いやー、面白かった。満足度高い。
読み終わって、奥さんと「うまいねぇ」「うまいなぁ」と
その「上手さ」について語り合う感じ。
今巻は(いつもは1巻1本は入ってる)人情系いい話がないので
「刺さる」部分はなくて、でもその分この作者の「うまさ」に
目が行った。
例えば「人魚の思い出」の、廃村一歩手前な山村の描写
(あるある!こういうところ!)、”ちょっと色気のある”女将の
その「色気」の描写もなんというか的確で素晴らしい。
表紙もそうだけど、雰囲気あるなぁ……
巻末「嫁が見たら蛙になれ」(これ知らなかったけど、原典は昔話なんですね)
の構成の上手さは、何度読み返しても「すげー……」とため息が出る。
仲の良い友達でも、あるいは家族でも、基本的に皆他人なのだ、
同じ屋根の下で暮らしていても、見えているものは違う。
(そしてそのことに気づいていて、利用することもある)
誰もが勘違いし、小さな嘘をつき、嘘をつかれ、すれ違っている。
それでも一緒に笑い合って暮らしてる。
「そのこと」自体の薄気味悪さ、不気味さをテコに、「ホラー」の
存在感を一気に高めてストンと終わる。
読者である自分には、その薄気味悪さがまとわりついて、読後しばらく
世界が、あるいは家族が、違って見えた。
あー、すごい。なんかもう、この作者の「見えてる」感すごいよ。
次巻も楽しみだ。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
魔法使いの娘ニ非ズ (4) (ウィングス・コミックス) コミック – 2013/12/25
那州 雪絵
(著)
- 本の長さ151ページ
- 言語日本語
- 出版社新書館
- 発売日2013/12/25
- 寸法12.8 x 1.4 x 18.2 cm
- ISBN-104403621716
- ISBN-13978-4403621710
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 新書館 (2013/12/25)
- 発売日 : 2013/12/25
- 言語 : 日本語
- コミック : 151ページ
- ISBN-10 : 4403621716
- ISBN-13 : 978-4403621710
- 寸法 : 12.8 x 1.4 x 18.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 378,007位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コミックス派なのでいつも楽しみにしてます。今回も楽しめました。
2014年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
グリーンウッド連載時よりミステリーものを短編で描いていましたが、那州さんはこういう話をずっと描きたかったんですね。
私には怖すぎもせず、話が複雑になりすぎもせずで楽しめて読めました。
私には怖すぎもせず、話が複雑になりすぎもせずで楽しめて読めました。
2013年12月28日に日本でレビュー済み
かつて閉じた世界にいた初音が、今度は第三者的に閉じた世界にいる者を解放する立場になる。
「娘」のときと比べると本当に変わったなぁという感じ。
「娘」のときは想像しなかった友達の強さ(サエコさんあっけらかんと強い!)や自分自身の未来。
パパのように「魔法」を使えるようになっても、それは思うほど万能ではなく、死んだ者も生きている者も望むようには助けられない残酷な現実。
初音が脇役や狂言回しのように関わる一話完結話が続きますが、こういう経験を経たもはや「娘」ではない初音が、どうパパと「決着」をつけるのか、いつになるのか分からないけど楽しみです。
それにしても、モブ的な高校時代の友達の再登場には驚きました…。思わず「娘」の2巻のホテルの話を読みなおしてしまいました。
最後の話は、複雑な関係の家族同士の言い合いやそれぞれの思惑・感情の描写が、妙にリアルなのが印象的でした。
「娘」のときと比べると本当に変わったなぁという感じ。
「娘」のときは想像しなかった友達の強さ(サエコさんあっけらかんと強い!)や自分自身の未来。
パパのように「魔法」を使えるようになっても、それは思うほど万能ではなく、死んだ者も生きている者も望むようには助けられない残酷な現実。
初音が脇役や狂言回しのように関わる一話完結話が続きますが、こういう経験を経たもはや「娘」ではない初音が、どうパパと「決着」をつけるのか、いつになるのか分からないけど楽しみです。
それにしても、モブ的な高校時代の友達の再登場には驚きました…。思わず「娘」の2巻のホテルの話を読みなおしてしまいました。
最後の話は、複雑な関係の家族同士の言い合いやそれぞれの思惑・感情の描写が、妙にリアルなのが印象的でした。
2013年12月27日に日本でレビュー済み
あまり宣伝されない作品なので、気がつくと新刊が出てて嬉しい(笑)。今回も楽しく読みました。
キャリアのある作家さんなのに、長年絵も崩れずアイデアも豊富で素晴らしいです!
もっと注目されてもいい作品、作家だと思うんですが、、迷ってる方、ちゃんと怖くてかつ面白いのでオススメです!
語りすぎず絵で説明する作風が今市子さんの「百鬼夜行抄」(こちらも大好きですが)に似てると個人的に思いますが、こちらのほうが分かりづらさがかなりましですよー。
今回は最後の収録作品「嫁を見たら蛙になれ」が一番怖かったです。
キャリアのある作家さんなのに、長年絵も崩れずアイデアも豊富で素晴らしいです!
もっと注目されてもいい作品、作家だと思うんですが、、迷ってる方、ちゃんと怖くてかつ面白いのでオススメです!
語りすぎず絵で説明する作風が今市子さんの「百鬼夜行抄」(こちらも大好きですが)に似てると個人的に思いますが、こちらのほうが分かりづらさがかなりましですよー。
今回は最後の収録作品「嫁を見たら蛙になれ」が一番怖かったです。
2015年2月11日に日本でレビュー済み
まだ電子化してないんですか???
もう書籍発売から1年もたっているのに・・・
3巻まで買ったのに・・・電子化を強く希望します。
もう書籍発売から1年もたっているのに・・・
3巻まで買ったのに・・・電子化を強く希望します。
2014年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
花とゆめ時代からの読者(BLはパスしました)なんでおもしろいけど、携帯の中の式神?はもう出ないのかな。
2014年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三巻の電子化は三巻の紙媒体が発売されてから六ヶ月で発売されていますが、四巻に関しては紙媒体が発売されて九ヶ月も経つのにまだその気配すら見えない。紙媒体も電子書籍も両方買わせよとする手段なのかもしれませんが、こういったやり口は、今まで電子書籍で購入してきた顧客に対しての冒涜です。顧客との信頼関係を築きたいと思うのであれば、最初に行ってきたペースで電子書籍も発行して欲しいですね。少なくとも、小学館と、新書館の書籍は電子媒体で購入すると痛い目に合う。そう認識しております。