著者は、カナダ生まれで日本在住20年のジャーナリスト、ベンジャミン・フルフォードさん。日本人のことを「日本人には克己心があり、一般の人の知識レベルが非常に高い」(154ページ)と絶賛する。
ベンジャミンさんは、その日本人に対して、「『大手メディアが流す情報は都合よく加工されている』という視点を持つこと」(19ページ)と警告を発する。なぜなら、「基本的に大手マスコミ、新聞、テレビは利権複合体であり、タブーによってがんじがらめになっている」(17ページ)からだ。「逆に言えば、利権の構造を理解すれば騙しの仕組みが見えてくる」という。
確かに最近のマスコミの報道には偏りが感じられる。
海外資本に20%以上の株式を握られている放送局が偏向報道をしているということでデモ運動が起きたり、領海侵犯のニュースが正常に伝えられなかったりと。
ベンジャミンさんに言わせれば、イラク戦争の時もアメリカによる「ひどい情報管理」(80ページ)があり、真実が報道されなかったという。
アメリカでは政治家として当選するにはテレビCMを打つなどコストがかかるため、「一般市民の言うことよりもお金持ちの要望を聞く政治家が量産される」(96ページ)傾向があるという。さらに「ドルの発行権という強大な利権を握っているにもかかわらず」(105ページ)、FRBは一民間企業に過ぎない。FRBは、「自由にドル紙幣を刷って資源を買うことができる」(112ページ)という。
ベンジャミンさんは、「日本が再びアメリカの属国ではなく、独立して世界に挑戦する国になることを願っている」(187ページ)という。「もはやアメリカには期待をしないで、日本がリーダーシップを取ってアフリカや南米の貧しい国を豊かにしていくべきだ」ともいう。
外国人からこれほど信頼されるのは恥ずかしい限りだが、せめてメディアに“騙されない”ように生活していこうと思う。
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騙されるニッポン (青春新書インテリジェンス 179) 新書 – 2007/8/2
ベンジャミン・フルフォード
(著)
この国から真実を遠ざけ、欺き続けているのはいったい誰なのか? “青い目のニッポン人”が情報操作の実態を告発し、騙されないためのメディア・リテラシーを伝授する
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社青春出版社
- 発売日2007/8/2
- ISBN-104413041798
- ISBN-13978-4413041799
商品の説明
著者について
1961年カナダ生まれ。80年代に来日。上智大学比較文化学科を経て、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学を卒業。その後再来日し、日経ウィークリー記者、米経済誌「フォーブス」アジア太平洋支局長などを経て、現在はフリージャーナリスト、ノンフィクション作家として活躍中。
登録情報
- 出版社 : 青春出版社 (2007/8/2)
- 発売日 : 2007/8/2
- 言語 : 日本語
- 新書 : 200ページ
- ISBN-10 : 4413041798
- ISBN-13 : 978-4413041799
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,440,047位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 508位青春新書インテリジェンス
- - 1,423位日本論
- - 28,759位社会学概論
- カスタマーレビュー:
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1961年カナダ生まれ。80年代に来日。上智大学比較文化学科を経て、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学を卒業。その後再来日し、日経ウィーク リー記者、米経済誌「フォーブス」アジア太平洋支局長などを経て、現在はフリーランスジャーナリスト、ノンフィクション作家として活躍中(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『闇の支配者たちが仕掛けたドル崩壊の真実』(ISBN-10:441303774X)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年5月3日に日本でレビュー済み
極端な陰謀史観に基づく本をたくさん書いているベンジャミン・フルフォードだが、この本は比較的穏健な内容。外国人の視点から日本の立場を応援している。アメリカの国益に日本の政治が左右されている事実を説明する。
2008年3月17日に日本でレビュー済み
この著者はネタの使い回しが結構多く、これまでフルフォード本を読んだ事のある読者には「またか」と感じられる内容が多い。私自身、3冊目で、1年以上間隔を空けていたが、半分くらいは以前読んだ事のあるように思う。
でも、新書版で文体も語り口調で、基礎知識も全く不要なので、最初に読むフルフォード本としてはベストかも知れない。特に98〜101ページにあるアメリカ5大メディア系列の解説はコンパクトで非常に解り易い。
ただ、「9.11テロ陰謀疑惑」にはチョットついて行けない気がする。
でも、新書版で文体も語り口調で、基礎知識も全く不要なので、最初に読むフルフォード本としてはベストかも知れない。特に98〜101ページにあるアメリカ5大メディア系列の解説はコンパクトで非常に解り易い。
ただ、「9.11テロ陰謀疑惑」にはチョットついて行けない気がする。
2007年12月2日に日本でレビュー済み
今の日本の現状は、竹中平蔵の政策にやられた結果であることが、その背景に色々な権力構造があることを抜きには理解しえない。私もつい最近まで、氏のような意見は、なかなか受け入れがたいものであったのですが、氏の言われていることを冷静に考えると、無視できないものがあります。表面に出ていることだけから、政治や経済を見ているだけだと、本当に騙されていることすらわからない。日本にはつい10年前までこんなに貧乏な人がいませんでした。どうしてこうなったのか、それは世界標準に(グローバルスタンダードと格好よくいわれていますが)合わせざるを得なかったからです。それは、氏が言うように、日本より悪い国を正しいと思いこまされた結果です。日本人への本当の警告だと思いました。
2021年11月25日に日本でレビュー済み
部分的には正しいところがあるが、「移民受け入れを積極的にしろ、日本のためだ」とあるが、ヨーロッパの状況を見ればわかる。治安、教育、健康保険のコストを考えると、決して安くはならない。
情報が伝わってないから日本人が騙されているというが、表面的なところを見て書いているところが多数あるので、この本も疑って読んで欲しい。
情報が伝わってないから日本人が騙されているというが、表面的なところを見て書いているところが多数あるので、この本も疑って読んで欲しい。