大判で美麗な写真と解説集です。図鑑的なものとは少し違います。
ある意味、動物・植物という区分に収まりきらない不思議なコアな世界の紹介本、というところでしょうか。
粘菌=南方熊楠、昭和帝というイメージのみでなく、最新の研究成果や、複雑系にもつながる自己組織化の
不思議さを上手く紹介しています。
その繁殖に、胞子からべん毛虫的な雌雄体があって、我々が目にするものは、むしろ成体、という辺りが新鮮
でした。こういう繁殖形態は、寄生虫となる線虫等にあるのは比較的知られていますが。
写真集としては美麗ながら、多分、一種生理的に嫌悪感を覚える方も居られると思うので善し悪しです。
(例えば、直観的に「蓮コラ」(検索しないでください)に見えるようなものもあります)
ただし、最新研究の中で、自己組織化をトレースするような形でマイクロロボットのようなものが開発されて
いることは、ナノマシンにもつながる面白さがあります。できれば、変形菌からのアルカロイド抽出研究等
の紹介もあったらよかったとも思えます。
日本ではあまり体系的な研究史がなく学術書や論文が多いのですが、その意味で貴重な入門書と言えます。
尚、菌類図譜や、南方熊楠の文献としては下記を推します。
南方熊楠 菌類図譜
縛られた巨人―南方熊楠の生涯 (新潮文庫)
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粘菌: 驚くべき生命力の謎 大型本 – 2007/4/1
- 本の長さ143ページ
- 言語日本語
- 出版社誠文堂新光社
- 発売日2007/4/1
- ISBN-104416207115
- ISBN-13978-4416207116
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登録情報
- 出版社 : 誠文堂新光社 (2007/4/1)
- 発売日 : 2007/4/1
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 143ページ
- ISBN-10 : 4416207115
- ISBN-13 : 978-4416207116
- Amazon 売れ筋ランキング: - 541,879位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大好きな粘菌が、綺麗な写真でたくさん載っています。
すばらしいの一言です。
すばらしいの一言です。
2013年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「粘菌」は見た目はグロテスクなものもありますが、その生態は驚くべきものです。アメーバ状で補食して増殖し、周囲の餌が枯渇すると一致団結して社会性を発揮します。どのような信号で情報の伝達をしているのかまだ謎の多い生物ですが、胞子嚢を支える柄になる個体があったりして自己犠牲の上に他の個体が胞子を作り、臥薪嘗胆の時期を過ごします。動きが大変緩慢なので、見た目で動きは分かりませんが、こんな生物が地球上で生命をつないでいる実態は大変感動的で、知の巨人、南方熊楠が研究対象にしたのが頷けます。本書に掲載されている写真はアングルが良く、粘菌の生活実態をたいへん良くとらえていると思います。
2011年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
A4版の豪華なカラー本。マニア必見。
2008年度イグ・ノーベル「認知科学賞」を受賞した迷路を解く粘菌の話も紹介されている。
2008年度イグ・ノーベル「認知科学賞」を受賞した迷路を解く粘菌の話も紹介されている。
2007年5月12日に日本でレビュー済み
粘菌・・・実際に森などで倒木に寄生しているのを見ると「汚い」「気持ち悪い」という
印象を受けますけど、この本の写真で見ると「わー!綺麗」という印象になります。
「カメラを持って森へ行ってみようかなぁ・・・」という気になります。
暇な時にこの本の写真を眺めているだけでも十分気持ちが穏やかになります。
南方熊楠や「風の谷のナウシカ」に興味のある人にもお勧めです。
印象を受けますけど、この本の写真で見ると「わー!綺麗」という印象になります。
「カメラを持って森へ行ってみようかなぁ・・・」という気になります。
暇な時にこの本の写真を眺めているだけでも十分気持ちが穏やかになります。
南方熊楠や「風の谷のナウシカ」に興味のある人にもお勧めです。
2007年5月1日に日本でレビュー済み
A4サイズの大型本です。そのサイズの中にカラー写真がこれでもか!と掲載されています。初めて見る人にはちょっと気持ち悪いと思う人もいるかもしれませんが、しばらく眺めていると宝石のようにいろんな形や色の粘菌たちの姿に気づくと思います。
とにかくひとつひとつの粘菌たちの写真が大きく掲載されているので、過去の類書よりも細部にわたって粘菌、子実体の姿が観察できます。他にも、ロボットを操縦する粘菌の研究や、漫画『風の谷のナウシカ』に登場する粘菌の話題まで、読み物もたいへん楽しめます!
写真は、菌類写真の大家、伊沢正名さんで、撮り下ろしの写真も多数掲載されているようです(ミナカタホコリの綺麗な形の写真もありました!)
とにかくひとつひとつの粘菌たちの写真が大きく掲載されているので、過去の類書よりも細部にわたって粘菌、子実体の姿が観察できます。他にも、ロボットを操縦する粘菌の研究や、漫画『風の谷のナウシカ』に登場する粘菌の話題まで、読み物もたいへん楽しめます!
写真は、菌類写真の大家、伊沢正名さんで、撮り下ろしの写真も多数掲載されているようです(ミナカタホコリの綺麗な形の写真もありました!)