時実新子の門下である杉山昌善、渡辺美輪が、時実新子の川柳大学を再現した内容です。
川柳の概略と歴史のあとに、「あ」から順に「わ」までの音で始まる各2句(時実新子作)をあげて、
詳しく時実新子の川柳スピリットを説明しています。ほかに「句会へのすすめ」「課外授業」で
懇切に平明に指導してくれます。文章が大変分かりやすいです。
時実新子自身が書いた「川柳を始める人のために」(池田書店)、「有夫恋」(角川文庫)と併せて読むと、
彼女が目指した川柳という文芸の姿が、理解できると思います。
それにしても、時実新子の川柳には人に訴える独創的な感性があります。
川柳の与謝野晶子と呼ばれるのも当然ですね。
本当に学ぶというか盗み取るべきは、類書にあるような句作の技能ではなく、
この感性と、創作へ駆り立てる意欲と熱意、そして川柳に対する見識だと思います。
川柳の本を読んで初めて感動を味わいました。
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時実新子川柳の学校 単行本 – 2004/10/1
川柳界の第一人者・時実新子の旬を手本にして川柳はどのように作ったらいいかをわかりやすく解説する。初心者のための現代川柳教室。
- 本の長さ186ページ
- 言語日本語
- 出版社有楽出版社
- 発売日2004/10/1
- ISBN-104408592366
- ISBN-13978-4408592367
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商品の説明
著者からのコメント
あなたは、川柳をどんなものだと思っていますか? 皮肉?くすぐり?落語のマクラ?……いえいえ、もっともっと奥が深くて心を打つものなんですよ。
この本は、現代の川柳界の第一人者・時実新子の句をお手本に、現代川柳を学ぶ川柳入門書です。五・七・五でこころをよむ文芸、川柳。あなたも今日からご一緒に、川柳を学びませんか? きっと人生がもっともっと有意義で楽しいものになりますよ!
この本は、現代の川柳界の第一人者・時実新子の句をお手本に、現代川柳を学ぶ川柳入門書です。五・七・五でこころをよむ文芸、川柳。あなたも今日からご一緒に、川柳を学びませんか? きっと人生がもっともっと有意義で楽しいものになりますよ!
抜粋
よき別れ春の畳に大の字に 【自分を笑う】 川柳の笑いには、かならずペーソスがついてくると書きました。そして、それが作者自身への笑いであるときに、読み手はほんとうのユーモアを感じることができるのです。ユーモアは他人でなく、作者自身にむけられるとき、より大きな成果を生んでくれます。 よき別れだったと、畳に大の字になる作者……。アハハ、アハハの笑い声がいつしか泣き声になってゆきます。(116ページ)
著者について
杉山昌善(すぎやま・しょうぜん) 1943年生まれ 立教大学卒 川柳大学編集委員 日本脚本家連盟会員 主な作品に「人形歴史劇平家物語」(NHK)「はぐれ刑事純情派」(テレビ朝日)「遠山の金さん」(日本テレビ)など
渡辺美輪(わたなべ・みわ) 1966年生まれ 甲南女子大学大学院修了 川柳大学編集委員 2003年 川柳集『恋人よ』刊行
登録情報
- 出版社 : 有楽出版社 (2004/10/1)
- 発売日 : 2004/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 186ページ
- ISBN-10 : 4408592366
- ISBN-13 : 978-4408592367
- Amazon 売れ筋ランキング: - 607,337位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 253位詩論
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年9月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2021年7月1日に日本でレビュー済み
川柳に関心を持つ人にまず読んでもらいたい本の筆頭に挙げてよいものだと思います。
サラ川などで狂句としか呼べない句を川柳と勘違いしている今日の川柳ブームですが、それをしっかり批判している意味でも、川柳の一通りの歴史がわかる(ごく簡単なものではあるが)という点でも、必読書といえるでしょう。
しかし、不満もあります。
最初、時実新子さんが自ら書いている本かと勘違いしました。
本文でも「私」とあって、時実さんの発言かと思うと、実は著者である杉山、渡辺両氏のどちらかわからない「私」であるらしい。
共著なら執筆分担が書いてあるのが普通ですが、それがなく、書き手の主体性が曖昧。
そして私がいちばん気になるのはその文体。
「〜のです」「〜なのです」のオンパレードには辟易します。
「登場するのです」「大切なのです」「生まれているのです」「生まれてくるのです」「伝わってくるのです」「託して詠むのです」「心といえるのです」「滲み出てくるのです」「気がついたのです」「過言ではないのです」「場合も多いのです」「出来るのです」「表現したのです」「なってもいいのです」「世界なのです」「のようなものなのです」「一文字なのです」「退屈してしまうのです」「入っていけるのです」「ふくらますことなのです」「似てしまうものなのです」「芽はそこにあるのです」「川柳の季節なのです」‥‥。
のです、なのですという表現は、「お前ら知らないだろうから教えてやろう」という高圧的スタンスから生じるものです。「軽い足さばき」が魅力の川柳という文芸に、このスタンスは馴染めません。
それとも、師匠クラスになるとこういう物言いをしたくなるものなのでしょうか。
サラ川などで狂句としか呼べない句を川柳と勘違いしている今日の川柳ブームですが、それをしっかり批判している意味でも、川柳の一通りの歴史がわかる(ごく簡単なものではあるが)という点でも、必読書といえるでしょう。
しかし、不満もあります。
最初、時実新子さんが自ら書いている本かと勘違いしました。
本文でも「私」とあって、時実さんの発言かと思うと、実は著者である杉山、渡辺両氏のどちらかわからない「私」であるらしい。
共著なら執筆分担が書いてあるのが普通ですが、それがなく、書き手の主体性が曖昧。
そして私がいちばん気になるのはその文体。
「〜のです」「〜なのです」のオンパレードには辟易します。
「登場するのです」「大切なのです」「生まれているのです」「生まれてくるのです」「伝わってくるのです」「託して詠むのです」「心といえるのです」「滲み出てくるのです」「気がついたのです」「過言ではないのです」「場合も多いのです」「出来るのです」「表現したのです」「なってもいいのです」「世界なのです」「のようなものなのです」「一文字なのです」「退屈してしまうのです」「入っていけるのです」「ふくらますことなのです」「似てしまうものなのです」「芽はそこにあるのです」「川柳の季節なのです」‥‥。
のです、なのですという表現は、「お前ら知らないだろうから教えてやろう」という高圧的スタンスから生じるものです。「軽い足さばき」が魅力の川柳という文芸に、このスタンスは馴染めません。
それとも、師匠クラスになるとこういう物言いをしたくなるものなのでしょうか。
2013年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レッスン3の新子句川柳教室がいい。50音にそって川柳が紹介され、その中で川柳の約束事がわかりやすく述べられる。
それにしても新子さんの句は凄い!言葉が生きています。鋭く迫ってきます。
川柳入門万歳。頑張って作ります。
野の花
それにしても新子さんの句は凄い!言葉が生きています。鋭く迫ってきます。
川柳入門万歳。頑張って作ります。
野の花