プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥910¥910 税込
発送元: Amazon 販売者: aks.str
¥8¥8 税込
配送料 ¥248 6月16日-18日にお届け
発送元: ブックサプライ北大阪DC 販売者: ブックサプライ北大阪DC
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
誰か ----Somebody 単行本 – 2003/11/13
購入オプションとあわせ買い
杉村三郎35歳、妻子持ちのサラリーマン。妻の父親は大財閥「今多コンツェルン」会長の今多嘉親で、三郎は会長室直属のグループ広報室で記者兼編集者として働いている。すでに他界した妻の実母は嘉親のせいさいではなく、三郎も後継者として婿入りしたわけではないが、「逆玉の輿」であることに変わりはなかった。
ある日三郎は義父から妙な依頼を受ける。嘉親の個人運転手を長年務めてきた梶田信夫が自転車に轢き逃げされて命を落とし、残された二人の娘が父親の想い出を本にしたがっているので、編集者として相談に乗ってやって欲しいというのだ。姉妹に会うと、妹の梨子は本を出すことによって、犯人を見つけるきっかけにしたいと意気込んでいるが、結婚を間近に控えて父を失った姉の聡美は、そう上手くいくはずがない、と出版に反対しており、結婚の延期も考えていることがわかる。
ところが、聡美が反対する真の理由は別にあった。彼女は、妹には内緒という条件で、三郎に真の反対理由を打ち明けた――運転手になる前の父は職を転々とし、よくない仲間とも付き合いがあったらしい。玩具会社に就職してようやく生活が安定した、聡美が4歳の時、彼女は「父に恨みがある」という人物に"融解"され、怖い思いを味わった。そのあと一家は玩具会社をやめ、縁あって今多の運転手として雇われるまで、再び不安定な暮らしを余儀なくされた。そんな父の人生を梨子に知られたくない――と。さらに聡美は、父の過去の悪い縁が今も切れておらず、「あれは偶然に起こった轢き逃げなんかじゃなくて、父は狙われていた。そして殺されたんじゃないかと思うんです」と訴えるのだった。三郎は、姉妹のそんな相反する思いに突き動かされるように、梶田の人生をたどり直し始めた・・・・・・。
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社実業之日本社
- 発売日2003/11/13
- ISBN-104408534498
- ISBN-13978-4408534497
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 実業之日本社 (2003/11/13)
- 発売日 : 2003/11/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4408534498
- ISBN-13 : 978-4408534497
- Amazon 売れ筋ランキング: - 201,653位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 58,181位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1960年生まれ。東京都出身。東京都立墨田川高校卒業。
法律事務所等に勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。
1992年 「龍は眠る」で第45回日本推理作家協会賞長編部門、 同年「本所深川ふしぎ草紙」で第13回吉川英治文学新人賞。1993年 「火車」で第6回山本周五郎賞。1997年 「蒲生邸事件」で第18回日本SF大賞。1999年 「理由」で第120回直木賞。2001年 「模倣犯」で毎日出版文化賞特別賞、第5回司馬遼太郎賞 、 第52回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門をそれぞれ受賞。2007年 「名もなき毒」で第41回吉川英治文学賞受賞。2008年 英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Award 受賞。2022年 第70回菊池寛賞受賞。
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
これらが杉村三郎の心に「毒」として少しずつ残っていく。
人の心を踏みにじってまで、感情を優先させてしまう人間の愚かさを描きたかったのだろう。
その愚かさを暴いた杉村自身も(深層心理では)深い傷を負ってしまう。
それらを踏まえたラスト、杉村の母親の言葉が印象的で考えさせられた。
彼女の作品としては珍しく、何度か途中で読むのをやめようかと思ってしまったほど、退屈だった。
ストーリー展開は平板だし、登場人物も、他の作品のような、個性的魅力のある人物が見当たらない。
そもそも主人公の杉村と、亡くなった梶田という人物との縁が薄すぎて、事件がとても第三者的、傍観者的な描かれ方になってしまっている。
結局、最初から最後まで、マイホームパパ・杉村の「女房は良妻賢母だし、娘はかわいいし、あー僕、幸せでよかった」というメッセージを受け取っているだけのような気がして、釈然としなかった。
あと、最後の方の不倫うんぬんは、蛇足のような気がした。
どこかにありそうな風景が目の前に広がり、自分がその中にいるような錯覚に捕らわれてしまいます。さすがにうまいとうならせる作品です。一気に読んでしまいました。
とはいっても「火車」のようなスピード感、「理由」のような深刻さはない。「模倣犯」のような社会を震撼させる凶悪犯罪でもない。平和な日常の片隅で起きた事件の真相解明にそってストーリーが展開する。
探偵よろしく活躍する杉村三郎の「順路を逆にたどり時をさかのぼるのは、博物館を見学するときだけのお楽しみにしたらいい」という比喩表現が印象的だった。ただ、謎解きのすべてが、杉村の洞察力に委ねられているのは、物語として無理があるような気がしないでもない。
宮部さんの小説らしく、過去に引きずられるのではなく、今を前向きに生きようというメッセージが込められている。
最近コロナで家にいる時間があるから、5冊の杉村三郎シリーズの単行本を読んで、原点に戻って再読。
意外と緻密な構成で、新しいジャンルを開拓しようとされていたことが分かってくる。警察とかはほとんど出てこないし、日常生活の中の市井の事件を取り扱う方針(とはいえこれは殺人事件ですけど)なんでしょうね。
そういう意味では4冊目、5冊目のほうがその路線がはっきり出ていて、この1作目はまだまだ当時の大作の片鱗が窺えます。それは本人の思惑とはかけ離れているだと思いますけど。
着メロね、懐かしい。最近はマナーモードが常識で聞くことがなくなったですね。
作品自体の出来はいいですよ。