橋田氏の長年の経験に基づく戦争と戦場の話が深く重く響いてきた。
「アジアパー伝」の鴨志田氏のお師匠さんで、彼の話を別の方向から読んでみたくて買いましたが、そんな事忘れてよめました。
本当の世界を知れた気がします。
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戦場特派員 単行本 – 2001/12/1
橋田 信介
(著)
イラク戦争取材中に襲撃され、戦場で命を落とした戦場カメラマン、橋田信介
がつづった戦場報告。
世界各地に紛争地帯があり、戦争が起こっている。
しかし、今や新聞社やテレビ局は記者やカメラマンを戦場に送らない。
稀に送ったとしても、それは基地までであり、戦場ではない。
そんな時、事実を求めて戦場で活躍するのは、フリーランスの戦場特派員である。
著者は、大学卒業後NDN(日本電波ニュース)に入社。
当時、日本人ジャーナリストとして唯一ベトナム戦争中のハノイに駐在、
ベトナム戦争後は、フリーランスとなり世界各地のテロ、内戦、動乱地域をめぐりニュースを送った。
とくに、「大韓航空機爆破事件」での機体引き揚げのスクープ、「湾岸戦争」でのイランにおけるイラク戦闘機発見のスクープは、CNNで全世界に流された。
2004年5月27日、イラク戦争取材中にバグダッド付近マハムディヤで襲撃され、甥の小川功太郎とともに殺害される。享年61。
本書は、戦場を通して戦争だけを語るものではない。
戦場を通して、人間を語り、日本を語るものである。
がつづった戦場報告。
世界各地に紛争地帯があり、戦争が起こっている。
しかし、今や新聞社やテレビ局は記者やカメラマンを戦場に送らない。
稀に送ったとしても、それは基地までであり、戦場ではない。
そんな時、事実を求めて戦場で活躍するのは、フリーランスの戦場特派員である。
著者は、大学卒業後NDN(日本電波ニュース)に入社。
当時、日本人ジャーナリストとして唯一ベトナム戦争中のハノイに駐在、
ベトナム戦争後は、フリーランスとなり世界各地のテロ、内戦、動乱地域をめぐりニュースを送った。
とくに、「大韓航空機爆破事件」での機体引き揚げのスクープ、「湾岸戦争」でのイランにおけるイラク戦闘機発見のスクープは、CNNで全世界に流された。
2004年5月27日、イラク戦争取材中にバグダッド付近マハムディヤで襲撃され、甥の小川功太郎とともに殺害される。享年61。
本書は、戦場を通して戦争だけを語るものではない。
戦場を通して、人間を語り、日本を語るものである。
- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社実業之日本社
- 発売日2001/12/1
- ISBN-104408007722
- ISBN-13978-4408007724
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ベトナム、カンボジアからボスニア、パレスチナ、アフガニスタンまで、三十数年にわたり世界の内戦、動乱を取材した現場からの報告。
登録情報
- 出版社 : 実業之日本社 (2001/12/1)
- 発売日 : 2001/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 349ページ
- ISBN-10 : 4408007722
- ISBN-13 : 978-4408007724
- Amazon 売れ筋ランキング: - 857,464位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 922位その他戦争関連書籍
- - 964位ジャーナリズム (本)
- - 202,770位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
橋田先生を思い浮かべると、いつでもあの笑顔の先生が浮かびます。
「イラクの中心でバカとさけぶ」の中でも先生のあの大きな笑顔があります。
でも、この本の中には先生の笑顔はあまり浮かんできません。
この本の中には先生があの大きな笑顔の秘密が眠っています。
数え切れないほどの困難にぶつかり、人々の苦しみや悲しみを見続けてきたからこそ、先生はあんなに他人を愛せたのだと心から思いました。
先生がどうしてあんなに頑張れたのか…他人はあんなに頑張れるものなのか…私もあんな風に頑張れるのか…私もいつの日か先生のような大きな笑顔を手に入れられるのか…もう先生に聞くことができないのが残念です。
「イラクの中心でバカとさけぶ」の中でも先生のあの大きな笑顔があります。
でも、この本の中には先生の笑顔はあまり浮かんできません。
この本の中には先生があの大きな笑顔の秘密が眠っています。
数え切れないほどの困難にぶつかり、人々の苦しみや悲しみを見続けてきたからこそ、先生はあんなに他人を愛せたのだと心から思いました。
先生がどうしてあんなに頑張れたのか…他人はあんなに頑張れるものなのか…私もあんな風に頑張れるのか…私もいつの日か先生のような大きな笑顔を手に入れられるのか…もう先生に聞くことができないのが残念です。
2004年9月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
の政治家、大マスコミの馬鹿さ加減、つまりわれわれ日本国民の視点が如何にボケているか、またわれわれの価値観が如何に一面的で薄っぺらいものかを再認識させられます。
自分の理想を大上段におしつけて、それに自分が酔っている、どこかの大新聞やボランティアの本質的なオカシサが良くわかる本です。
自分の理想を大上段におしつけて、それに自分が酔っている、どこかの大新聞やボランティアの本質的なオカシサが良くわかる本です。
2013年8月8日に日本でレビュー済み
一匹狼のフリーランスとしてバンコクを拠点にインドシナ、湾岸戦争、ボスニア、パレスチナなど
各地でどう自分が取材したのかを具体的かつわかりやすい筆致で描いている。
どの章も強い執念とフットワークの軽さが印象的だ。
なかでも金賢姫による大韓航空機爆破事件でその機体がジャングルに墜落したという情報操作に世界が騙されるなか
執拗な取材を繰り返してミャンマー沿岸で漁船が回収した機体の一部を初めて映像に捕らえるというスクープには圧倒された。
カンボジアで亡くなった文民警察官の父親が、一人息子の死の数年後に自殺していたことは本書で初めて知った。
橋田さんは湾岸戦争開始前にイラクがイランに退避させた虎の子の戦闘機の写真を現場で撮影するなど
無鉄砲とも思える行動力で世界にインパクトを与えた仕事を行ってきた。
しかしその著者はイラクのサマーワの自衛隊取材の途中で何者かの銃撃に遭い命を落とす。
フリーゆえの行動力があだとなったのかどうかは私には判断できない。平和な日本でも不慮の事故で亡くなる
こともあるのだから。
これまでやりたいことをやってきたと書いてあることがせめてもの救いだ。著者のご冥福を祈りたい。
各地でどう自分が取材したのかを具体的かつわかりやすい筆致で描いている。
どの章も強い執念とフットワークの軽さが印象的だ。
なかでも金賢姫による大韓航空機爆破事件でその機体がジャングルに墜落したという情報操作に世界が騙されるなか
執拗な取材を繰り返してミャンマー沿岸で漁船が回収した機体の一部を初めて映像に捕らえるというスクープには圧倒された。
カンボジアで亡くなった文民警察官の父親が、一人息子の死の数年後に自殺していたことは本書で初めて知った。
橋田さんは湾岸戦争開始前にイラクがイランに退避させた虎の子の戦闘機の写真を現場で撮影するなど
無鉄砲とも思える行動力で世界にインパクトを与えた仕事を行ってきた。
しかしその著者はイラクのサマーワの自衛隊取材の途中で何者かの銃撃に遭い命を落とす。
フリーゆえの行動力があだとなったのかどうかは私には判断できない。平和な日本でも不慮の事故で亡くなる
こともあるのだから。
これまでやりたいことをやってきたと書いてあることがせめてもの救いだ。著者のご冥福を祈りたい。
2004年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦場特派員の読書会をしました。参加者は30-40代の女性3名。大韓航空機爆破事件の章をとりあげ、50ページを交替で音読、疑問や感想を話しながら、地図や参考資料で補足しました。難解な言葉が無いので素人でも読み易いが、内容は深い。事件そのものの不可解さ、当時のビルマの状況がなぜかすいすいと頭に入る。読書会で面白いのは、人により着眼点が違う点。専門家がいなくて大丈夫かと初め不安でしたが、杞憂でした。高校生でも面白く読めます。社会の先生に授業で取り上げて欲しい本です。今後も数人で残りの章を読んでいきます。
2009年12月29日に日本でレビュー済み
どんな大きな社会,小さな社会においても,自分と意見の違う相手を認めることでしか争いはなくならないのではないでしょうか?
理解できない存在を,糾弾する,潰してやるのではなく,その存在を許すことができればなあと思います。
働き蜂の集団には,その何割かは働かない蜂がいるそうで,その蜂を除外して働く蜂ばかりにすると,またその何割かは働かない蜂になるようです。虐げられている個人たちの集団があれば,そのなかでもまた,虐げる人と虐げられる人に分かれるのだと思います。
最低限,自分の理解できないものを認める勇気。私がいま働く業界でも必要だと,切に思います。
理解できない存在を,糾弾する,潰してやるのではなく,その存在を許すことができればなあと思います。
働き蜂の集団には,その何割かは働かない蜂がいるそうで,その蜂を除外して働く蜂ばかりにすると,またその何割かは働かない蜂になるようです。虐げられている個人たちの集団があれば,そのなかでもまた,虐げる人と虐げられる人に分かれるのだと思います。
最低限,自分の理解できないものを認める勇気。私がいま働く業界でも必要だと,切に思います。
2004年8月1日に日本でレビュー済み
日本中がノーテンキな毎日を送っている間にもこんなすごい毎日を送っていた人がいたのだ。私は橋田さんを知らなかった。イラクのサマワの自衛隊での取材を終えて戻る途中に襲撃されて亡くなられて始めて知った人であった。戦場の特派員、これを読んで、途中涙がわいてきて読み進むのがたびたび困難になって困った。読書タイムは電車の中がほとんどであったから。そのときは本を閉じる。落ち着いてからため息をつかぬようにしながら又、ページを繰った。世界に何かを伝えなくてはならない!誰かが、俺がやらなくては。自分が不幸だと少しでも思う人によんで欲しい。少なくとも私は贅沢で怠慢な自分に気づかされた。
2004年5月29日に日本でレビュー済み
何気なく手に取り一気に読みました。政治というのは恐ろしいと改めて思う。戦時で起きている真実は覆い隠され、国民が知り得る情報は嘘かほんの一握りの情報でしかないことを思い知らされた。橋田さんのようなジャーナリスト達が居るからこそ、正義が守られているのだと思う。世界で最も割に合わない仕事でしょう。
この本を読み終わったとき丁度、橋田さんがイラクで銃殺されたとの報道を見、信じられない思い。あなたの意志は必ず引き継がれることでしょう。あなたの功績は永遠です。
この本を読み終わったとき丁度、橋田さんがイラクで銃殺されたとの報道を見、信じられない思い。あなたの意志は必ず引き継がれることでしょう。あなたの功績は永遠です。