冒頭の「読み物」部分をウリにしたセンター対策本。数学を苦手と感じる「病理」を明らかにし、基本事項を整理することでそれを治療するというコンセプトで書かれている。冒頭ではセンター試験で使われる基本事項をふりかえり、ついで過去問の一部を使った「センター攻略のための予備問題」で基本事項の適用方法を見せておき、さらに過去問まるごと扱う「センター実戦問題」へ一気にもっていくという形式。多少無理があるが、この薄さで形のうえだけでも数学'T・A・'U・Bすべてのセンター過去問にひととおり触れさせるためにはいたしかたないところか。
図形をピースに分けて基本事項にあてはめる部分など、読ませる部分、工夫が見られる部分も多いが、全編にわたってそのクオリティが保てていないのが残念。パップスの定理・トレミーの定理など、必須公式かどうかあやしいものも紹介されているのでそれらに面食らってしまったり、ところどころ説明を省いて「ノリ」で押し切ってしまっている部分に不安をかかえながら読み進めざるを得なかったりと、本としての「未完成」感は否めない。ある層の受験生の苦手意識払拭には向くかも知れないが、基本事項をもう一度丁寧に説明して欲しいと思う人には不満が残るのではないだろうか。
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数学受験ダメかなと思ったら読む本センター平均点以上をゲット! 単行本 – 2006/3/1
「ほんとうは受けたくないけれど、試験科目だし…」 数学のセンター試験を無難に切り抜けたい受験生のみなさん、最適の一冊の登場です。 「理論編」と「実戦編」の2つで、必要最低限の数学センター試験攻略法を示します。 理論編は、数学が苦手な人にも苦にならない読み物。「数学がダメ」と思う人に共通の病根を各テーマごとに治療していきます。 また、実戦編は、センター攻略のための予備問題とセンター実戦問題の2つのレベルの問題と解説。入試本番を想定した実戦力を養うことができます。 「数学センター試験」という、避けては通れない試験を効率よく乗り切るためのエッセンスをぎゅっと詰めこみました。「ダメかな」を「ダメじゃない」に変える、ズバリ解決の術が満載です。
- 本の長さ135ページ
- 言語日本語
- 出版社数研出版
- 発売日2006/3/1
- ISBN-104410138952
- ISBN-13978-4410138959
商品の説明
著者について
大石隆(おおいし・たかし) 1960年、東京都生まれ。現在東京都内の有名進学校 世田谷学園中学校高等学校で数学科主任教諭として活躍中。教えることが大好きで、大学時代から予備校で教え始め、予備校、塾、都立高校教師など数多くの実践経験を持つ数学教育のエキスパートである。先生の授業を受けた多くの受験生から「数学本質がよくわかった」「問題がおもしろいくらいに解けるようになった」など絶賛を博している、大人気の先生である。
登録情報
- 出版社 : 数研出版 (2006/3/1)
- 発売日 : 2006/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 135ページ
- ISBN-10 : 4410138952
- ISBN-13 : 978-4410138959
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,706,436位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 151,387位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年1月8日に日本でレビュー済み
2010年1月23日に日本でレビュー済み
参考書としては不十分です。これ一冊では苦しいかも。
ただ、考え方のポイントはかなり押さえていると思います。
特に三角関数の理解を押さえる意味ではこの薄さで秀逸な部分と思われます。
確かに薄いので、無理無理感があるところもありますが、とりあえず何か取り組まないといけない。
こういう人には向くのではないでしょうか。
足りない部分もありますが、とにかく一冊やりきりたいという達成感は持てるはずです。
理論部分で56ページ、実戦部分合わせても135ページ。
やりきれば、かなり苦手意識も払拭できるはずです。
数学の参考書で薄い物はあまりいいものはないと思っていましたが、
薄くてもポイントを押さえている点で有用だと思います。
短時間でポイントを効率よく押さえたい人、ポイントを確認したい人向けでした。
ただ、考え方のポイントはかなり押さえていると思います。
特に三角関数の理解を押さえる意味ではこの薄さで秀逸な部分と思われます。
確かに薄いので、無理無理感があるところもありますが、とりあえず何か取り組まないといけない。
こういう人には向くのではないでしょうか。
足りない部分もありますが、とにかく一冊やりきりたいという達成感は持てるはずです。
理論部分で56ページ、実戦部分合わせても135ページ。
やりきれば、かなり苦手意識も払拭できるはずです。
数学の参考書で薄い物はあまりいいものはないと思っていましたが、
薄くてもポイントを押さえている点で有用だと思います。
短時間でポイントを効率よく押さえたい人、ポイントを確認したい人向けでした。