本当のプロの仕事に対する姿勢がよく分かる1冊。
どんな仕事にも通ずる
「基本をやってから崩せ」
大塚氏との話で、いかに現在のアニメが
分かっていない人が作っているかが
技術的側面から浮き彫りにされる。
しかしながら、宮崎駿のような超人は
そうポンポンと生まれてくるハズもなく
そこが難しい所でもある。
コミカルな作品では「虫プロ系」のような中抜きの動きもいいが
やはり、重力や体の作りに合わせて
枚数をかける箇所を見誤らない「東映系」が
少数派になっては困るのだ。
「動かしたい派」と「動かさなくてもイイ派」に分かれた現在のアニメ界。
どちらも利点はあるから、どっちかが廃れても困るが
「動かしてナンボ」のアニメなので
そういう心意気だけはアニメーター諸氏に
忘れないでほしいと思わせる良い本です。
希望を言えば、大塚氏の書いた画が
もう少しあると、なお良かった。
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大塚康生インタビュー アニメーション縦横無尽 単行本 – 2006/1/31
- 本の長さ332ページ
- 言語日本語
- 出版社実業之日本社
- 発売日2006/1/31
- ISBN-104408612553
- ISBN-13978-4408612553
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登録情報
- 出版社 : 実業之日本社 (2006/1/31)
- 発売日 : 2006/1/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 332ページ
- ISBN-10 : 4408612553
- ISBN-13 : 978-4408612553
- Amazon 売れ筋ランキング: - 909,313位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,087位コミック・アニメ研究
- - 5,430位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 5,853位演劇 (本)
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2008年1月4日に日本でレビュー済み
2006年3月10日に日本でレビュー済み
全体として今までの大塚さんの考えを若干「修正」していると思いました。
つまり、いわゆる「止め絵」や「3コマ」に対して大塚さんは批判的でしたが、
時と場合によってはそれらは有効であると述べておられます。
その上で手塚治虫さん率いる虫プロ派の限界を指摘しておられ、
大塚さんの批評に納得してしまいました。
大塚さんの慧眼に感服し、大塚さんの「動き」に対するこだわりに共鳴しました。
つまり、いわゆる「止め絵」や「3コマ」に対して大塚さんは批判的でしたが、
時と場合によってはそれらは有効であると述べておられます。
その上で手塚治虫さん率いる虫プロ派の限界を指摘しておられ、
大塚さんの批評に納得してしまいました。
大塚さんの慧眼に感服し、大塚さんの「動き」に対するこだわりに共鳴しました。
2006年2月10日に日本でレビュー済み
大塚さんと言えば、高畑勲・宮崎駿監督らと組んで「太陽の王子ホルスの大冒険」「(旧)ルパン三世」「パンダコパンダ」「未来少年コナン」「ルパン三世・カリオストロの城」「じゃりン子チエ」といったアニメ作品を生み出してきたアニメーターであり、また劇場長編時代の東映動画・Aプロ・テレコムを知るための第一級の資料でもある「作画汗まみれ」「リトル・ニモの野望」といった本の著者でもあります。今回、上梓されたこの「大塚康生インタビュー」もやはり大塚さんが50年のアニメーター人生の中で手がけてきた作品、仕事をしてきたスタッフについてインタビュー形式で語ったものですが、これまでの著書よりさらに詳しく、多岐に渡って書かれています。例えば「(旧)ルパン三世」については、1話ずつ絵コンテ担当者の出身や高畑・宮崎演出による変更の度合いなど細かく答えていて、「(旧)ルパン三世」のメイキングものとしても楽しめるようになっています。また、出会ってきたスタッフについても、高畑勲・宮崎駿の両氏についてはもちろん、大隅正秋・長浜忠夫・出崎統らこれまであまり語ってこなかった人たちについてもかなり鋭く言及しています。インタビュアー(森遊机)の質問がなかなかマニアックで、かなり充実した内容になっています。
2006年2月7日に日本でレビュー済み
全編通して、聞き手と語り手の表情が浮かぶ貴重な証言録。大塚さんや制作スタッフの「作品との距離感」や「創作へ傾ける想い」が見事に引き出され、そこに聞き手の嗜好が嫌味なく織り込まれた点が本書の特徴といえる。現場の実情とアニメーションの「動かす」ことの醍醐味を知るには恰好の一冊だ。生半可でない豊富な知識と、ある種の客観性がなければ成立しない内容だけに、聞き手のポジションは見事というほかない。そして、それ以上に大塚さんの語り口が絶妙。冒頭から引き込まれて一気に読んでしまった。コアなアニメファンはもとよりアニメ入門者にもお勧め。