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山の名前で読み解く日本史 (PLAY BOOKS INTELLIGENCE 13) 新書 – 2002/3/1
谷 有二
(著)
- 本の長さ205ページ
- 言語日本語
- 出版社青春出版社
- 発売日2002/3/1
- ISBN-104413040139
- ISBN-13978-4413040136
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
安達太良山に隠されたタタラ製鉄、修験者たちが全国各地に残した痕跡、渡来系の人々が山名にこめた思い、山の名前に秘めたれた歴史の封印がいま解かれる。
登録情報
- 出版社 : 青春出版社 (2002/3/1)
- 発売日 : 2002/3/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 205ページ
- ISBN-10 : 4413040139
- ISBN-13 : 978-4413040136
- Amazon 売れ筋ランキング: - 71,420位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近歩いた山、ずいぶん前に登った山の成り立ちが分かって、気に入りました
2022年6月25日に日本でレビュー済み
著者の谷有二さんは登山歴史研究家ということで、日本の歴史と山の関係を長年に渡って歩いて調べてこられた方です。
私も登山を趣味にしていますが、山だけでなく、川、谷などで名前の由来がよく気になることが多いので大変参考になりました。例えば、妻という字がつくのは古来ツマが坂の意味があったことに由来しているなど。
また、採掘で言えば、銀山、金山に目が行ってしまいますが、江戸初期までは圧倒的に鉄の採掘に力を入れられていたことがわかります。金という名前がついていてもGOLDではなくてIRONである場合が多く、炭焼場があって山の樹々が激しく伐採されていたということで少し山の見方が変わりました。そう言えば、登り始めの沢の入り口あたりに石垣があって炭焼場の跡であることはとても多いです。
著者の谷さんは本当に山と歴史が好きなことが本書全体から伝わってきますが、200ページの新書に全部詰め込もうとしているので、雑学集みたいになっているのが少し残念です。
私も登山を趣味にしていますが、山だけでなく、川、谷などで名前の由来がよく気になることが多いので大変参考になりました。例えば、妻という字がつくのは古来ツマが坂の意味があったことに由来しているなど。
また、採掘で言えば、銀山、金山に目が行ってしまいますが、江戸初期までは圧倒的に鉄の採掘に力を入れられていたことがわかります。金という名前がついていてもGOLDではなくてIRONである場合が多く、炭焼場があって山の樹々が激しく伐採されていたということで少し山の見方が変わりました。そう言えば、登り始めの沢の入り口あたりに石垣があって炭焼場の跡であることはとても多いです。
著者の谷さんは本当に山と歴史が好きなことが本書全体から伝わってきますが、200ページの新書に全部詰め込もうとしているので、雑学集みたいになっているのが少し残念です。
2020年11月23日に日本でレビュー済み
「戦場ヶ原」と書くと戦の場のようだが、センジョウは千畳で広いという意味。合戦の史実は無い。
仙丈ケ岳も同様、千畳敷は文字通りですぐわかる。
読み、音が同じでも当て字で置き換わり元の意味がわからない山名、地名は多いですね。
いろいろな由来が書かれており、楽しめます。
仙丈ケ岳も同様、千畳敷は文字通りですぐわかる。
読み、音が同じでも当て字で置き換わり元の意味がわからない山名、地名は多いですね。
いろいろな由来が書かれており、楽しめます。
2003年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
山へ登る人は山の持っている歴史や名前について考えずにはいられない。それを知ることによって山行の興味も楽しみも倍加する。ところがほとんどの場合得られる答えは推理、推測の域を出ない。本書はそのバリアーを突き破って、あやふやな民間伝承とは異なった山の歴史を考えさせてくれる。どうやら山の歴史はわれわれが想像しているよりもはるかに古くまで遡れる。そしてわれわれの祖先と山との関係は信仰ばかりでなく、鉱山としての山に深い関わりがあったことが知られる。そもそも信仰と鉱山とは切り離し難いものだったに違いない。
金、銀、銅を掘る山の歴史は教科書で学ぶ歴史よりもはるかに古い歴史を持っていそうだ。その意味で本書は登山の愛好家ばかりでなく、表題にもあるように日本の歴史に関心をもつ人たちにも有益だと思われる。日本古代史で果たした朝鮮半島からの渡来人の役割の深さも印象づけられる。
著者の幅広い知識と関心には驚くべきものがある。ただあえて注文を出すとすれば、扱われている話題が多岐にわたっているせいか、個々の論点の説明が必ずしも十分とはいえない。巻末にある「山の名前でひけるさくいん」はこれから山に行こうという人が、とりあえずの予備知識を得るのに有用である。思いのほかに多くの山名がそこにある。
金、銀、銅を掘る山の歴史は教科書で学ぶ歴史よりもはるかに古い歴史を持っていそうだ。その意味で本書は登山の愛好家ばかりでなく、表題にもあるように日本の歴史に関心をもつ人たちにも有益だと思われる。日本古代史で果たした朝鮮半島からの渡来人の役割の深さも印象づけられる。
著者の幅広い知識と関心には驚くべきものがある。ただあえて注文を出すとすれば、扱われている話題が多岐にわたっているせいか、個々の論点の説明が必ずしも十分とはいえない。巻末にある「山の名前でひけるさくいん」はこれから山に行こうという人が、とりあえずの予備知識を得るのに有用である。思いのほかに多くの山名がそこにある。
2003年12月27日に日本でレビュー済み
作者は山名の由来を考察するには、音を聞けと説く。なぜなら、山の名前は漢字が大陸からもたらされる以前から使われていたものがあり、それに漢字を無理やりあてはめたからであるという。
また、日本各地に似たような名前の山名が付いているのは、大同2年の山岳会というべきものが存在していたからだとも指摘する。
××山を「××さん」「××やま」「××せん」などと異なって読むのも、それどれ山の名前を付けた当時の時代背景があったとのこと。
山が無いのに××山と付く理由、山なのに××森が付く理由などなど多義に渡って解説している。
なにしろ、本書は著者が実際に足で集めた資料もまじえて色々論じているので面白話題が多岐に渡って展開されている、それだけに逆に内容の詳細な掘りさげがやや浅いとも感じるが、そこは読者の自由研究で補完すべきであろう(夏休みの自由研究の題材に良いかも知れない)。
本書は山屋さんの幕営中の酒のつまみ話しにも向いているし、砂金取りを趣味にしている方にも参考になるかもしれない。
なお、巻末に索引が付いているのがうれしい。
また、日本各地に似たような名前の山名が付いているのは、大同2年の山岳会というべきものが存在していたからだとも指摘する。
××山を「××さん」「××やま」「××せん」などと異なって読むのも、それどれ山の名前を付けた当時の時代背景があったとのこと。
山が無いのに××山と付く理由、山なのに××森が付く理由などなど多義に渡って解説している。
なにしろ、本書は著者が実際に足で集めた資料もまじえて色々論じているので面白話題が多岐に渡って展開されている、それだけに逆に内容の詳細な掘りさげがやや浅いとも感じるが、そこは読者の自由研究で補完すべきであろう(夏休みの自由研究の題材に良いかも知れない)。
本書は山屋さんの幕営中の酒のつまみ話しにも向いているし、砂金取りを趣味にしている方にも参考になるかもしれない。
なお、巻末に索引が付いているのがうれしい。