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東日本大震災の人類学: 津波、原発事故と被災者たちの「その後」 単行本(ソフトカバー) – 2013/3/28
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- 本の長さ376ページ
- 言語日本語
- 出版社人文書院
- 発売日2013/3/28
- 寸法13.5 x 2.8 x 19 cm
- ISBN-104409530437
- ISBN-13978-4409530436
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商品の説明
出版社からのコメント
著者について
1960年英国生。ロンドン大学(LSE)博士(社会人類学)。明治学院大学国際学部教授。日雇い労働者、ドヤ街、ホームレス調査を経て、福島原発事故被災者調査へ。共著に「寄せ場の男たち――会社・結婚なしの生活者」西川祐子・荻野美穂編『共同研究・男性論』(人文書院、1999)、「日本人の都市路上に散った男らしさ――ホームレス男性にとっての自立の意味」サビーネ・フリューシュトゥック/アン・ウォルソール編『日本人の「男らしさ」――サムライからオタクまで「男性性」の変貌を追う』(明石書店、2013)ほか。
ブリギッテ・シテーガ
1965年オーストリア生。ウィーン大学日本学研究所博士(日本学)。ケンブリッジ大学東アジア研究所准教授。日本の社会人類学、とくに日常生活。
デビッド・スレイター
1960年米国生。シカゴ大学博士(人類学)。上智大学国際教養学部准教授。比較文化研究所所長。
登録情報
- 出版社 : 人文書院 (2013/3/28)
- 発売日 : 2013/3/28
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 376ページ
- ISBN-10 : 4409530437
- ISBN-13 : 978-4409530436
- 寸法 : 13.5 x 2.8 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 843,022位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 149,611位人文・思想 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
トム・ギル(Tom Gill)
フルネームはトマス・パラモア・ギル(Thomas Paramor Gill)
(「トーマス」と呼ばれるのは嫌い。あれはドイツ語。英語は「トマス」)
1960年英国生。ロンドン大学(LSE)博士(社会人類学)。京都文教大学人間学部文化人類学科(助手、1997~1999)、東京大学社会科学研究所(助教授、1999~2003)、明治学院大学国際学部(助教授、2003~2006、教授、現在まで)。
日雇い労働者、ドヤ街、ホームレス調査を経て、福島原発事故被災者調査へ。ここで見れる著書と別に、下記の学術論文もある:
「シェルター文化の誕生――ホームレス自立支援法から2年間」(『明治学院大学国際学部付属研究所年報』第7号、2004)
「日本のホームレスの事情とそれに関する行政対策――地域別・国際的な研究」(大阪大学、<日本>を超えて――トランスナショナリティ研究4、2006)
「闘争空間としてのストリート」関根康正編『ストリートの人類学 上』(国立民族博物館調査報告80、2009)
「西ベルファストの平行線――確執の都市風景」(『明治学院大学国際学部付属研究所年報』15号、2012)
他
ホームページ
http://www.meijigakuin.ac.jp/~gill/
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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すべてを網羅できないので、とりわけトム・ギル氏(明治学院大教授)による「場所と人の関係が絶たれる時」に絞って述べてみたい。
彼は2011年の事故直後から、村民全員が逃げ遅れ、被曝してしまった福島県相馬郡飯舘村の、それも最も高線量の長泥地区に飛び込んだ。以後、住民に密着しながらこれを執筆したとのことだ。
この飯舘村についてはすでに何冊かの本が出されているが、いずれもそれらはこの問題に切り込んだものとはなっていない。ギル氏の立場は社会人類学であり、彼の良心はここにあり、政治的主張やジャーナリスティックな話題性とは無縁である。
日本における共同体への憧憬が「ふるさと」という名のイデオロギーとして存在していること。これが一挙にかつ瞬時に失われた時、その成員が一体どんな衝撃を受け、引き裂かれ、戸惑い、その中で何を求めていくのか。
このことを、単なる分析や推測、ましてや評論に陥ることなく描き出そうとする。そのために彼は危険を冒してでも現地に繰り返し入り、聴き、話し、共感しつつも誠実な研究者としての立場を守り抜こうとする。
それを支えているのは、「共同体」という人類の理想への確信というしかない。信念を持った学問、それは日本人が既に失ったものであり、また現在最も必要とするものではないのか。
原発事故後の日本について、これ以上の深さと鋭さをもった文章を、私は知らない。
また、現地の実態を正確に知り、絶壁まで追い詰められた日本と世界、その中での己自身を知りたければ、この本は大きな役割を果たしてくれるに違いない。
出色の一冊である。
東日本大震災については「その瞬間」を語った証言集や被災地から・被災地へのメッセージ集をはじめ、社会学、政治学、メディア論など様々な出版物が出てきているが、これは人類学の観点から書かれたもので、執筆者たちが現地に赴き出会った人々やその生活について語られた論文集。
外国人と海外で活躍する日本研究者の視点は、時にハッとさせられるような指摘もあるが(例えば最初の二章は欧米式の被災地支援やボランティアが日本ではいかにスムーズにいかない場合があるか、日本ならではの支援の難しさを描いている)、あくまでも大切にしているのは被災者の方々の体験、日々の生活、そこで感じていること。被災地においては殆どの場合アウトサイダーである研究者自身の立場も丁寧に説明し、どのようにして現地の方々と関わりあっていったかも、すべての章に共通して書かれている。
章立てと簡単な内容は以下のとおり。
パート1「被災地の内と外」
マクジルトン「支援を拒む人々」(支援する側が予測しなかった、支援を受ける側の「どうやったら平等に支援物資を行き渡らせられるのか」という懸念について)
スレイター「ボランティア支援における倫理」(同じく支援を受ける側の「支援を受けたらどのように恩返しをすればいいのか」という感情について)
トイボネン「3・11と日本の若者たち」(若者たちのボランティアに対する躊躇について)
パート2「見えない被害と向き合う」
マクニール「彼ら対我ら」(福島原発事故の外国と日本のメディア報道のロジック)
池田「『汚染』と『安全』」(事故後の福島での生活についてまわるリスクについて)
ギル「場所と人の関係が絶たれるとき」(強制的にそこを離れなければいけなくなった時「故郷」とはどういう意味になるのか)
森岡「立ち上がる母」(自分の子供の安全という生活のレベルで危機感を抱き立ち上がる母親たちについて)
パート3「被災者たちの日常」
シテーガ「『皆一緒だから』」(岩手県山田町の津波避難所の様子)
ピーターソン「がれきの中の祭壇」(震災・津波がどのように信仰の習慣に影響したか、例えば震災記念碑など)
デレー二/ウィルヘルム「家も、船も、いかだもなくなった」(宮城県沿岸の漁業に携わる人々への震災の影響)
もちろんすべての被災地を網羅しているわけではないし、描かれた事例がその地域や県を必ずしも代表するものではないのだろう。だがこうした記録の中には今後の地域の防災や人主体のまちづくり、そして今後の震災における支援のヒントとなる事例が沢山眠っていると思う。
政策レベルでの議論では住んでいる人々の声は忘れられがちだし、「その時私は」のような証言集では一過性で終わってしまいそうな中で、時間をかけて参照していける本なのではないかと思った。
ゼミで発表担当になって読みましたが、読み応えのある論集だったという印象です。
主要論点としては、こんなところかしら。
・日本人、特に東北人の我慢強さ、互酬意識について:支援の拒否、ボランティアとの関係構築、
・震災に関数言説:デマ、マスコミ
・行政の疲弊/無責任体質
・震災に直面した住民の活動事例:母親、祈り、コミュニティ
一般的に評価されている点としては
・外国人研究者によって、日本人のパーソナリティが明らかにされている。(例:非常時でも我慢強い、行儀良く行動する)
・長期のフィールドワーク調査を行う人類学の論集としては比較的早い段階で出版された。
があるらしい。
個人に密着して具体的なストーリーが記述されていてメディアの報道よりもリアリティを感じられ、日本人のパーソナリティの再発見という意味でも確かに興味深かった。
ただ個人的に一番印象に残ったのは行政と住民の関係についての記述。必ずしも行政職員が無責任、悪者とは言い切れない事情が克明に描かれている。