鉄板マナー本として「冠婚葬祭入門」(塩月弥栄子)などと比べると項目数は少ないし、百科事典的なところはない。しかし、とても上手に書いていて、頭に残る:これは覚えておこうと約20年近く前の本だがメモしたところはこんなところ。
皇族方は外出時には殆ど水分を摂らない・・・公務の最中にトイレに行く失礼を避けるため
立ってよろけるなら正座は最初からせず:正座から立つ前には、跪坐(きざ)というつま先立ちを暫くしてお尻を乗せた姿勢をとると良い。
椅子やソファには、先方から勧められるまでは座らず、ノックの音が聞こえたら立って相手を待つ。
握手は体の一部に相手を触れることを許す行為故、目上なら差し出して良い;更にそれでも女性が相手なら女性から手を差し出されない限り握手はしない事。ただし、日本人の間であって、外国人なら女性でも手を差し伸べて良い。手袋をしている場合、女性は付けたままで良いが、男性は必ず外すこと。
ドアのノックは2回が適切!かつ、こぶしの甲は自分に向けたノックをする。
襖を開ける場合は、「失礼いたします」の声掛け→襖を少し開け止め、また少し開けて止め、3度開けるのが最も丁寧
座布団に座ってもらう時の言葉=「どうぞ(座布団を)お当て下さい。」
エスカレーターは上りなら後、下りは前が危険度が高いので、自分はそちらに立つ(女性をエスコートする場合)
女性はハイヒール等履いているのだから、走らせず、「一台待ちましょう!」と言う余裕を!
訪問時、チャイムの「前」にコート(+手袋やマフラーも)は脱ぐ(日本流)←寒い思いをさせている!と迎える側に気持ちの負担をかけてしまうから
玄関で自分の靴を置く場所は端の方とし、スリッパを履くのは揃えた後!
お土産を渡すのは、夫婦なら夫から職場なら上司が(女性でも)渡す。
訪問先で上座を勧められたときや、手伝いの申し出があったとき、食事の勧め等があっても、日本の礼法の伝統では【三辞三譲】(さんじさんじょう)=勧められても三度は辞退し、四度目勧められたら快く受ける。(cf.あくまでも目安。三度は行き過ぎで、二度でよいとする説もある。)
帰るタイミング=お茶の入れ替えタイミング
ホテルのクロークに物を預ける時は、女性が脱ぐのを手伝うのがマナーだから、脱がすのを手伝って女性が先に預ける。
ウェイターを呼ぶのは声を出さず手を挙げて、が基本で且つ男性の仕事
ナプキンは、ホスト役より先に広げない!
「テイスティングは結構です」と言って、先に女性の方に注いでもらうのも可
ワインをソムリエに任せる場合も、予算を示す必要あり:予算はは料理の半額ぐらいのものが目安!
「小皿に取り分けて頂けますか?」とウェイターに;「お嫌いなものはありませんか?」と女性に
接待客の席には何も持たず移動する(瓶やお銚子を持って席を回るのはマナー違反!)→近くのビールや瓶を取って、ビールはラベルを上にして、日本酒は男なら片手で、女性は両手で、お銚子の下半分を(×クビあたり)→グラスや盃に触れないで!
立食パーティーは時計回り=右から左、ワンプレ3-種類、終わったらサイドテーブルに置いて新たに行く時には新しいプレートで;グラスはお皿の端に乗せ、親指と人指し指で抑える
タンブラーグラスに紙ナプキンを巻くのは、水滴で濡れてくるので、それが料理に染み出ないようにするため。
結婚式等の「平服で!」は、招待する側が謙虚に言っているだけで、そこに本当に平服で行くと、「平服で可の程度の会だから」と認めたことになるので失礼になる!
「花嫁さんがあまりにお綺麗なので頭の中が真っ白になってしまいました。お祝いの言葉以外、申し上げられません」は使える。
受け付けは、「お預かり致します」 ×頂戴致致します
ご祝儀はふくさが内ポケットに入らなければ小風呂敷に包んでも可だが、ビニール袋は受付に向かう前に必ず外しておくこと!
一本締め=十締め:334拍子で都合10回手を打ち、9九=苦だから1回加えて丸
三本締め=三方を丸く治める
一丁締め=関東一本締め=手を一回だけ打つ
披露宴と葬儀が重なったら葬儀優先!:仮に、お線香の匂いがする処から祝いの席に移動する場合は、消臭スプレーで専攻の匂いを消す!
「御霊前」が宗派を超えてキリスト教でも万能!浄土真宗は念仏で直ぐに成仏するから「御仏前」を使えるが
不祝儀袋は墨をすっているうちに涙が落ちて薄くなると理由で薄墨で書くことも。
キリスト教式では「安らかにお眠りになるようお祈り致します」;「このたびはどうも・・・」「胸中お察しいたします」でもOK;どこでもかしこでもご愁傷様、は不適
代理で参席したときは、上司などの名前の後に、「代」と書き、自分が来た証拠に自分の名前を書く。
お焼香を線香立ての真ん中に立てるのはマナー違反!火を消すのは左手で!振って消したりしたのではだめ!
法会には「招かれた」のだから「ご愁傷様です」は絶対に言わず、「お招きありがとうございます/と心痛少しは癒えましたでしょうか」
名刺は、お尻のポケットに入れない!
名刺は、目下=訪問者、から先に渡すのがマナー;同時なら目下が下から渡す
運転席の後が上席とされたのは、運転手が直ぐにドアを開けられる位置だったから。
電車は風景を迎えられる側の席が上席で窓際程上席となる∴2*2の席なら1-2は風景迎える側に並んで;3*3の場合は、1-2まず窓際に向かい合って座り、3が通路側の風景迎える側に
エレベーターでは、役職の高い人に背を向けないことがマナー;昇降ボタンを押したら横向きになるべし
聖徳太子の時代から、左大臣が格上∴左(向かって右)が上位だったが、大正天皇と皇后が並ぶ時に、西洋式!としてこれまでの伝統と左右反対に「大正天皇--皇后」と並び写真撮影 以来日本もこれを踏襲=上座の人の左、向かって右側がNo.2!
メールのRe.はそのままではなく、「+了解しました」等返信の形を取らせて返す
クレーム電話を受ける時は、「お名前を頂戴できますでしょうか?」「規則になっております」と言って良い。
目上の人には、「お疲れ様でした/でございます」
相手の会社の人には、「役職名+さま」「御社・貴社」「そちらさま」
相手の両親の場合、「お父上・お母上」は目上の人→目下の人、目下からは使わない!お父様・お母様・お子様
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男のマナー 「接待」にはツボがある! (プレイブックス 885) 新書 – 2007/11/1
城田 美わ子
(著)
会席やフレンチ、そして会社応接室…、あなたはそのNGマナーで評価を下げていませんか?仕事を成功へとつなげる接待のコツ!
- 本の長さ205ページ
- 言語日本語
- 出版社青春出版社
- 発売日2007/11/1
- ISBN-104413018850
- ISBN-13978-4413018852
商品の説明
著者について
マナーズシロタ所長。儀礼文化学会会員。マナーを通して内面を磨くことによる人間形成を目指す。
登録情報
- 出版社 : 青春出版社 (2007/11/1)
- 発売日 : 2007/11/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 205ページ
- ISBN-10 : 4413018850
- ISBN-13 : 978-4413018852
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,402,319位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,620位ビジネスマナー (本)
- - 109,185位投資・金融・会社経営 (本)
- - 126,669位新書
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2008年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
やっぱり小さな心がけや心遣いが大事なんだな・・って思えました。
モテたいから・・とかではなく、自然にそつなく紳士的な振る舞いのできるそんな男を目指したいと思います。やっぱり女性の細かい目線からの指摘は男性にはなかなか気づきにくい部分があるので、それなりに参考になります。
モテたいから・・とかではなく、自然にそつなく紳士的な振る舞いのできるそんな男を目指したいと思います。やっぱり女性の細かい目線からの指摘は男性にはなかなか気づきにくい部分があるので、それなりに参考になります。
2007年1月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本のタイトルは『男のマナー』である。
ところが、内容は「女が良いと思う男のマナー」である。
もっといえば、「著者が良いと考える男のマナー」なのだ。
マナーは、他人から良く見られたい―特に、異性や目上から良く見られたい―ために身に付けるものといえる。
そう考えれば、なるほど、確かにこの「著者が良いと考える男のマナー」も一理ある。
しかし、これが一般論として当てはまるのであろうか(たしかに不快になる者は少数に思われるが)。
そこに疑問残る著書である。
上記のような理由から学ぶべきことはあるが☆3つにした。
ところが、内容は「女が良いと思う男のマナー」である。
もっといえば、「著者が良いと考える男のマナー」なのだ。
マナーは、他人から良く見られたい―特に、異性や目上から良く見られたい―ために身に付けるものといえる。
そう考えれば、なるほど、確かにこの「著者が良いと考える男のマナー」も一理ある。
しかし、これが一般論として当てはまるのであろうか(たしかに不快になる者は少数に思われるが)。
そこに疑問残る著書である。
上記のような理由から学ぶべきことはあるが☆3つにした。
2008年11月1日に日本でレビュー済み
数あるマナー本でも珍しい、新書サイズで挿絵の少ない書籍。
内容は非常にスタンダードで、どのマナー本にも書いてあるようなことを、
さほど偏見の無い、客観的な著者の視点で書いています。
余計な話しや主観的なビジネス文書のコツなんかがダラダラ描かれているわけではないので、
マナーという焦点に絞って学ぶことができるでしょう。
ただ、題名にある「ツボ」はどうしてそういう題名にしたのか分かりませんでした。
押さえておくべき要点(ツボ)をまとめて書いているというよりは、ごく普通の文章です。
しかし、新書で文章が中心であるからと言って、あるマナーの成り立ちや誕生の経緯などが
滔々と述べられているわけでもありません。
スタンダードなマナー本で、特に優れた部分も無く、問題も無く。三ツ星相当かと思います。
内容は非常にスタンダードで、どのマナー本にも書いてあるようなことを、
さほど偏見の無い、客観的な著者の視点で書いています。
余計な話しや主観的なビジネス文書のコツなんかがダラダラ描かれているわけではないので、
マナーという焦点に絞って学ぶことができるでしょう。
ただ、題名にある「ツボ」はどうしてそういう題名にしたのか分かりませんでした。
押さえておくべき要点(ツボ)をまとめて書いているというよりは、ごく普通の文章です。
しかし、新書で文章が中心であるからと言って、あるマナーの成り立ちや誕生の経緯などが
滔々と述べられているわけでもありません。
スタンダードなマナー本で、特に優れた部分も無く、問題も無く。三ツ星相当かと思います。