何度も訪仏していますが美術館を訪れるたびにもっと芸術の知識があれと残念になる。でも、これさえ読んでいればもっと素敵な美術館鑑賞ができること間違いなし。パリのオランジュ、ルーブルにもう一度言ってみたいですね。マグダラのマリアやヨセフの絵画が素敵です。
ラトゥールの光の出し方は素晴らしい。
大工の聖ヨセフに描かれたろうそくの光に照らされたイエスの顔はとても美しいです。
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ジョルジュ・ド・ラ・トゥール: 再発見された神秘の画家 (知の再発見双書 121) 単行本 – 2005/2/1
ダブルポイント 詳細
- 本の長さ198ページ
- 言語日本語
- 出版社創元社
- 発売日2005/2/1
- ISBN-104422211811
- ISBN-13978-4422211817
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登録情報
- 出版社 : 創元社 (2005/2/1)
- 発売日 : 2005/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 198ページ
- ISBN-10 : 4422211811
- ISBN-13 : 978-4422211817
- Amazon 売れ筋ランキング: - 667,667位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,117位西洋画
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ラトゥールはフランスのロr-ヌ地方に
16世紀の末に生まれ、17世紀に活躍し
た画家、
その名前も作品ンも、歴史の闇の中に
消え去っていたが、ようやく、20世紀の
初めドイツの研究者によって、作品が
発見されたという、
中世風の特徴ある絵である、
17世紀にどうして、焼失したのか、また
100年前に、どうして発見されたのか、
そのミステリーを解きあかした本である、
16世紀の末に生まれ、17世紀に活躍し
た画家、
その名前も作品ンも、歴史の闇の中に
消え去っていたが、ようやく、20世紀の
初めドイツの研究者によって、作品が
発見されたという、
中世風の特徴ある絵である、
17世紀にどうして、焼失したのか、また
100年前に、どうして発見されたのか、
そのミステリーを解きあかした本である、
2013年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ラトゥールに関する書籍は非常に少ないので、そういう点では貴重です。
しかしながら、翻訳本にありがちとはいえ、魅力あふれる文章とは言えません。
年代やファクトについては十分ですが、それぞれの絵の解説に不満が残ります。
しかしながら、翻訳本にありがちとはいえ、魅力あふれる文章とは言えません。
年代やファクトについては十分ですが、それぞれの絵の解説に不満が残ります。
2016年9月2日に日本でレビュー済み
闇を描いた画家として、日本でも人気の高いフランスの画家、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの紹介本。本書の最大の特色は、「日本語版監修者序文」にあるように、「再発見史」の観点から書かれている点だ。つまり、ラ・トゥールという謎の画家の生涯をクロノロジックに再構成するのでも、テーマ別に作品を分類して紹介するのでもない。
全4章構成で、第1章が「1915―34年、ラ・トゥールの作品と生涯が再発見される」、第4章が「1972―2004年、作品は広く知られるようになったが、ラ・トゥールは依然として謎の画家でもある」と題されているように、20世紀から21世紀にかけて、そもそも存在さえ知られていなかったラ・トゥールを、美術史がどのように発見し、評価したのか、どのような作品が発掘され、どこ(だれ)に所蔵されることになったのか、その再発見の過程が本書の主眼である。そのため、ラ・トゥールの絵画そのものを知りたいと期待したひとは戸惑うことになるだろう。
ラ・トゥールがまさしくその画風と同じく、歴史の「闇」から忽然と浮かび上がり、学者たちの議論を経て評価されることで、贋作の問題だけでなく、作品の国外流出というナショナリズムの問題、市場価値の高騰という経済問題も引き起こされた過程がよく理解できた。私のような門外漢は、ダ・ヴィンチでもピカソでも、巨匠の作品ははじめから確固として存在し、評価されてきたかのようについ思い込んでしまう。しかし、本書の結びの言葉、「美術史がなかったら、おそらく現在、ラ・トゥールもまた存在しなかっただろう」(139ページ)は、美術作品の価値がア・プリオリに定められているのではなく、鑑賞者の美意識や、作品が人目に触れることのできる環境によって左右されることを教えてくれた。その意味で、本書はラ・トゥールの入門書としては物足りない(たとえば、作風の変遷や作品の制作年代が記されていない)が、美術史とはなにかを考えさせてくれる良書である。
全4章構成で、第1章が「1915―34年、ラ・トゥールの作品と生涯が再発見される」、第4章が「1972―2004年、作品は広く知られるようになったが、ラ・トゥールは依然として謎の画家でもある」と題されているように、20世紀から21世紀にかけて、そもそも存在さえ知られていなかったラ・トゥールを、美術史がどのように発見し、評価したのか、どのような作品が発掘され、どこ(だれ)に所蔵されることになったのか、その再発見の過程が本書の主眼である。そのため、ラ・トゥールの絵画そのものを知りたいと期待したひとは戸惑うことになるだろう。
ラ・トゥールがまさしくその画風と同じく、歴史の「闇」から忽然と浮かび上がり、学者たちの議論を経て評価されることで、贋作の問題だけでなく、作品の国外流出というナショナリズムの問題、市場価値の高騰という経済問題も引き起こされた過程がよく理解できた。私のような門外漢は、ダ・ヴィンチでもピカソでも、巨匠の作品ははじめから確固として存在し、評価されてきたかのようについ思い込んでしまう。しかし、本書の結びの言葉、「美術史がなかったら、おそらく現在、ラ・トゥールもまた存在しなかっただろう」(139ページ)は、美術作品の価値がア・プリオリに定められているのではなく、鑑賞者の美意識や、作品が人目に触れることのできる環境によって左右されることを教えてくれた。その意味で、本書はラ・トゥールの入門書としては物足りない(たとえば、作風の変遷や作品の制作年代が記されていない)が、美術史とはなにかを考えさせてくれる良書である。
2005年3月3日に日本でレビュー済み
今春東京で開催される展覧会に合わせて刊行された本書は、まさにラ・トゥールという画家について知る決定版というべきものだろう。本書の最大の特徴は、序文にもあるとおり、画家の生涯や図像学的な視点から語るのではなく、「再発見の歴史」という一貫した観点で記述されていることだ。この点においてまさに類を見ない。2世紀半もの長きに渡って忘れられていたこの神秘の画家が、どのように発見されていったのか。再発見の苦悩や喜びのエピソードに満ちた本書を読むと、ラ・トゥール再発見の歴史、それはまた画家を取り巻く人たちの人間ドラマでもあるとわかるだろう。
2012年1月13日に日本でレビュー済み
私がGeorge de La Tourを初めて知ったのは1980年、Louvre美術館だった。当時邦銀グループで設立されたParisのconsortium bank欧州東銀に、ある都銀からstagiaireとして派遣されていた若かりし時だ。そのLouvreで衝撃的な出会いをしたのが「大工の聖ヨセフ」だった。非常に存在感のある作品であり、驚きでその前に釘付けとなり、何とも言葉にならなかった記憶がある。その後他の作品も知ることになったが、やはりLa Tourと言えば私は印象的な「大工の聖ヨハネ」を挙げる。本書は作品を見せると言うよりは、再発見された神秘の画家として、1915年から現在まで4期に分け、作品と生涯の再発見の軌跡や研究成果が書かれている。作品目録には美術館所蔵明細とオリジナル、コピー、疑わしい作品の区別が併記される。La Tourは仏北東部のLorraine地方、Vic sur Seilleで1593年3月に生れ、1617年に24歳でDianne le Nerfと結婚し、17世紀前半に活躍し、1652年1月15日に妻Dianneは心臓発作を伴う熱病で死去、Georgeはその直後1月30日に肋膜炎で死去となっている。絵画として各国に所蔵されるオリジナル作品は、私の数え間違いがなければ44点ある。件の「大工の聖ヨハネ」は、幼いイエスと養父ヨセフが、蝋燭の炎のもとで向き合っている作品だ。労働と家族とキリスト教の信仰の価値を伝える。科学的な研究も行われ、X線写真を見ると当初は幼子イエスの顔を1/4だけ描いたようだ。ブザンソンの「大工の聖ヨハネ」は非常に質が高いがコピーと判定された。ブザンソンのは作品の上部にあまり余白がない。本書では「大工の聖ヨハネ」の写真が2か所(p.57とp.68)に掲載されているがカットが小さく、私としてはせめて1ページ大に掲載して欲しかった。Monacoで「大工の聖ヨハネ」6フラン切手が発行された(同じく「槍を持つ聖トマス」は5フラン切手)。日本では富士美術館に「煙草を吸う男」、国立西洋美術館に「聖トマス」が所蔵されているようだ。
2008年5月18日に日本でレビュー済み
美術好き、絵画好きですが、ラ・トゥールという名前を聞いても全く知りませんでした。表紙に素晴らしい絵が書いてあったので手に取り、読み進める内にその作品、業績、生涯を知ることになりました。
読書の楽しみというのは未知なるものとの遭遇です。新しい発見をするたびに読書の喜びを感じます。本書もその意味において嬉しい出会いでした。
興味をひかれた表紙の絵とは、彼の「聖ヨセフの夢」というものでした。薄暗い蝋燭の炎に映し出された少女とヨセフしか描かれていません。炎は少女の腕で隠され、そこからの光が美しい少女の横顔を照らし出しています。一方の居眠りをしているヨセフは、ほとんど逆光の薄明かりに顔の輪郭が浮かび上がっています。
光と影の扱いから、最初はレンブラントの作品かと思いましたが、少女の表情の優しさから別の画家の手によるものだと思いました。
美術史家にとって当たり前のことでも、一般人は本を読むことで少しずつ知識を広げていきます。光、特に闇に浮かぶ松明や蝋燭の光の取り入れ方は抜群ですね。主題をくっきりと浮かび上がらせる手法は、宗教画においては有効ですし、世俗的な絵画でも心理描写に優れたものを残します。
本書は、そんなラ・トゥールの数少ない作品を丹念においながら、真筆とコピーの両方を提示しながら、それぞれの作品の比較を試みてその違いを明らかにしてくれました。
17世紀前半のフランスというバロック絵画の花開いた時、ルイ13世の寵愛を受けた画家が忘れ去られ、20世紀においてまた再発見されていく過程も読み応えのあるところでした。美術好きには応えられない1冊となるでしょう。
読書の楽しみというのは未知なるものとの遭遇です。新しい発見をするたびに読書の喜びを感じます。本書もその意味において嬉しい出会いでした。
興味をひかれた表紙の絵とは、彼の「聖ヨセフの夢」というものでした。薄暗い蝋燭の炎に映し出された少女とヨセフしか描かれていません。炎は少女の腕で隠され、そこからの光が美しい少女の横顔を照らし出しています。一方の居眠りをしているヨセフは、ほとんど逆光の薄明かりに顔の輪郭が浮かび上がっています。
光と影の扱いから、最初はレンブラントの作品かと思いましたが、少女の表情の優しさから別の画家の手によるものだと思いました。
美術史家にとって当たり前のことでも、一般人は本を読むことで少しずつ知識を広げていきます。光、特に闇に浮かぶ松明や蝋燭の光の取り入れ方は抜群ですね。主題をくっきりと浮かび上がらせる手法は、宗教画においては有効ですし、世俗的な絵画でも心理描写に優れたものを残します。
本書は、そんなラ・トゥールの数少ない作品を丹念においながら、真筆とコピーの両方を提示しながら、それぞれの作品の比較を試みてその違いを明らかにしてくれました。
17世紀前半のフランスというバロック絵画の花開いた時、ルイ13世の寵愛を受けた画家が忘れ去られ、20世紀においてまた再発見されていく過程も読み応えのあるところでした。美術好きには応えられない1冊となるでしょう。