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パルテノン: アクロポリスを巡る三つの物語 単行本 – 2004/7/1

3.8 5つ星のうち3.8 3個の評価

紀元前5世紀、アテナイの政治家ペリクレスは、ペルシア戦争で荒廃した聖域(アクロポリス)復興を計画。幼なじみの天才芸術家フェイディアスを総監督に任命し、15年の歳月をかけてアテナイの丘にパルテノン神殿を出現させた……。生涯を「民主制」と「究極の美」の完成に捧げたふたりの男の情熱と友情を描く表題作「パルテノン」のほか、栄華を極めたアテナイが舞台の中編二編を収録。古代ギリシア黄金期をダイナミックに俯瞰する、歴史小説の新たなる試み!
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

紀元前5世紀、繁栄を極めた都市国家アテナイに出現したパルテノン神殿に秘められた美と真実とは? 傑作ギリシア歴史小説。月刊『ジェイ・ノベル』掲載「巫女」に書き下ろし2編を収録する。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 実業之日本社 (2004/7/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/7/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 349ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4408534579
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4408534572
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 3個の評価

著者について

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柳 広司
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1967年三重県生まれ。神戸大学法学部卒業。2001年『黄金の灰』でデビュー。同年『贋作「坊ちゃん」殺人事件』で第12回朝日新人文学賞受賞。08年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『パルテノン』(ISBN-10:4408550078)が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2013年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ギリシアにはすべてが有ったし、それは今もある。ギリシア人は2500年前にあまりにも先に進み過ぎた。すべてを経験してしまったから今は寝転がって他の世界が追いつくのを待っているんだ。」(本文より)
 イヤ~アテネの雑貨屋のおやじ、粋なことを云うねえ。
 「見なよ」と、おやじは続ける。
 あそこで地図を売ってるばあさん、インチキ占い師なんだけど、どういうわけかピタリと良く当たると云う評判で、今じゃガイドブックにも載ってるそうだ。それから、その向かいのビル、持ち主はやり手の社長で商売始めて直にあれを立てちまった。 もっとも同業者に妬まれて、今じゃどこか外国に雲隠れしちまった。 ああ~ほら、今通った二人連れ、いい男と禿げの。 いい男の方は今売出し中の政治家、禿げはああ見えてなかなかいい絵を描く画家だ。あの二人は幼馴染みでよく一緒にいるところを見かけるよ。
 と、この街にはいろんな奴がいるよと笑い飛ばす。全く粋なおやじだ。 もう何十年もそこに居て嫌なものも見ているだろうに、その土地を愛し、そこで暮らす人を愛しく思う。 ギリシアはこのおやじの様な人達が支えて来たんだろうな・・・きっと。 
 2500年前にすべてを経験してしまったから今は寝ころんで世界が追い付くのを待ってる。 イヤ~何とも粋だ!
2011年11月11日に日本でレビュー済み
柳さんの作品は、”今まで知らなかった世界”を見せて下さるので、とても勉強になり、興味深く読まさせて頂いています。
この作品も例外ではなく、”パルテノン建設とその背景”という、今まで見たことの無い世界を見せて下さいました。

しかし、ワクワクしませんでした。
”美しさ”が作品の重要さだと思いますが、目の前に浮かんできませんでした。

この後に続く秀作群の前の練習台に留まったと思います。
2004年8月30日に日本でレビュー済み
   オリンピックの放映タイトルのアクロポリスの丘に聳え立つパルテノン。廃墟と化した今でもあの美しさ、完成時は、限りなく壮麗で光り輝いていた。事実、欧米の王宮や官公庁、銀行等権威のある歴史的な建物の多くは、これを模したかその強い影響を受けたものが多く、未だに、これを凌駕する建築物は無い。
   この本は、情報網を駆使したデルポイの巫女・アリストニケの神託、英雄で裏切り者・不世出の軍略家テミストクレスの数奇な人生と、このパルテノンの建設の3部作になっているが、最後の話は、ギリシャの文化文明史的な側面が良く出ていて小説以外の面白さもあり楽しい。
   幼馴染である、ギリシャ民主制の黄金期を築いたペリクレスが依頼し、歴史上屈指の彫刻家フェイディアスが神殿建設の監督を引き受けてパルテノンの完成を見るが、フェイディアスの宙に浮く神殿構想と審美眼の卓越性を描いて飽きさせない。大英博物館のパルテノンのフリーズの断片にショックを受け、プロピュライアを上り詰めて仰ぎ見て感激したあのパルテノンが、往時の姿で蘇るような気がした。
   このパルテノン編は、二人の芸術や政治論、本来のプラトニックラブ(フェイディアスと美少年との愛で描かれている)、寡頭派との政争、哲学者との対話、ペリクレスのバルバロイ妻への愛等など絡むサブテーマが豊か。ギリシャの民主主義と民会、オストラシズム(陶片追放)の描写が、シェイクスピアやプラトンの一篇を髣髴とさせたり、直接民主主義が如何に脆弱で危険かを示すなど興味深い。
        
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