２０年前の雑誌を今になって入手するのは困難なので、
文庫という形で復刊してくれるのは大変ありがたいのですが、
さすがに内容が古いなあ、というのが正直な感想です。
フムフムと思うカ所もあるのですが、
２０年の間に関ヶ原合戦の研究書も多く出てますので。
三成が伏見の家康邸に逃げ込んだとか、家康の関ヶ原誘き出し作戦とか、
他にも色々と気になります。
執筆者メンバーの中には故人の方もいらっしゃいますが、
２０年経ってもまだこの意見は変わらないのかなあ？
意見の修正はしないのかなあ？と思うような記事もあります。
執筆者の数も多いので、同じような内容の文章が何度も出てきます。
あと、余計なお世話かもしれませんが、
表紙と内部にも津軽杉山家の三成画像を使用させてもらっているのに、
三成一族の記事の中で、津軽杉山家のことを完全無視したままで
いいのかなあ、と感じました。
三成子女の研究も進みましたから、この本の記事はやはり古く感じます。
この雑誌を復刊するのなら、
『石田三成のすべて』を復刊して欲しいなあと思います。
こちらはもっと古い本ですけどね。
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