リベラリズムの重要性や現代的意味をきちんと理解したいならまずこの5章を読みましょう。
もちろん1章から順によんでいくのもいいのだけど、
著者独特のこだわりに馴染めない人もいるだろうから、ストレートにリベラリズムのコアが議論されている5章から読むのもいいと思います。
当然、わからないところもあると思いますが、まあとっかかりとして。
この前かあとかにリチャード・ローティの『偶然性・アイロニー・連帯」読むのもありかな?
一時流行ったサンデルがボコボコにされている(まあそうだよね。なんであんなにもてはやされたのか笑)のもいいですね笑
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共生の作法: 会話としての正義 単行本 – 1986/7/1
井上 達夫
(著)
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第8回(1986年) サントリー学芸賞・思想・歴史部門受賞
- ISBN-104423730332
- ISBN-13978-4423730331
- 出版社創文社出版販売
- 発売日1986/7/1
- 言語日本語
- 本の長さ273ページ
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登録情報
- 出版社 : 創文社出版販売 (1986/7/1)
- 発売日 : 1986/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 273ページ
- ISBN-10 : 4423730332
- ISBN-13 : 978-4423730331
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2021年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2008年1月4日に日本でレビュー済み
正義論を始めるための土台部分の構築ともいえる。
以下は要約。
1章 そもそも正義論なんて無駄ではないかという主張を3つに大別し、批判している。
・諦観的平和主義 「正義より平和を」という主張。それ自体「平和に反する者は不正」という正義感であるため矛盾しており、正義と平和の共存を目指すべき。
・階級利害還元論 「正義論は、実は自分の階級の利害に基づく動機で行われている」という主張。動機とその発言内容の正当性は無関係であり、階級対立が消滅しても財の分配の問題は残る。
・相対主義 まず巷の相対主義の多くは厳密な意味での相対主義ではない。そして、「確証可能でなければ客観的に真ではない」は確証と独断が不可分になってしまうため、独断的絶対主義を変わらない。さらに徹底された相対主義は自己論駁する。
何が正義か、の問いは「正解がどこかにあるから問うのではない。逆である。問を真正の問として認めるからこそ、その正解の存在を想定せざるを得ないのである」(p24)
2章 これまでの正義議論では無視されてきた(正義論の外側とされていた)エゴイズムとの対話を試みる。
・人々は、正義感覚とも呼ぶべき感覚を有しているが、それは具体的な正義の基準を与えるには曖昧すぎる。そのため、人々は不正は批判するが、正義に対してはシニカルである。
・正義定式として「各人に彼の権利を」「等しい者には等しく、不等なるものには不等に」「不当な事態は是正すべき」が導ける。
・エゴイズムは「彼が彼であること」を理由に特権的待遇を望むから正義定式に反する。しかしこれまでは、自己犠牲的排他主義もエゴイズムの1種である点を見落としてきた。
・「正義は最善の政策か(エゴイズムでもうまく行きうる)」「エゴイズムは普遍化できるか(個人化された利己主義は可能))「正義もまた本質主義か(待遇の差異には属性の同一性以外に正当性もいる?)」
3章 現代の正義論を俯瞰する。
・法は正義に最も近く、ゆえに一般性が要請される。
・正義論には「功利としての正義(功利主義)」「権利としての正義(ノージック)」「公正としての正義(ロールズ)」があることを紹介し、それぞれの論の難点を指摘する。
第4章 社会契約の考え方を改めて問いなおす。
・契約モデルと自然状態モデルは不可分ではなく、むしろ対立する。例えば、ある特定個人を信頼しての独裁は排除できない。さらに、契約モデルは自然状態モデルよりも多くの論拠を提出できるわけではない。
・ロールズは、「自然状態なき社会契約説」であり、無知のヴェール下で全員一致を得ようとする。
・ノージックは「社会契約なき自然状態説」であり、超最小国家や最小国家の導入を見えざる手で説明する。
・これまでの論の問題点は、個を自律的に扱っていることである。
第5章 会話による正義の提唱
・オークショットを援用し、「目的のための行動」ではない「行動すること自体を目的とする行動」の重要性を指摘する。
・「会話」は「行動すること自体を目的とする行動」である。
・会話によって、対立する者同士の共生が可能になる。
以下は要約。
1章 そもそも正義論なんて無駄ではないかという主張を3つに大別し、批判している。
・諦観的平和主義 「正義より平和を」という主張。それ自体「平和に反する者は不正」という正義感であるため矛盾しており、正義と平和の共存を目指すべき。
・階級利害還元論 「正義論は、実は自分の階級の利害に基づく動機で行われている」という主張。動機とその発言内容の正当性は無関係であり、階級対立が消滅しても財の分配の問題は残る。
・相対主義 まず巷の相対主義の多くは厳密な意味での相対主義ではない。そして、「確証可能でなければ客観的に真ではない」は確証と独断が不可分になってしまうため、独断的絶対主義を変わらない。さらに徹底された相対主義は自己論駁する。
何が正義か、の問いは「正解がどこかにあるから問うのではない。逆である。問を真正の問として認めるからこそ、その正解の存在を想定せざるを得ないのである」(p24)
2章 これまでの正義議論では無視されてきた(正義論の外側とされていた)エゴイズムとの対話を試みる。
・人々は、正義感覚とも呼ぶべき感覚を有しているが、それは具体的な正義の基準を与えるには曖昧すぎる。そのため、人々は不正は批判するが、正義に対してはシニカルである。
・正義定式として「各人に彼の権利を」「等しい者には等しく、不等なるものには不等に」「不当な事態は是正すべき」が導ける。
・エゴイズムは「彼が彼であること」を理由に特権的待遇を望むから正義定式に反する。しかしこれまでは、自己犠牲的排他主義もエゴイズムの1種である点を見落としてきた。
・「正義は最善の政策か(エゴイズムでもうまく行きうる)」「エゴイズムは普遍化できるか(個人化された利己主義は可能))「正義もまた本質主義か(待遇の差異には属性の同一性以外に正当性もいる?)」
3章 現代の正義論を俯瞰する。
・法は正義に最も近く、ゆえに一般性が要請される。
・正義論には「功利としての正義(功利主義)」「権利としての正義(ノージック)」「公正としての正義(ロールズ)」があることを紹介し、それぞれの論の難点を指摘する。
第4章 社会契約の考え方を改めて問いなおす。
・契約モデルと自然状態モデルは不可分ではなく、むしろ対立する。例えば、ある特定個人を信頼しての独裁は排除できない。さらに、契約モデルは自然状態モデルよりも多くの論拠を提出できるわけではない。
・ロールズは、「自然状態なき社会契約説」であり、無知のヴェール下で全員一致を得ようとする。
・ノージックは「社会契約なき自然状態説」であり、超最小国家や最小国家の導入を見えざる手で説明する。
・これまでの論の問題点は、個を自律的に扱っていることである。
第5章 会話による正義の提唱
・オークショットを援用し、「目的のための行動」ではない「行動すること自体を目的とする行動」の重要性を指摘する。
・「会話」は「行動すること自体を目的とする行動」である。
・会話によって、対立する者同士の共生が可能になる。
2012年5月24日に日本でレビュー済み
私は著者の講義を大学で受けました。科目名は「法理学」でした。この本は、一見難解ですが、非常に知的好奇心を刺激される。講義も最高に面白い。私は大学では法律を専攻していましたが、この本と著者の講義は目から鱗。著者の講義は最も面白い講義の一つ。この本を読んで「法律」というものの視界が広がり、「法律」って、こういうものなんだと、他の法律科目の理解も深まります。
2002年4月20日に日本でレビュー済み
そもそも正義などあるのか?論じるべきか、否か?そうした根本的な問いから本書は議論を始める。正義を論じることをあきらめようとする相対主義は強力な否定論であるが、著者は、情熱的に、緻密に論理を積み重ね正義論の足がかりを築いていく。もちろん、スタートした正義論も正義という概念の内容をめぐる論争は避けられないのだが・・・
法哲学者が論じた、重厚な正義に関する論考。覚悟を決めて読まなくてはならないかもしれないが、図式化や対話形式やを取り入れるなど、手作りの工夫が感じられる好著。
法哲学者が論じた、重厚な正義に関する論考。覚悟を決めて読まなくてはならないかもしれないが、図式化や対話形式やを取り入れるなど、手作りの工夫が感じられる好著。
2014年10月21日に日本でレビュー済み
別著『法という企て』と一緒に購読しました。
本書は、法哲学というさしてメジャーでもない法分野においてはそこそこ名の知れた著者の代表的著作ですが、正義論を擁護するという著者の試みは残念ですがうまくいっているとはいいがたいようです。
本書は、正義論に光をあて、正義を論じることを意味のないことだと断じる種々の立場に反論を試みます。確かに、本書のみを読む限りでは、その反論は成功しているかのような印象を受けるかもしれません。しかし、こういった本にはありがちなことですが、本書に挙げられている参考文献や、その他の関連する書籍、論文にも目を通したとき、著者が正義論を批判する立場の主張すべてについて反論しているわけではなく、反論のできるもののみ選んで反論していることがわかります。著者は難解な言い回しを好んで使うため、一見してこのことはわかりにくくなっています。本書を読んだ後、ネット上で見つけた本書の感想として、「だれにでもすぐわかることをあえて小難しく書いている」と評していた方がいましたが、その通りだと感じます。
『法という企て』を読んだ限りでは、過去の著作をまとめたものという性質ゆえの不出来かなと考えましたが、著者の代表作たる本書を読み終わってこれが著者の実力と知りました。『法という企て』と合わせて新品で約8500円… お金のことはいいとしても、読むのに要した時間と本棚を圧迫するスペースがもったいないです。本書にはエゴイズムとディケーの対話と称したお寒い一人相撲が続く箇所がありますが、著者の得意顔が瞼に浮かんできて腹立たしいです。
本書は、法哲学というさしてメジャーでもない法分野においてはそこそこ名の知れた著者の代表的著作ですが、正義論を擁護するという著者の試みは残念ですがうまくいっているとはいいがたいようです。
本書は、正義論に光をあて、正義を論じることを意味のないことだと断じる種々の立場に反論を試みます。確かに、本書のみを読む限りでは、その反論は成功しているかのような印象を受けるかもしれません。しかし、こういった本にはありがちなことですが、本書に挙げられている参考文献や、その他の関連する書籍、論文にも目を通したとき、著者が正義論を批判する立場の主張すべてについて反論しているわけではなく、反論のできるもののみ選んで反論していることがわかります。著者は難解な言い回しを好んで使うため、一見してこのことはわかりにくくなっています。本書を読んだ後、ネット上で見つけた本書の感想として、「だれにでもすぐわかることをあえて小難しく書いている」と評していた方がいましたが、その通りだと感じます。
『法という企て』を読んだ限りでは、過去の著作をまとめたものという性質ゆえの不出来かなと考えましたが、著者の代表作たる本書を読み終わってこれが著者の実力と知りました。『法という企て』と合わせて新品で約8500円… お金のことはいいとしても、読むのに要した時間と本棚を圧迫するスペースがもったいないです。本書にはエゴイズムとディケーの対話と称したお寒い一人相撲が続く箇所がありますが、著者の得意顔が瞼に浮かんできて腹立たしいです。
2014年10月23日に日本でレビュー済み
大学の授業関係で購入しました。そんなに厚くないのですが、読みにくいです。わざとやっているのではないか、と疑いたくなるほど小難しい書き方をしています。これは僕に法哲学の素養がないことももちろんありますが、一読していまいちなにがいいたいのかわかりません。二度読んでもわかりません。もう一度読んでみて、結局この人もよく自分の書いてることがわかってないから、こんな回りくどい書き方をしているのでは、と勘ぐるようになりました。あくまで僕個人の感想です。