魔界都市案内人、外道棒八シリーズの最新刊です。
ある日魔界都市に現れた、鬼の面をつけた女性。彼女の踊りをみたものは塵と化してしまう。彼女の面は中国・暁闇洞でつくられた般若の面。面の力を借りて新宿に戻って来た女の目的は、五人の人間への復讐だった。しかし、復讐を果たさせるとともに面はさらなる悲劇を望んでいた。。。。
ということで、外道シリーズの最新刊なんでが、正直いまひとつだったように思います。アクションシーンもそれほどでもないし、駆け引きもそれほどあるわけではなく、単調な話に感じました。同氏の人気シリーズからドクターメフィストも登場するものの、ほとんど引き立て役のような扱いで大して存在理由がない状況。魔界都市シリーズという括りの中でも、あまりいい出来ではありません。
魔界都市の隅から隅までよく知っていて、危険なサイボーグや妖魔をも退けてくれる究極の案内人という設定自体は面白いし、今までのシリーズ作品はけっこう面白かっただけに残念。
特に菊地作品ではしばしば面がテーマになる作品があるだけに、今までにない解釈や、今までにない新しい見せ方、アプローチをもった作品が読んでみたいです。面というのは結構奥が深いものだけに、まだまだ色々な形が菊地さんなら出せると思うので。
期待を込めて辛目の評価です。
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鬼面迷宮 (ジョイ・ノベルス) 新書 – 2008/12/19
魔界都市<新宿>で束の間、ジャズ・ライブを楽しんでいた外道[とみち]の前で異変は起きた。ステージに乱入した鬼面の女の舞を見た者が塵に帰してしまったのだ。外道が駈け込んだ<魔界医師>ドクター・メフィストすらも鬼女の存在には戦慄を禁じ得ない。その後外道の前に現れたちとせと名乗る女は、自分が面に操られているのだと告白。面の真の目的は、<新宿>の成功者たちが過去に犯した殺戮に対する復讐だったのだ。外道は、面づくりの達人である美青年桔梗[ききょう]ふゆきと、元殺し屋の妖艶な人妻・知矢子とともに面に対抗しようとする。しかし、中国古代から伝承された、闇の歴史を背負う面を被ったちとせの力は尋常なものではなかった――。
- 本の長さ260ページ
- 言語日本語
- 出版社実業之日本社
- 発売日2008/12/19
- ISBN-104408505021
- ISBN-13978-4408505022
登録情報
- 出版社 : 実業之日本社 (2008/12/19)
- 発売日 : 2008/12/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 260ページ
- ISBN-10 : 4408505021
- ISBN-13 : 978-4408505022
- カスタマーレビュー:
著者について
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1949年、千葉県に生まれる。青山学院大学卒業。1982年「魔界都市“新宿”」でデビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『牙一族の狩人 魔界都市〈新宿〉 (ISBN-13: 978-4022739445 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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