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四方対象: オブジェクト指向存在論入門 単行本 – 2017/9/26

4.2 5つ星のうち4.2 19個の評価

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新時代の存在論思弁的実在論とともに現代哲学の新潮流をなすオブジェクト指向存在論、その第一人者による入門書の決定版。 「本書は、私の頭をここ二〇年占めてきた馴染みの思想と、今後の二〇年占めるであろう馴染みのない思想の双方の完全な縮図となっている」(本書より)
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商品の説明

著者について

グレアム ・ハーマン Graham Harman/1968年アイオワ州生まれ。アメリカン大学カイロ校教授を経て、現在、南カリフォリニア建築大学特別教授(Distinguished Professor)を務める。現代の大陸哲学の新しい潮流である思弁的実在論および対象指向存在論の代表的論者。邦訳に、「代替因果について」(岡本源太訳、『現代思想』2014年1月)などがある。

岡嶋隆佑(おかじま・りゅうすけ)1987年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程在学中。同研究科助教(有期・研究推奨)。主要論文に、「ベルクソンにおける収縮概念について デイントンおよび平井へのリプライ」(平井靖史・藤田尚志・安孫子信(編)『ベルクソン『物質と記憶』を解剖する』、書肆心水、2016年)、翻訳に、クァンタン・メイヤスー「亡霊のジレンマ」(『現代思想』、2015年1月号)など。

山下智弘(やました・ともひろ)1991年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程在学中。日本学術振興会特別研究員(DC)。主要論文として、「形而上学にとって責任とは何か ハイデガー『存在と時間』における本来性の解釈」(『哲学』第139集、三田哲学会、2017年)。

鈴木優花(すずき・ゆうか)1989年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程在学中。

石井雅巳(いしい・まさみ)1990年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了。津和野町役場町長付および島根県立大学北東アジア地域研究センター市民研究員。主要論文に、「瞬間・メシア・他性 『実存から実存者へ』の時間論分析」(『哲学の探求』第42号、哲学若手研究者フォーラム、2015 年)、「『全体性と無限』における享受論の実在論的読解 レヴィナスはいかなる意味で現象学的か」(『フッサール研究』第13号、フッサール研究会、2016年)など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 人文書院 (2017/9/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/9/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 240ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4409030949
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4409030943
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.2 x 1.7 x 18.9 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 19個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年7月24日に日本でレビュー済み
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※私は哲学徒でも哲学者でもありません。
 目新しい議論で楽しかった。
 真理性を担保するためにびっしりと文章を連ね、一義にしか解さない言葉を置いていく、それが哲学書、それが哲学の在り方、だと私は思っている。
 本書は違う。勿論、論理的な議論が展開されている。しかし、ふふっと笑ってしまうような表現も散りばめ、専門用語に頼り切らない文章で、こちらを楽しませる配慮も忘れてはいない。「ただの実在論ではないよ、"新"実在論だよ」という過去との分かちの表れが文章にも出ている、と思う。
 ただ、本書を読んだだけでは、疑問が解消されず、ツッコミたくなる。
 
 そうしたツッコミも置いておけるほど面白い(ファニーでインタレスティングな)議論なので星5にしました。
2018年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
メイヤスーに始まるのであるという「思弁的実在論」の一分派?である「オブジェクト指向存在論」創始者の本、ということで読んでみたが、最後まで退屈はしなかったものの、あまりピンとはこなかった、というのが正直なところである。

「相関主義」を拒否し、「ほの暗い」部分をも捉える「構造」を提示しよう、という意図はわかるが、私には著者の提示するシステムそのものがそれほど魅力的なものには感じられなかった。ただ、「オブジェクト指向存在論」自体とは別に、いくつか印象に残った部分もあったので、それを列挙して感想を述べたい。

1. (神による機会原因論は)イスラム由来であり、それがヨーロッパで強い影響力を持つようになったのはデカルトの影響であった。

デカルトが「機会原因論」、すなわち事物はあらゆる瞬間において絶え間なく神によって「創造」され続けている、という考えを持っていたことは知っていたが、それが「イスラム由来」だった、というのは初耳だった。デカルト自身はそのことを自覚していたのであろうか?少なくとも彼の著作の中にはそういう気配はなかったように思うが。。デカルトとイスラム、というのはなかなか興味深い取り合わせだな、と思いました。

2. プラトンやアリストテレスの第一原理に重大な誤りを見つけたとしても、彼らが導いてくれる洞察からはなお利益を得ることが可能なのである。 「すなわち、哲学の体系というものは、その誤りが証明されることは決してなく、ただ断念されるものなのだ」

確かにこれは「学問」としての哲学の特殊性であろう。ハイデガーは確かどこかで「哲学は学問ではない」と言っていたように記憶しているが、そういう部分はやはりあるのでしょうね、、そういう意味からすると、デカルト以後の哲学というのはどれもみな「人間サイズ」になってしまっている、という点でやや物足りないものになってしまっているのは確かだ。それはハイデガーそのものについても言えることだが。

3. 。。対象の構成は無限に遡ることができるはずだからである。しかし同じことが逆方向にも生じていると考えるべき理由はない。つまり実在的な「私」と感覚的な木によって構成されるような対象が新たに別の対象とともにさらに高次の対象を構成する、といったことが無限に続くと想定すべきではない。

これは著者の言葉ではなく訳者の「解説」内の一節であるが。私の立場からするとこれには全く納得がいかない。「対象の構成が無限に」遡れるのかどうかはともかく、異なる対象同士を「より高次」における対象に引き上げていくという以上に「創造的」なものはあり得ないと思われるからだ。むろんその場合そうした「逆方向」作用というのは決して自然な形で起こるわけではなく、最高度の「高圧状態」において、ある意味無理やり「押し潰す」形で全く新たな次元における「対象」を作り出していく、ということだが、あたかも原子と原子が極度の高圧状態においてより複雑な原子へと移行して行くように、真に創造的なものはまさにそうした「極限状態」において「強制的」に作り出されたものでしかあり得ないのだ。「原子」においては、むろんこの「プロセス」は無限に続くことはないわけだが、「高圧状態における対象の融合」という点に関して言えば、少なくとも私はその「限界」というのを感じたことはない。

「思弁的実在論」というのは、人間サイズに矮小化され切ってしまった「相関主義」的哲学に、再び「神学的」深みと大きさをもたらす試みである、と私は理解しているが、メイヤスーの方向にそれは(不十分ではあるものの)ある程度明瞭に感じ取れたものの、このハーマン氏の「オブジェクト指向」論については、残念ながら現代的な意味での「神学」性は感じられなかった。著者はオブジェクト指向によって対象が「民主化」される、というところに本論の「価値」を認めているようだが、「神学」のエッセンス、そして「本来の哲学」のコアというのは間違いなく「全体主義」であり、徹底した「民主化」からは決して「神学」は生まれ得ない。現代における民主化というのは個々の「対象」にみなそれぞれ価値?がある、ということではなく、あらゆる対象がどれもそれ自体の中に「絶対的な全体」を持たなければならない、というところに存するのだ(そして、そこにおいて「全体主義」と「民主主義」が融合され得る) 道端の石ころ「自体」に何かがある、というより、やはり主体側の「極度に発散した無限構造」によって石ころを「全体」化していく、というアプローチであるべきだろう。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年12月11日に日本でレビュー済み
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現代実在論を代表する哲学者・ハーマンによる「オブジェクト指向存在論」の入門書です。『四方対象』という題名や表紙の図のせいで理系っぽい内容だと誤解されそうな本ですが、全然違います。対象の構成要素について、平易な文章で説明されています。

ハーマンはフッサールやハイデガーの現象学を参照しながら、独自のオブジェクト指向存在論を展開します。「感覚的対象」「感覚的性質」「実在的対象」「実在的性質」の四つの極からなるモデルを用いて、ハーマンはあらゆる対象を理解しようとします。「実在的性質」「感覚的対象」「感覚的性質」の三つの極はフッサールの現象学に見られるものだとハーマンは考えており、さらにハイデガーの道具分析に見られる「実在的対象」が加わることによって四つの極が完成します。後期ハイデガーの「四方界」も、ハーマンの四方構造のルーツになっています。

「感覚的対象」と「感覚的性質」は私たちにとって現れる対象と性質、「実在的対象」と「実在的性質」は私たちから独立して存在する対象と性質です。ハーマンは、四つの極から十通りの関係を抽出します。この本の後半では、極同士の様々な関係が考察されています。ハーマンがフッサールやハイデガーを正確に理解しているかどうかは怪しいと言われますが、人間から離れた物自体の世界は興味深いものです。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年12月20日に日本でレビュー済み
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 哲学書にありがちな、文章が日本語として難しいために理論まで難しく感じさせるところがなく、好感が持てます。しかし内容は難しい。難しくさせている原因のひとつは、著者自身もいうように、本書が「現在の哲学の常道から遠く離れたところにいる(p.148)」ためでしょう。「はじめに」の最後には、「本書で提示される対象は、むしろ、日本の寺に出るお化けや月の不思議な光のように奇妙なものなのである(p.15)」となっているくらいです。

1.本書の目的
 そんな不思議なものを哲学する理由は何なのか。想像するに、“見たものしか信じない”という、素朴実在論というか、そういう思想を否定したいのでしょう。そして、著者がハイデガーを持ち出すのも、ハイデガーが、「視界へのあらゆる現前から退隠する実在性について、非常に優れた感覚をもっていた(p.145)」からです。この退隠(withdrawal)は本書のキーワードとなります。目の前にあるものは、必ずそれ以上のものです。いくら言葉を尽くしても、その特性をいくら束ねても、それ以上のものです。本質は常に隠されているのです。硬直した論理を厳密に積み上げたとしても到達できないのです。

2.二世界論
 ハイデガーの四方界にヒントを得た、ハーマン自身の四方界モデルの解説が本書の内容ですが、4つの世界に進む前に2つの世界があるという発想は受け入れやすいのではないでしょうか。
 プラトンは洞窟の比喩を使って、イデア界と現象界があることを示しましたし、カントは私たちの認識能力が及ぶ世界を現象界と呼び、物自体がある世界を英知界と呼びました。そしてハイデガーも道具分析で二世界論を展開しています。
 私たちは普段事物を扱うとき、それらを意識の内で、手前にあるものとして観察しているわけではなく、手許(てもと)にあるものとして暗黙裡に信頼している。それらが私たちに対して現れるのは、大抵の場合、それらが機能しなくなったときだけである(p.60)。例えばハンマーが壊れていなければ、ハンマーを意識することなく大工仕事を続けるだろうが、ハンマーが無かったり壊れたりしていれば、ハンマーは釘を打つための道具として強く意識されることになるだろう。ハンマーが手許にある限り、ハンマーは隠された背景へと退隠しているのです。プラトンのイデア界もカントの英知界にある物自体も、存在しないのではなく隠れていると表現してもよさそうです。

3.対象と性質
 フッサールは意識されて手前にあるハンマーを問題にしました。これをハーマンは感覚的対象とし、ハイデガーのいう隠れたハンマーを実在的対象としました。つまり二種類の存在があることになります。こうして目の前にある存在以上のものを救い出そうとします。
 さらに存在には性質があります。リンゴは赤だったり青だったりする性質があります。そして性質も存在するとするのが実在論(realism)です。感覚的対象には感覚的諸性質が、実在的対象には実在的諸性質が対応します。
 これで感覚的対象、実在的対象、感覚的諸性質、実在的諸性質の4つが出そろいました。もちろん4つのハンマーがあるという意味ではありません。ハンマーは1つですが、4つの存在様態があるということです。

4.もう一つの目的
 これら4つの極の緊張関係の組み合わせを使って、ハーマンは時間、空間、形相、本質などを説明しようとします。このことで機会原因論、つまりあらゆる関係は神を経由するという説と、その人間バージョンである、あらゆる関係は人間の経験を経由するとするヒュームやカントを批判します(p.116)。
 このとき頼りにするのもハイデガーで、「ハイデガーの哲学は、その全てを、存在神論への批判として読むことができる。存在神論は、......ある一つのタイプの存在者によって、その他全ての存在者が説明できると主張する。(p.136)」と述べています。思弁的実在論者の代表とされるハーマンがここにはあります。

5.ハーマンはフロイトを目指す
 四方界モデルの応用範囲はどこにあるのでしょう。「思弁的心理学」という用語が2回登場します(p.187, 189)。そして最後のページ(p.224)に、「四方対象の理論は、精神分析よりもいっそう野心的なものである。」と、フロイトを意識し対抗しようとしています。フロイトは意識から隠れて存在する無意識を発見し、その理論を様々な分野に広めたように、ハーマンは退隠する実在的対象を発見して、フロイトのような人間に限定された理論でなく、全ての存在者に当てはまる思弁的心理学を目指しているようです。

 スティーヴン・シャヴィロ 著『モノたちの宇宙 思弁的実在論とは何か』を読んで、著者のグレアム ハーマンが好意的に紹介されており、興味を持っていたところ、本邦初の翻訳として本書が出版され、さっそく購入しました。哲学の解説本と違って、自説を展開する哲学書として読みごたえがあります。四方界モデルを十分には理解できないとしても、想像力を働かせて読めば退隠する本書の存在を知ることができます。
33人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
4回読み直すことで、なんとなく哲学の領域とはどういう意味を持つのかが、まだ判りませんがこの本の訳者に感謝です。
本書を読破するためには下記の項目をお薦めします。
①睡眠を充分に取ってから読むこと。
②空腹時に読むこと
③眠気を感じたら直ちに読書を中止し、深呼吸及び軽い体操をすること。
④意味が多少判らなくても、そのまま読み続けること。
⑤眠たくなったら、音読すること。
⑥人生はチャレンジ精神だと思うこと。
以上です。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
思弁的実在論やオブジェクト指向存在論(Object oriented ontology )で知られるグレアム・ハーマンのThe quadruple object の全訳です。原著の雰囲気を生かした装丁や、簡潔ながらブレのない訳語で、対象と性質の接触点を「実在的対象は互いに触れ合うことがない」と分析する第5章「間接因果」や、ヒュームからフッサール、ハイデガーの前期から後期において、リンゴの存在と性質を例に説く第6章「ハイデガーの四方界」など、現象学、存在論的な見方について、前ソクラテス時代から現代のトヴァルドフスキやレヴィナス、ナンシーまでの認識論を見通しよく解説しています。現代思想の難解さを取り払う、新時代の快著のすばらしい翻訳です。四方対象(Quadruple Object )の図解も原著の雰囲気をよく伝えています。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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