淡水魚図鑑は玉石混交とはいえよりどりみどりだったのに,淡水エビカニの場合は専門外の人が調べようとしても専門的すぎる図鑑か地域限定の本,使い物にならないハンディ図鑑しかなかったので,やっと良いものが手に入るようになったかと思うとうれしいです.
冒頭の形態の説明で第一触角と第二触角がそれぞれ第一額角・第二額角になっていることなどの些細なミスはありますが,検索図もあり,ミナミヌマエビとカワリヌマエビ属の外来種の区別点もあり,よくできていると思いました.
写真も大変美しく,迫力もあります.洞窟性の種のきれいな写真もスゴイです.
ただ,ヌマエビ・ヌカエビのことは,もう少し詳しくフォローしてほしかったです.この図鑑だと「ヌマエビ北部・中部グループ」はヌカエビに含めたようですが,その辺はちょっと説明があっても良かったのでは? なんせ,中部地方ではずっと混乱させられている種なので.

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日本の淡水性エビ・カニ: 日本産淡水性・汽水性甲殻類102種 (ネイチャーウォッチングガイドブック) 単行本 – 2014/5/9
日本に棲む淡水性・汽水性の甲殻類(エビ、カニ、ザリガニ、ヤドカリ、手長エビなど)を網羅した図鑑。
撮り下ろしの美しいフィールドでの姿と同時に標本の写真、そしてそれぞれ特徴をわかりやすく図解したイラストを掲載。
淡水性のエビやカニの本はこれまで手軽に入手できるものが出されていないので、学生からアクアリスト、
そして専門的な知識を必要とする人にとって必携のネイチャー図鑑です。種別の同定、監修については甲殻類の専門家である豊田氏が担当。
種別の特徴の見分けるポイント、フィールドでの生息情報や飼育の情報、カラーバリエーションや地域による個体差などのバリエーションなどの情報も盛り込み、
1冊で日本の淡水性・汽水性の甲殻類について網羅した本です。
撮り下ろしの美しいフィールドでの姿と同時に標本の写真、そしてそれぞれ特徴をわかりやすく図解したイラストを掲載。
淡水性のエビやカニの本はこれまで手軽に入手できるものが出されていないので、学生からアクアリスト、
そして専門的な知識を必要とする人にとって必携のネイチャー図鑑です。種別の同定、監修については甲殻類の専門家である豊田氏が担当。
種別の特徴の見分けるポイント、フィールドでの生息情報や飼育の情報、カラーバリエーションや地域による個体差などのバリエーションなどの情報も盛り込み、
1冊で日本の淡水性・汽水性の甲殻類について網羅した本です。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社誠文堂新光社
- 発売日2014/5/9
- ISBN-104416713509
- ISBN-13978-4416713501
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商品の説明
著者について
豊田 幸詞:1962年大阪府生まれ。三重大学大学院水産学研究科修了。クルマエビ種苗生産で甲殻類に興味を持ち、京都を中心に活動。環境調査関連の仕事に従事。日本甲殻類学会、日本海甲殻類研究会、関西潜水連盟会員。
登録情報
- 出版社 : 誠文堂新光社 (2014/5/9)
- 発売日 : 2014/5/9
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4416713509
- ISBN-13 : 978-4416713501
- Amazon 売れ筋ランキング: - 836,664位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,173位生物学 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すべてカラーページなので、結構重い印象です。
フィールドブックとしては、かさばる予感です。
ただし記載内容はフィールドブックとしては十分なほどに細かく説明記載があり、しかも外見での特徴も細かく図解されています。
フィールドブックとしては、かさばる予感です。
ただし記載内容はフィールドブックとしては十分なほどに細かく説明記載があり、しかも外見での特徴も細かく図解されています。
2019年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正確にエビやカニの分類をこれまでしてきませんでした。この本を使うと微妙に違う種も同定ができました。
2014年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
102種という種数から、普通種は網羅されているだろうと考えていた。
しかし希少種、固有種(沖縄地方)の記載が多く、(希少種が記載されている点での価値はあるが)
私たちが日頃目にする普通種についての記載が少なく、記載種がどういう基準で選ばれたのか理解に苦しむ。
記載された写真は素晴らしいものばかりだが、一般的なフィールドでは使えない。
図鑑に必要な要件はいくつかあるが、最も大切なのは網羅性ではないだろうか。
私にとっては残念な選択となってしまった。
例:ベンケイガニ科5種に記載された普通種は
・クロベンケイ ・アカテ ・ベンケイの3種で
・カクベンケイガニ ・ユビアカベンケイガニ ・クシテガニ ・フタバカクガニなどの記載がない。
しかし希少種、固有種(沖縄地方)の記載が多く、(希少種が記載されている点での価値はあるが)
私たちが日頃目にする普通種についての記載が少なく、記載種がどういう基準で選ばれたのか理解に苦しむ。
記載された写真は素晴らしいものばかりだが、一般的なフィールドでは使えない。
図鑑に必要な要件はいくつかあるが、最も大切なのは網羅性ではないだろうか。
私にとっては残念な選択となってしまった。
例:ベンケイガニ科5種に記載された普通種は
・クロベンケイ ・アカテ ・ベンケイの3種で
・カクベンケイガニ ・ユビアカベンケイガニ ・クシテガニ ・フタバカクガニなどの記載がない。
2014年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
淡水~汽水に特化した甲殻類の図鑑は今までなかったので大変満足してます。
ダメな点をあえて挙げるとすれば、終章の世界のエビ・カニは二色刷りで掲載するんだったらなくても良かったのでは?という点と、天然記念物とかそういうのはちょこっとでも書いて欲しかったな。危うくオカヤドカリを採りに行くところだった。
川辺の住人さんが仰られている点は、お気持ちは分かりますが、ちょっと求めすぎな気がしなくもない。
ダメな点をあえて挙げるとすれば、終章の世界のエビ・カニは二色刷りで掲載するんだったらなくても良かったのでは?という点と、天然記念物とかそういうのはちょこっとでも書いて欲しかったな。危うくオカヤドカリを採りに行くところだった。
川辺の住人さんが仰られている点は、お気持ちは分かりますが、ちょっと求めすぎな気がしなくもない。
2014年11月2日に日本でレビュー済み
全体的にはとても良いです。
写真は綺麗ですし、離島等のマイナー種までかなり網羅していて助かります。
淡水好きな私には、どストライクです。(個人的には生態写真が多いのが非常にうれしいです。)
が、それだけにとても残念なところが2点あります。
まず、他の方のレビューにもある通り、「なぜこの種が除外される?」というような種が載っていません。
私の気になったところではカクレイワガニの仲間がまるごとカットされています。
普通種なのに。生態的にもベンケイガニやオカガニと同じなのでカットされる理由がわかりません。
次に、誤植?が結構あります。
ただの不親切な説明不足なのか迷うものもありますが、明らかな誤植もあります。
専門知識を持っていない方が読むと間違った知識を得てしまう危険性が高いです。
他の甲殻類図鑑との併用を強くおすすめいたします。
例)エビ類 誤・第一額角、第二額角→正:第一触角、第二触角(正しく表記されている図と誤表とが混在しています。)
以上の2点により、☆を減らさせていただきます。
欲をいえば、各種の生態についてももう少し解説がほしかったです。
種の検索、同定には必要ない事かもしれませんが、その種がどこでどのような生活をしている者なのかあまりわかりません。
(あとツブテナガエビは発色バリバリの野外個体を出してほしかった…)
とにかく誤植は早く修正するべきです。
そして除外されてる普通種の説明も追加した改正版を出してほしいです。
それが出た際には新たにもう一冊買わせていただきます。良い本なので。
写真は綺麗ですし、離島等のマイナー種までかなり網羅していて助かります。
淡水好きな私には、どストライクです。(個人的には生態写真が多いのが非常にうれしいです。)
が、それだけにとても残念なところが2点あります。
まず、他の方のレビューにもある通り、「なぜこの種が除外される?」というような種が載っていません。
私の気になったところではカクレイワガニの仲間がまるごとカットされています。
普通種なのに。生態的にもベンケイガニやオカガニと同じなのでカットされる理由がわかりません。
次に、誤植?が結構あります。
ただの不親切な説明不足なのか迷うものもありますが、明らかな誤植もあります。
専門知識を持っていない方が読むと間違った知識を得てしまう危険性が高いです。
他の甲殻類図鑑との併用を強くおすすめいたします。
例)エビ類 誤・第一額角、第二額角→正:第一触角、第二触角(正しく表記されている図と誤表とが混在しています。)
以上の2点により、☆を減らさせていただきます。
欲をいえば、各種の生態についてももう少し解説がほしかったです。
種の検索、同定には必要ない事かもしれませんが、その種がどこでどのような生活をしている者なのかあまりわかりません。
(あとツブテナガエビは発色バリバリの野外個体を出してほしかった…)
とにかく誤植は早く修正するべきです。
そして除外されてる普通種の説明も追加した改正版を出してほしいです。
それが出た際には新たにもう一冊買わせていただきます。良い本なので。
2017年3月24日に日本でレビュー済み
フィールドで水生昆虫や魚類を採集していると、エビ類がよく網に入る。ネットでいろいろ調べて同定を試みるもよくわからず、結局、未同定に終わっていた(調べ方が悪かったのかもしれない)。そんな中でこの図鑑に出会ったのだ。それからというもの、バンバン同定できるようになった。今までのモヤモヤが一気に拭い去られたのだ。
本書の醍醐味は、魅力的な生体写真もそうだが、各属ごとの検索図である。これはルーペや顕微鏡を必要とするものの、かなり威力を発揮する。ただ、1つ難点がある。それは本土のエビ類と離島のそれが一緒になっていることである。したがって、検索するときに多少の混乱を招く。本土のエビ類と離島のそれが同所的にいることは、放流されない限り皆無なので、本土と離島で分けるべきだったと思う。
また、外来種やカワリヌマエビ属の解説は大変興味深かった。
本書の醍醐味は、魅力的な生体写真もそうだが、各属ごとの検索図である。これはルーペや顕微鏡を必要とするものの、かなり威力を発揮する。ただ、1つ難点がある。それは本土のエビ類と離島のそれが一緒になっていることである。したがって、検索するときに多少の混乱を招く。本土のエビ類と離島のそれが同所的にいることは、放流されない限り皆無なので、本土と離島で分けるべきだったと思う。
また、外来種やカワリヌマエビ属の解説は大変興味深かった。
2015年2月1日に日本でレビュー済み
川や溜池などでガサガサをやると結構エビが捕れる。
特に飼うわけではないのだが昔見た水の生き物の図鑑の記憶を頼りに○○エビだ!なんて
適当な同定をしていたものだ。
ハンディ図鑑などは主要種の写真に種名を載せ解説しているだけのものばかりだったので
随分適当だったもんだとこの図鑑を見て今更ながら思う。
南西諸島や他の島嶼を含めれば当然とも言えるのだがこんなに種類がいるんだと感心する。
特にサワガニの種類の多さには驚いた!
またこの図鑑には絵解き検索があるのでしっかりと同定ができることが一番の強みだろう。
ミスは確かにあるがどの図鑑においても初版にはある意味付き物なので諦めるしかない。
しかし淡水のエビ・カニ同定には非常に役に立つのでおススメである。
特に飼うわけではないのだが昔見た水の生き物の図鑑の記憶を頼りに○○エビだ!なんて
適当な同定をしていたものだ。
ハンディ図鑑などは主要種の写真に種名を載せ解説しているだけのものばかりだったので
随分適当だったもんだとこの図鑑を見て今更ながら思う。
南西諸島や他の島嶼を含めれば当然とも言えるのだがこんなに種類がいるんだと感心する。
特にサワガニの種類の多さには驚いた!
またこの図鑑には絵解き検索があるのでしっかりと同定ができることが一番の強みだろう。
ミスは確かにあるがどの図鑑においても初版にはある意味付き物なので諦めるしかない。
しかし淡水のエビ・カニ同定には非常に役に立つのでおススメである。