大正時代の雑誌『道頓堀』を元に、大正時代の西の都“大阪”の大繁華街
“道頓堀”を発掘した一冊。
当時の大阪は、国際都市“上海”からの直行便が着く神戸からも近く、商都で経済力もあり、
実は東京より華やかな文化が花開いていたのでした。
そう言えば、あの“宝塚”も、当時は大阪からの湯治場で、そのための娯楽施設として
歌劇団とファミリーランドが作られたのでした。
まさに“華の大正 大浪漫"
いやぁ、「目からウロコ」です。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
モダン道頓堀探検 単行本(ソフトカバー) – 2005/7/21
橋爪 節也
(編集)
編者が古書展で発見した雑誌『道頓堀』(大正8~9年頃)に掲げられた道頓堀の街並みを写したイラストは実に克明で、圧倒的な情報量を持っている。そこで5人の学芸員(美術史、考古学、近代史、芸能史)が調査団を結成、この絵の中にとびこみ、当時の劇場、飲食店、カフェーから橋、交番、公衆便所、道の動物に至るまで、蘊蓄を傾けて考証、解説した読み物が120篇。珍しい図版も満載で、モダン都市大阪・道頓堀の意外で不可思議な姿を生き生きと再現。
- 本の長さ322ページ
- 言語日本語
- 出版社創元社
- 発売日2005/7/21
- ISBN-10442225040X
- ISBN-13978-4422250403
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
橋爪節也;1958年生まれ。大阪市立近代美術館主任学芸員(日本美術史、特に近代大阪の美術史専攻)。他の4名も歴史博物館などの学芸員(大阪、芦屋など)。書き下ろし参加の人は、大阪市史編纂所、産経新聞学芸部記者など。
登録情報
- 出版社 : 創元社 (2005/7/21)
- 発売日 : 2005/7/21
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 322ページ
- ISBN-10 : 442225040X
- ISBN-13 : 978-4422250403
- Amazon 売れ筋ランキング: - 723,289位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
4グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2010年2月15日に日本でレビュー済み
関東人の典型的な大阪観が著者の追記の中にあった。曰く「大阪の文化なんて本当はどうでもいい、金儲けの場所だから大阪の文化なんか不要」。ひどい議論だが、このステレオタイプは実は関西人の中にもあるのではないか、とも思うが、大阪の問題のひとつは、大阪が愛されていない町だということにあると思う。
皆文化不毛の地と勘違いしているが、大阪が相撲、歌舞伎、文楽、能、茶に深く関わり、落語、漫才など大衆芸能をリードし、阪急などの私鉄が大衆消費社会もリードして来たことは事実なので、文化的な町だったし、今もそうだと思っている。
但し、今の道頓堀界隈で、文化の香りを探すのは、確かに難しいかもしれない。とはいえ、大阪の長い歴史の中で見れば、現在の沈滞はほんの一時であって、また昔の、本書で描かれている大正、昭和初期の輝いた大阪を取り戻すこともあるのではないか。そのとき、昔こういう時代もあったよ、と考える縁があることはとっても重要だと思う。
独自の文化への誇り、プライド、それが今の大阪に実は一番欠けていることではないか。
道頓堀の町並が、立派な日本家屋で埋め尽くされており(倉敷の何倍もの規模の多きさで)、劇場、カフェが溢れていた町を空想することは、旅の本を眺めながらパリやウィーンを机上旅行しているのと同様に、実は楽しいことだったのだ。
皆文化不毛の地と勘違いしているが、大阪が相撲、歌舞伎、文楽、能、茶に深く関わり、落語、漫才など大衆芸能をリードし、阪急などの私鉄が大衆消費社会もリードして来たことは事実なので、文化的な町だったし、今もそうだと思っている。
但し、今の道頓堀界隈で、文化の香りを探すのは、確かに難しいかもしれない。とはいえ、大阪の長い歴史の中で見れば、現在の沈滞はほんの一時であって、また昔の、本書で描かれている大正、昭和初期の輝いた大阪を取り戻すこともあるのではないか。そのとき、昔こういう時代もあったよ、と考える縁があることはとっても重要だと思う。
独自の文化への誇り、プライド、それが今の大阪に実は一番欠けていることではないか。
道頓堀の町並が、立派な日本家屋で埋め尽くされており(倉敷の何倍もの規模の多きさで)、劇場、カフェが溢れていた町を空想することは、旅の本を眺めながらパリやウィーンを机上旅行しているのと同様に、実は楽しいことだったのだ。