著者は日本におけるグラフ理論の第一人者と紹介されている。
微分積分に代表される現在の数学教育は20世紀初頭に始まったものであり、21世紀にはコンピューターや情報科学分野などの発展に併せ、離散数学を取り入れるべきだと提言している。
またその例として、小学生でも楽しめる数学クイズを収録している。
問題数はさほど多くなく、著者の数学教育に関する意見や数学的考え方が主体。
「離散数学を学校教育へ」という意見はとても納得できる。
次は、中高生向けの離散数学ドリルのようなものを期待したい。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
計算しない数学―見えない“答え"が見えてくる! (青春新書INTELLIGENCE) (青春新書INTELLIGENCE 168) 新書 – 2007/3/1
根上 生也
(著)
- ISBN-104413041682
- ISBN-13978-4413041683
- 出版社青春出版社
- 発売日2007/3/1
- 言語日本語
- 本の長さ216ページ
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 青春出版社 (2007/3/1)
- 発売日 : 2007/3/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 216ページ
- ISBN-10 : 4413041682
- ISBN-13 : 978-4413041683
- Amazon 売れ筋ランキング: - 427,041位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 197位青春新書インテリジェンス
- - 675位数学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
10グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2007年4月7日に日本でレビュー済み
本題は「計算しない数学」となっているが、どちらかというと「数式を使わない数学」と言い替えても良さそうだ。
確かに、現代の数学は著書が言うようにあまりにも計算にとらわれすぎている。小学校から高校に至るまで計算ずくめの学問となっているきらいがある。
数学の面白さというものがそれだけっだら、狭い領域の学問でしかないように思えてしまう。人間的にも限られた人達でしか学問をしなくなってしまうだろう。
この本を読んでいると、もう一度古代の人達の文明時代にかえって、そこから数学の概念を学んで欲しいと著書が言っているようにも思える。
1問目に掲げてある缶ビールの問題は、まさにそのことを述べてはいないか?
只、最後の章に書かれている内容は、一般の読者にはわかりづらいかもしれない。特にグラフに関する記述である。
前半が面白そうな内容だっただけに、この結びの章の提言は些かその内容に不満を抱いてしまった。
確かに、現代の数学は著書が言うようにあまりにも計算にとらわれすぎている。小学校から高校に至るまで計算ずくめの学問となっているきらいがある。
数学の面白さというものがそれだけっだら、狭い領域の学問でしかないように思えてしまう。人間的にも限られた人達でしか学問をしなくなってしまうだろう。
この本を読んでいると、もう一度古代の人達の文明時代にかえって、そこから数学の概念を学んで欲しいと著書が言っているようにも思える。
1問目に掲げてある缶ビールの問題は、まさにそのことを述べてはいないか?
只、最後の章に書かれている内容は、一般の読者にはわかりづらいかもしれない。特にグラフに関する記述である。
前半が面白そうな内容だっただけに、この結びの章の提言は些かその内容に不満を抱いてしまった。
2007年8月5日に日本でレビュー済み
身近にある「ちょっとした問題」を例に、数学を意識せず数学の存在に気付かせる読書本。
“見てわかること”という直観的な考え方を全面に出しているので、数学が苦手な人でも読みやすい。
著者はさらに、自らの経験を元にして解析学に基づいた現在の数学教育手法の根本的な見直しも提言。離散数学に基づく構成を提言しているが、その内容は続編か?!
“見てわかること”という直観的な考え方を全面に出しているので、数学が苦手な人でも読みやすい。
著者はさらに、自らの経験を元にして解析学に基づいた現在の数学教育手法の根本的な見直しも提言。離散数学に基づく構成を提言しているが、その内容は続編か?!
2022年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルに惹かれて購入しました。
障害のある子ども達と関わる中で、計算に極度の困難を抱える子どもに、どのように数学の面白さを伝えようかという、個人的な問題に対する手がかりを求めて購入に至りました。
本書は『見てそれとわかる』をテーマに、いくつかの問題やトピックを取り上げた後、離散数学が数学教育の新たな体系になるものとして提案しています。
Chapter5が主にその提案の内容になるのですが、それまでの『見てそれとわかる』というテーマとの繋がりが薄く感じられ、なんだか別物のように見えてしまいました。
グラフ理論など、離散数学に詳しい方であれば繋がりが見えるのかもしれませんが、離散数学に明るくない自分にはしっかりとした繋がりを見つけることはできませんでした。
ですが、本書にも述べられているようにコンピュータとの相性は良さそうに思います。
現在は、タブレット端末が子ども達一人ひとりに配られている時代ですが、学習状況や提出物の管理などを中心に使われている状況を見ると、ICT活用は正直あまり意味をなしているようには思えません。
コンピュータ上でしかできない数学が扱われれば、計算が苦手だというだけで、数学自体が苦手だと思いこんでいた子ども達が救われる場面も生まれてくると思います。
すぐさま教材として使えるものとは言えませんが、約15年前の書籍とは思えない斬新な視点で、大変興味深く読ませていただきました。
プログラミングや統計など、当時よりも新たな数学がカリキュラムに加わっていますが、計算中心の数学教育は未だ変わらない状況と言えるでしょう。
離散数学がいつか数学教育に落とせるようになることで、計算だけではない数学の魅力が未来の子ども達に伝われば良いな、と思わず願ってしまうような内容でした。
障害のある子ども達と関わる中で、計算に極度の困難を抱える子どもに、どのように数学の面白さを伝えようかという、個人的な問題に対する手がかりを求めて購入に至りました。
本書は『見てそれとわかる』をテーマに、いくつかの問題やトピックを取り上げた後、離散数学が数学教育の新たな体系になるものとして提案しています。
Chapter5が主にその提案の内容になるのですが、それまでの『見てそれとわかる』というテーマとの繋がりが薄く感じられ、なんだか別物のように見えてしまいました。
グラフ理論など、離散数学に詳しい方であれば繋がりが見えるのかもしれませんが、離散数学に明るくない自分にはしっかりとした繋がりを見つけることはできませんでした。
ですが、本書にも述べられているようにコンピュータとの相性は良さそうに思います。
現在は、タブレット端末が子ども達一人ひとりに配られている時代ですが、学習状況や提出物の管理などを中心に使われている状況を見ると、ICT活用は正直あまり意味をなしているようには思えません。
コンピュータ上でしかできない数学が扱われれば、計算が苦手だというだけで、数学自体が苦手だと思いこんでいた子ども達が救われる場面も生まれてくると思います。
すぐさま教材として使えるものとは言えませんが、約15年前の書籍とは思えない斬新な視点で、大変興味深く読ませていただきました。
プログラミングや統計など、当時よりも新たな数学がカリキュラムに加わっていますが、計算中心の数学教育は未だ変わらない状況と言えるでしょう。
離散数学がいつか数学教育に落とせるようになることで、計算だけではない数学の魅力が未来の子ども達に伝われば良いな、と思わず願ってしまうような内容でした。