現役看護師作家の書く、産婦人科病院を舞台に若い助産師を主人公にした人間ドラマ。さすがに、産婦人科の現場の記述にはリアリティがあります。助産師達には、過酷な労働環境や正解がない妊婦の悩みに応えなければならない辛さがある一方で、生まれてくる命に感動し仕事への情熱や矜持を持ち続けるという助産師たちの姿が丁寧に描かれています。
後輩の助産師の体調不良に主人公が気遣う内に、ある問題に直面し立ち向かうという展開で、オーソドックスながらよく纏まっていますが、医療サスペンスとまではいきません。
それよりも所々に差し込まれる病院経営に絡む話や、出産にかかわる重い決断のことや若い母親の育児問題などの方が、筆者の経験や知識や考え方がもっと存分に発揮出来るエピソードではないかと思います。出産や育児、そして家族と人生において大事なことを、ふと改めて考えさせられる小説です。
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闇から届く命 単行本(ソフトカバー) – 2015/1/31
藤岡 陽子
(著)
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購入オプションとあわせ買い
都内の産婦人科病院に勤める有田美歩は、助産師になって六年目。
脳性小児まひの姉と暮らす中で看護師を目指すようになり、
姉の死をきっかけに助産師になる決意をした。
大学病院を経て移った現在の勤務先、ローズ産婦人科病院は、利益至上主義の院長と
お産をとれない助産師長がトップに立つワンマン経営、やや問題を抱えている。
それでも美歩が仕事を続けていられるのは、有能な先輩たち、高い手技を持つ医師たちの
存在があるからだったが、ある日、新生児室から一人の男児が消え……。
妊婦健診を受けることなく飛びこみでお産に訪れた母とその子供、
不妊治療の末に授かった子供の羊水検査の結果に妊娠の継続を悩む妊婦、
緊急搬送され常位胎盤早期剥離と診断される産婦。
一分一秒を争う現場で「生まれてくる命を守りたい」と働く助産師を始めとする
スタッフたちの緊迫の日々を、出生前診断やネグレクトなど
現代の産科医療現場における問題に切り込みながら描く医療サスペンス。
『手のひらの音符』の気鋭が挑む新境地。渾身の書き下ろし500枚!
脳性小児まひの姉と暮らす中で看護師を目指すようになり、
姉の死をきっかけに助産師になる決意をした。
大学病院を経て移った現在の勤務先、ローズ産婦人科病院は、利益至上主義の院長と
お産をとれない助産師長がトップに立つワンマン経営、やや問題を抱えている。
それでも美歩が仕事を続けていられるのは、有能な先輩たち、高い手技を持つ医師たちの
存在があるからだったが、ある日、新生児室から一人の男児が消え……。
妊婦健診を受けることなく飛びこみでお産に訪れた母とその子供、
不妊治療の末に授かった子供の羊水検査の結果に妊娠の継続を悩む妊婦、
緊急搬送され常位胎盤早期剥離と診断される産婦。
一分一秒を争う現場で「生まれてくる命を守りたい」と働く助産師を始めとする
スタッフたちの緊迫の日々を、出生前診断やネグレクトなど
現代の産科医療現場における問題に切り込みながら描く医療サスペンス。
『手のひらの音符』の気鋭が挑む新境地。渾身の書き下ろし500枚!
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社実業之日本社
- 発売日2015/1/31
- ISBN-104408536547
- ISBN-13978-4408536545
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商品の説明
著者について
1971年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。報知新聞社を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学に留学。帰国後、慈恵看護専門学校を卒業し、看護師に。同時に小説を書き始め、2006年「結い言」が宮本輝氏選考の北日本文学賞の選奨を受ける。09年、看護学校を舞台にした青春小説『いつまでも白い羽根』でデビュー。著書に『海路』『トライアウト』『ホイッスル』『手のひらの音符』『波風』がある。
登録情報
- 出版社 : 実業之日本社 (2015/1/31)
- 発売日 : 2015/1/31
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 312ページ
- ISBN-10 : 4408536547
- ISBN-13 : 978-4408536545
- Amazon 売れ筋ランキング: - 721,519位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,245位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年3月21日に日本でレビュー済み
☆4、5
医療作品です(^-^*)/
作者の藤岡さんは看護師でもあり、過去にも数冊、素晴らしい医療作品を描いてましたが、
今作品も命の素晴らしさを描き、加えて命の誕生を担う産婦人科病院の抱える問題や闇を浮き彫りにしつつも、きちんと感動で締め括る素晴らしい内容でした!
個人的に小説の舞台として、病院というのはどちらかというと苦手な設定であり、事前に病院が舞台と知るだけで全くワクワクせずに読む事となりますが、
毎回、病院が舞台でも感動させてくれて素晴らしい作品に感じさせてくれる藤岡さんの力量には、心底感動するばかりです!
また今作品では、悪が存在し、産婦人科ならではの犯罪も描かれますが、
取り上げ方や魅せ方が誠に巧みであり、命や中絶や産む側の環境に関して考えさせられつつも、
悪として恐ろしく、非常に憎々しい役割をきちんと果たしており、物語としても抜群に面白く感動的に仕上がっていました。
タイトルからは恐ろしい印象を受けますが、読後も良い名作なので、命を考えさせる医療作品として是非オススメです(^-^*)/
医療作品です(^-^*)/
作者の藤岡さんは看護師でもあり、過去にも数冊、素晴らしい医療作品を描いてましたが、
今作品も命の素晴らしさを描き、加えて命の誕生を担う産婦人科病院の抱える問題や闇を浮き彫りにしつつも、きちんと感動で締め括る素晴らしい内容でした!
個人的に小説の舞台として、病院というのはどちらかというと苦手な設定であり、事前に病院が舞台と知るだけで全くワクワクせずに読む事となりますが、
毎回、病院が舞台でも感動させてくれて素晴らしい作品に感じさせてくれる藤岡さんの力量には、心底感動するばかりです!
また今作品では、悪が存在し、産婦人科ならではの犯罪も描かれますが、
取り上げ方や魅せ方が誠に巧みであり、命や中絶や産む側の環境に関して考えさせられつつも、
悪として恐ろしく、非常に憎々しい役割をきちんと果たしており、物語としても抜群に面白く感動的に仕上がっていました。
タイトルからは恐ろしい印象を受けますが、読後も良い名作なので、命を考えさせる医療作品として是非オススメです(^-^*)/
2015年4月15日に日本でレビュー済み
産婦人科病院に勤める助産師たちが病院内で起こるトラブルに立ち向かいながら成長していく物語。
物語自体はうまくまとまっているのだが、予想外の展開もなく、いまいち盛り上がりに欠けていた。
日々の仕事に奮闘しながらも、医師の佐野の謎の行動と、助産師の戸田の休みが多くなった問題が話としては膨らんでくるのだが、どちらも特にこれといった展開はなく、想定通りのものだった。
病院長と巣川師長の責任感の喪失や、美歩の姉の美生や障がいをもって生まれてくる赤ちゃんの話をもっと掘り下げて欲しかった。
物語自体はうまくまとまっているのだが、予想外の展開もなく、いまいち盛り上がりに欠けていた。
日々の仕事に奮闘しながらも、医師の佐野の謎の行動と、助産師の戸田の休みが多くなった問題が話としては膨らんでくるのだが、どちらも特にこれといった展開はなく、想定通りのものだった。
病院長と巣川師長の責任感の喪失や、美歩の姉の美生や障がいをもって生まれてくる赤ちゃんの話をもっと掘り下げて欲しかった。
2015年3月20日に日本でレビュー済み
(ちょっととネタばれですから気をつけて)
この場合の不同意堕胎罪のトラブルは、民事事件ではなく、刑事事件ではないのか。すると不当に得た証拠に能力はあるのか。看護師免許ホルダーとして知識はあるが、法律のくだりでは甘さがあると思う。
この場合の不同意堕胎罪のトラブルは、民事事件ではなく、刑事事件ではないのか。すると不当に得た証拠に能力はあるのか。看護師免許ホルダーとして知識はあるが、法律のくだりでは甘さがあると思う。