でありつつも、なにかしら犠牲を求める、サディスティックな行為でもあるんだなあ・・・なんてことを、考えさせられます。
また、ラブストーリーとして読む場合、この「犯罪行為」は、いじめられっこの男の子の暴力的な一面、そこに隠されている博愛的な一面、などなど、異性の知らなかった内面を知り、共犯者になることによって惹かれていく、自然な流れの優れた演出になっています。
そこはかとなく、文学的な作品です。
繊細さでクラスメイトにひかれてから、そういうことを極力口にしなくなった女の子。
女の子は、使い古された美しい言葉や、「みんながきれいだというから、そういうことになっている」春の桜や、秋の紅葉には、どうしても、共感できない。
安易でも偽善でもない、誰もが共感できる、ほんとうの「美しさ」を探したい、と強く願うのだが、・・・
まずは、大人の読者からすると、あまりにも青臭いテーマ。中高生の物語より、もっと幼い感じがします。
さらに途中の展開は、正直なところ、それこそが安易じゃないの?と首を傾げたくなります。
なにより、読んでいて怖いのが、2人が「美しさ」を求める方法。
あまりに乱暴で自己満足的、まさに犯罪、それを細い線の可愛らしい絵柄でやられると、なにやらぞっとしてしまう。
ただ、犯罪的に乱暴に「美しさ」を求める残酷さは、芸術家なら誰でもやるだろう行為の比喩表現なら、「美」に限らず、ある観念を追い求めるってことは、きりきりと人生を引き絞るような、またとない貴重な体験でありつつも、なにかしら犠牲を求める、サディスティックな行為でもあるんだなあ・・・なんてことを、考えさせられます。
また、ラブストーリーとして読む場合、この「犯罪行為」は、いじめられっこの男の子の暴力的な一面、そこに隠されている博愛的な一面、などなど、異性の知らなかった内面を知り、共犯者になることによって惹かれていく、自然な流れの優れた演出になっています。
そこはかとなく、文学的な作品です。
2008年7月28日に日本でレビュー済み
橋本みつるさんの久々の単行本です。Wings掲載分に加筆修正されてます。
橋本さんの作品はどのお話も、人の感情の表現が秀逸です…台詞も凄く洗練されていて(お上品とかの意味では無く)センスが素晴らしいです。その為、自分に全く接点がない登場人物でも感情移入が非常にし易いのです。この「美しいこと」も例に漏れず。私の語彙では上手く言えませんが、とにかく良いのです。
思春期(?)・ファンタジー・恋愛な要素を含むお話です。主人公の女子高生のみなちゃん、かなり可愛いです。
入江亜季さんや紺野キタさんがお好きな方にはかなりお勧め出来るかと思います。絵柄が独特なので敬遠してしまう方もいるかもですが、食わず嫌いはせずに、まず読んで頂きたいです。
本当に待ちに待った甲斐がありました!!文句なしの☆5(^^)
橋本さんの作品はどのお話も、人の感情の表現が秀逸です…台詞も凄く洗練されていて(お上品とかの意味では無く)センスが素晴らしいです。その為、自分に全く接点がない登場人物でも感情移入が非常にし易いのです。この「美しいこと」も例に漏れず。私の語彙では上手く言えませんが、とにかく良いのです。
思春期(?)・ファンタジー・恋愛な要素を含むお話です。主人公の女子高生のみなちゃん、かなり可愛いです。
入江亜季さんや紺野キタさんがお好きな方にはかなりお勧め出来るかと思います。絵柄が独特なので敬遠してしまう方もいるかもですが、食わず嫌いはせずに、まず読んで頂きたいです。
本当に待ちに待った甲斐がありました!!文句なしの☆5(^^)