内容は全5章で、巻頭にかわいい絵柄の8Pのマンガが載っており、巻末に「おわりに 催眠商法で働く人間の心理」と題された3Pのあとがきがある。
第1章 なぜ催眠商法はなくならないのか?
第2章「宣伝会場」では何が行われているのか? 前編
第3章「宣伝会場」では何が行われているのか? 後編
第4章 なぜ通いつづけ、大金を出して買ってしまうのか?
第5章 被害にあわないための対処法
第1章には、はじめ宣伝会場で安いお土産品を配って人を集めることなどが書かれているが、P37~38 にはそうしたお土産品は催眠商法向けの卸の会社があり、そこのカタログから選んでいたと書かれている。
特殊詐欺と同様、催眠商法も産業システムみたいなものができているのか。ということは、それだけ騙される客がコンスタントに出続けているということなのか…?
第2章で、さまざまな「騙しのテクニック」が紹介される。たとえばP89~90、マイナスイオンが出ているという布を見せ、会場に来た客にカレーせんべいをまずそのまま食べさせ、次に布であおいだものを食べさせる。そして「布であおいだ方がマイルドな味になりましたよね」。
セクション末の「だまされないためのポイント」によれば、人間の味覚は後で食べた方をマイルドな味に感じるという簡単なトリックとのことだが、とっさに騙されないことはできるだろうか…?
やはり第2章のP104~105には、客にこんなことをもちかける若い社員が登場する「40万円で10箱も買うのは大変だよね。実は僕も自分の母親に買ってあげようと思ったけど、僕の給料では40万はきついんだよね。だけど半分だけなら買えるから、僕とお母さん(客のこと)で組んで(5箱ずつ)買ってほしいの」。
「だまされないポイント」によると、その若者が本当に半分買うわけではない。そうすると、つまりは「お母さん」が20万円で5箱買ったというだけである…
第3章では、さらにさまざまな騙しの口上が紹介される。
それが純粋に、面白いのである。
例えば P129「毛細血管は、全身にある60兆個の細胞に血液を送り届けています。/とても大事な役割をしているのですが、20歳のころよりも、60歳で40%、80歳で50%の毛細血管が減少することが最近の研究で分かってきました。」
P131~132「霊芝は、約1800年前の中国最古の医薬書に、副作用のない上薬のなかの上薬として別格に位置付けられているのです。/梅の古木の3万本に1本しか見つからない、貴重なものです。/かつては、見つけた人は皇帝に献上することが義務付けられていたほどです。」
P135「全身の血管の99%を占める毛細血管は、年を重ねるとどんどん減っていきます。/霊芝は、失われた毛細血管を修復させる力が最も高いことが分かったのです。/世界の最先端医療で、特に注目をされているのが毛細血管です。/体の中で一番大きな臓器は胃でもなく、腸でもなく毛細血管です。」
それぞれセクション末の「だまされないポイント」で、眉唾な点がきちんと指摘してあるのだが、私は影響されやすいのでトークの部分だけを読んでいて、霊芝が買いたくなった!
本書中で最も印象に残ったのは、第4章に登場するふたりの客である。著者も「思い出す度に胸が痛くなる思い出」と書いている。だがその詳細を書くのは差し控える。
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あやしい催眠商法 だましの全手口 身近な人を守るために知っておくべきこと 単行本 – 2018/11/2
ロバート・熊
(著),
にゃんとまた旅/ねこまき
(イラスト)
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購入オプションとあわせ買い
◎ご近所さんに誘われても絶対に行ってはいけない!
◎あなたの親もシナリオどおりに買わされる。
元・催眠商法の講師だからこそ書ける
2か月間の詳しい「講演」内容とお年寄りのこころを奪う仕組みがわかる本!
だまされないためのポイント&被害にあわないための対処法も解説。
ーーー
身近な住宅街で悪徳商法が行われています。しかも白昼堂々と。
コンビニの跡地に、「自然食品」「健康食品」の旗がずらりと並び、そこに多くのお年寄りが集まる。そんな光景を目にしたことはあるでしょうか?
これは、毎日ただ同然で配られる魅力的なお土産をもらうために、集まっているのです。
そこでは「講演会」が行われ、お年寄りを楽しませる話や演出で盛り上がっています。
お年寄りはその雰囲気に酔わされてしまい、冷静な判断力が奪われてしまいます。
そして、何日もかけて話が前に進められ、最終的に、1年分で30万円、なかには100万円を超える健康食品がお年寄りに売りつけられるのです。
これは、悪徳商法の一種で「催眠商法」と呼ばれているものです。
この本は、そのような催眠商法の全貌を知るのに最適な一冊です。
そして、「だまされないために」「身近な人を守るために」知っておくべきことを分かりやすく解説しています。催眠商法は悪徳商法として有名ですが、その手口を、ここまで詳細に書いた本は今までありませんでした。
お年寄りを会場に閉じ込め、外からは何をしているのか分からない商法です。
客として潜入し、手口を暴こうと思っても、開催期間は長期に渡り、手口は巧妙化・複雑化していて、「だましのポイント」は、そこで働く人でなければ分かりにくくなっています。
そういったことから、社会に出回る情報が少ないのが現状です。
筆者は6年間、催眠商法の会社に勤めてきました。
しかも、営業成績で何度も会社から表彰をされました。この本は、手口を知り尽くした私だからこそ書ける内容です。
まずは、このあとに続くマンガを見てください。
催眠商法の宣伝会場の雰囲気がよくわかります。世間話が面白くて楽しくて、通い続けたくなる場所。しかし、それは演出によるものであり、目的はお年寄りに高額商品を買わせることです。裏には巧妙に組み立てられたストーリーが存在します。「買わないでおこう」と心に決めていても、「これは絶対に買わなければいけない」という気持ちにさせられるのです。
「だまされないため」「身近な人を守るため」に役立てていただければ幸いです。被害にあう方が少しでも減ってほしいと願っています。
(『はじめに』より抜粋)
◎あなたの親もシナリオどおりに買わされる。
元・催眠商法の講師だからこそ書ける
2か月間の詳しい「講演」内容とお年寄りのこころを奪う仕組みがわかる本!
だまされないためのポイント&被害にあわないための対処法も解説。
ーーー
身近な住宅街で悪徳商法が行われています。しかも白昼堂々と。
コンビニの跡地に、「自然食品」「健康食品」の旗がずらりと並び、そこに多くのお年寄りが集まる。そんな光景を目にしたことはあるでしょうか?
これは、毎日ただ同然で配られる魅力的なお土産をもらうために、集まっているのです。
そこでは「講演会」が行われ、お年寄りを楽しませる話や演出で盛り上がっています。
お年寄りはその雰囲気に酔わされてしまい、冷静な判断力が奪われてしまいます。
そして、何日もかけて話が前に進められ、最終的に、1年分で30万円、なかには100万円を超える健康食品がお年寄りに売りつけられるのです。
これは、悪徳商法の一種で「催眠商法」と呼ばれているものです。
この本は、そのような催眠商法の全貌を知るのに最適な一冊です。
そして、「だまされないために」「身近な人を守るために」知っておくべきことを分かりやすく解説しています。催眠商法は悪徳商法として有名ですが、その手口を、ここまで詳細に書いた本は今までありませんでした。
お年寄りを会場に閉じ込め、外からは何をしているのか分からない商法です。
客として潜入し、手口を暴こうと思っても、開催期間は長期に渡り、手口は巧妙化・複雑化していて、「だましのポイント」は、そこで働く人でなければ分かりにくくなっています。
そういったことから、社会に出回る情報が少ないのが現状です。
筆者は6年間、催眠商法の会社に勤めてきました。
しかも、営業成績で何度も会社から表彰をされました。この本は、手口を知り尽くした私だからこそ書ける内容です。
まずは、このあとに続くマンガを見てください。
催眠商法の宣伝会場の雰囲気がよくわかります。世間話が面白くて楽しくて、通い続けたくなる場所。しかし、それは演出によるものであり、目的はお年寄りに高額商品を買わせることです。裏には巧妙に組み立てられたストーリーが存在します。「買わないでおこう」と心に決めていても、「これは絶対に買わなければいけない」という気持ちにさせられるのです。
「だまされないため」「身近な人を守るため」に役立てていただければ幸いです。被害にあう方が少しでも減ってほしいと願っています。
(『はじめに』より抜粋)
- 本の長さ230ページ
- 言語日本語
- 出版社自由国民社
- 発売日2018/11/2
- 寸法13 x 1.5 x 19 cm
- ISBN-104426124794
- ISBN-13978-4426124793
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対象商品: あやしい催眠商法 だましの全手口 身近な人を守るために知っておくべきこと
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商品の説明
著者について
ロバート・熊
1970年代生まれ。関西在住。経理の専門学校卒業後、事務職・営業職・建築業・運送業・飲食業・小売業と様々なジャンルの職種を経験し、それらを生かした仕事術をブログで公開し、人気を博す。催眠商法の会社に勤めていたのは20代から30代の6年間。その間、アシスタント営業成績で1位を5回、講師売上高で1位を3回表彰される。現在は催眠商法の会社とは縁を切り、まともな生き方をすべく食品スーパーに勤務。ブログで紹介した過去の職歴のなか、催眠商法は反響が大きく、読者からの相談が多数寄せられる。そして、催眠商法に関する世の中に出回る情報の少なさを知る。そこで、手口を知り尽くした自分が知られざる悪徳商法の手口を公開し、被害者を少しでも減らすことができればという思いで本書を執筆するに至った。
1970年代生まれ。関西在住。経理の専門学校卒業後、事務職・営業職・建築業・運送業・飲食業・小売業と様々なジャンルの職種を経験し、それらを生かした仕事術をブログで公開し、人気を博す。催眠商法の会社に勤めていたのは20代から30代の6年間。その間、アシスタント営業成績で1位を5回、講師売上高で1位を3回表彰される。現在は催眠商法の会社とは縁を切り、まともな生き方をすべく食品スーパーに勤務。ブログで紹介した過去の職歴のなか、催眠商法は反響が大きく、読者からの相談が多数寄せられる。そして、催眠商法に関する世の中に出回る情報の少なさを知る。そこで、手口を知り尽くした自分が知られざる悪徳商法の手口を公開し、被害者を少しでも減らすことができればという思いで本書を執筆するに至った。
登録情報
- 出版社 : 自由国民社 (2018/11/2)
- 発売日 : 2018/11/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 230ページ
- ISBN-10 : 4426124794
- ISBN-13 : 978-4426124793
- 寸法 : 13 x 1.5 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 293,137位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
イメージ付きのレビュー

5 星
営業の本としても間違いなくトップクラスです。
しっかりしていた祖母が何十万円もする健康食品を次々に買わされたことがあります。本人はいい買い物をしたと信じ込んでいるので母が「それは騙されているよ」と言っても無駄でした。何十万円もするのは明らかにぼったくり。なのに「いい買い物」と信じ込まされるのはどうしてか?その謎が明快に分かりやすく書かれています。40万円の健康食品。普通は誰も買うわけない。高すぎる。それを安いと思わせるとんどもないセールストークがあります。様々なダースサイドスキルの本を読んできましたが、間違いなく1番説得力があります。読んでいるうちに、確かにそのような価値のあるものなら買ってみようかなと心理誘導されてしまいます。それほどの完成度の高い商品説明が宣伝会場でされているのです。磨き抜かれたセールストークをこれほどまで、惜しげもなく披露している本は営業の本にも見当たらないほどです。本来は、騙される人を救う本だが営業に携わる人、人を説得したい人、人間関係を良くしたい人にもお勧めできる内容。ここには「こんな方法があったのか?」と目からうろこが落ちるほどの手口があります。マル秘ノウハウがビッシリ書かれている人生をうまく生きる宝の山です。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年11月20日に日本でレビュー済み
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2021年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当業界で働いていたものです。現場の人間から読んでみてもおおかた内容は合っているかと思う。ただ催眠商法と言えども真面目な会社や社員(良心的な説明と商品、価格で販売している)もいるので、まるで犯罪を犯しているかのような内容には少し違和感を感じた。とはいえ、実態のわかりにくい催眠商法についての有益な情報を得られる。
催眠商法とは、宣伝販売講習会のことでありSF商法とも呼ばれている。商店街などのテナントを短期間(約2ヶ月間)借りて、主に健康の話しをしながら健康食品や健康器具を販売するスタイルである。お客様のほとんどは高齢者(70歳以上)であり、毎日提供する目玉商品(100円で特売するもの)を求めて来店する。私自身もこの業界がより良くなってもらうか、できなければ無くなった方が社会のためであると考える。以下に個人的な体験談を書いてみる。
店は約2ヶ月間営業し、毎週1点以上は商品を販売しないと経営できない。主力商品(10万円以上)は1店舗で5〜10点以上の紹介になる。メインが高額商品(10万円以上)であるため、購入できるお客様が限られてしまう。1日100名以上入場する店舗であれば、そのうち2割ぐらい。したがって、毎回同じお客様が購入する確率が高い。社員も目先だけ売上げしか考えない人が多いので、不要な商品まで何点も買わせてしまっている。多くの店舗ではそうしないとやっていけない。なぜならばご来店する多くのお客様は低額商品しか買わないか何も買わないからだ。ですから被害を受けるのは一部ではあるが、健康食品などを一人で50万円〜100万円以上も買うという異常さになっている。しかもそのVIPのお客様は、同業他社にも多数(5〜10店舗以上)行っており、そうすると相当な金額になる。さらに何年(長い人は10〜20年以上)も通っている人も多いので、トータルで言うと家が何軒か買えるという金額を使っている人もいる。本人は楽しんでいるので、そんなに気にしていない場合が多い。1日に10種類〜20種類以上も健康食品を飲んでいることも多く、あまりにもおかしな光景である。しかもよく購入するお客様ほど商品を飲みきれない場合も多く、ゴミになっている。家に配達に行くと、飲んでいないサプリメントの山が一部屋を占領するほどになっていることもよくある。社員のほとんどは売上げや数字のことしか考えなくて、お客様の健康とか商品の持ちすぎとか過量販売とか全く興味がない。また店舗の雰囲気やムードを大事にして、健康の話しや世間話を面白可笑しくする方に重点を置いている。
そもそも目玉商品を毎日100円(原価は300〜500円ほど)で100人以上に提供するからバランスがおかしくなっている。マイナス分は全て商品(健康食品など)に上乗せされているから異常な値段の高さになる。その結果、お金のある一部のお客様しか買えない。つまり、商品の過量になり、常識では考えられない大金を使い、しかもなかには食べずに捨てているのだ。
ただおそらくSF商法(催眠商法)はあと10年から遅くても20年後には無くなっているか形態が変わっている可能性が高い。SF商法は高齢者を対象とした商売である。ほとんどの商品(主に健康食品など)は一般的な市場価格よりも2倍〜10倍ほど高い。したがって、ネットができる人であればすぐに価格の異常さに気づくことができる。ですから、スマホやパソコンを現時点で使いこなせない人が多い70代以降(男性はできる人もいるが、ほとんどが女性である)の高齢者には通用する。しかしながら、今のネットショッピングができる60代が10年後70代になると、価格の比較ができるので購入しなくなる。
したがってこの業界が将来、100円などの目玉商品で釣らないで、しっかりインターネットを使って正当に集客し、講演ではお客様へ価値のある情報を提供し、良質な商品(健康食品なら産地・栽培方法などが安全か、混ぜものが無いか、食品添加物不使用かなど)を多くの方が購入できる値段設定で販売して、健康や社会に貢献するスタイルになることを望む。それができなければ、現時点では社会的に不要と言わざるを得ない。事実として宣伝講習販売の店は、健康を目的にするというよりは高齢者の遊びの場としての提供の方が大きくなっている。それならそれでもっと良い方法があるはずだ。
本当に健康になりたければ、生活習慣(食事・運動・休養)を見直していくことが重要である。質の良い食事を適量食べて、カーブスなどの運動施設で体を動かしたり、友達と温泉など旅行に行くことである。ただ完璧にはできないので補助として健康食品や健康器具を利用することである。でも補助という視点を忘れず、サプリメントであればせいぜい2〜3種類(多くても5種類)が適切であろうと思われる。
長くなってしまったが、あまり知ることのできない催眠商法についての概要がわかるので、本書をおすすめする。
催眠商法とは、宣伝販売講習会のことでありSF商法とも呼ばれている。商店街などのテナントを短期間(約2ヶ月間)借りて、主に健康の話しをしながら健康食品や健康器具を販売するスタイルである。お客様のほとんどは高齢者(70歳以上)であり、毎日提供する目玉商品(100円で特売するもの)を求めて来店する。私自身もこの業界がより良くなってもらうか、できなければ無くなった方が社会のためであると考える。以下に個人的な体験談を書いてみる。
店は約2ヶ月間営業し、毎週1点以上は商品を販売しないと経営できない。主力商品(10万円以上)は1店舗で5〜10点以上の紹介になる。メインが高額商品(10万円以上)であるため、購入できるお客様が限られてしまう。1日100名以上入場する店舗であれば、そのうち2割ぐらい。したがって、毎回同じお客様が購入する確率が高い。社員も目先だけ売上げしか考えない人が多いので、不要な商品まで何点も買わせてしまっている。多くの店舗ではそうしないとやっていけない。なぜならばご来店する多くのお客様は低額商品しか買わないか何も買わないからだ。ですから被害を受けるのは一部ではあるが、健康食品などを一人で50万円〜100万円以上も買うという異常さになっている。しかもそのVIPのお客様は、同業他社にも多数(5〜10店舗以上)行っており、そうすると相当な金額になる。さらに何年(長い人は10〜20年以上)も通っている人も多いので、トータルで言うと家が何軒か買えるという金額を使っている人もいる。本人は楽しんでいるので、そんなに気にしていない場合が多い。1日に10種類〜20種類以上も健康食品を飲んでいることも多く、あまりにもおかしな光景である。しかもよく購入するお客様ほど商品を飲みきれない場合も多く、ゴミになっている。家に配達に行くと、飲んでいないサプリメントの山が一部屋を占領するほどになっていることもよくある。社員のほとんどは売上げや数字のことしか考えなくて、お客様の健康とか商品の持ちすぎとか過量販売とか全く興味がない。また店舗の雰囲気やムードを大事にして、健康の話しや世間話を面白可笑しくする方に重点を置いている。
そもそも目玉商品を毎日100円(原価は300〜500円ほど)で100人以上に提供するからバランスがおかしくなっている。マイナス分は全て商品(健康食品など)に上乗せされているから異常な値段の高さになる。その結果、お金のある一部のお客様しか買えない。つまり、商品の過量になり、常識では考えられない大金を使い、しかもなかには食べずに捨てているのだ。
ただおそらくSF商法(催眠商法)はあと10年から遅くても20年後には無くなっているか形態が変わっている可能性が高い。SF商法は高齢者を対象とした商売である。ほとんどの商品(主に健康食品など)は一般的な市場価格よりも2倍〜10倍ほど高い。したがって、ネットができる人であればすぐに価格の異常さに気づくことができる。ですから、スマホやパソコンを現時点で使いこなせない人が多い70代以降(男性はできる人もいるが、ほとんどが女性である)の高齢者には通用する。しかしながら、今のネットショッピングができる60代が10年後70代になると、価格の比較ができるので購入しなくなる。
したがってこの業界が将来、100円などの目玉商品で釣らないで、しっかりインターネットを使って正当に集客し、講演ではお客様へ価値のある情報を提供し、良質な商品(健康食品なら産地・栽培方法などが安全か、混ぜものが無いか、食品添加物不使用かなど)を多くの方が購入できる値段設定で販売して、健康や社会に貢献するスタイルになることを望む。それができなければ、現時点では社会的に不要と言わざるを得ない。事実として宣伝講習販売の店は、健康を目的にするというよりは高齢者の遊びの場としての提供の方が大きくなっている。それならそれでもっと良い方法があるはずだ。
本当に健康になりたければ、生活習慣(食事・運動・休養)を見直していくことが重要である。質の良い食事を適量食べて、カーブスなどの運動施設で体を動かしたり、友達と温泉など旅行に行くことである。ただ完璧にはできないので補助として健康食品や健康器具を利用することである。でも補助という視点を忘れず、サプリメントであればせいぜい2〜3種類(多くても5種類)が適切であろうと思われる。
長くなってしまったが、あまり知ることのできない催眠商法についての概要がわかるので、本書をおすすめする。
2020年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
よくあるパーテー商法について書かれた本。期待外れだった。
2018年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者のブログは、必ず読むようにしています。従業員とのトラブルの対処など、学ぶところ大。文章も軽快に、心地よく読めます。
2018年12月15日に日本でレビュー済み
以前から、このような商売が横行しているのは知っています。興味はあるのですが、実際の現場に足を踏み入れたこともなく、うさんくささと危うさがあって知らない世界でした。
190pの「被害にあわないための3か条」のトップが「近寄らない」でした。その通りでしょう。
筆者はその悪徳商法と言われている「催眠商法」の会社で6年間働かれたこともあり、手口の「だましのポイント」をつぶさに公開しており、とても参考になりました。58pの具体例はそこで働いたことのある人しか分からないシナリオですし、進行パターンでした。
冒頭の漫画も分かりやすいですね。世間話で来場者の気持ちを軽くする手法も上手く考えられています。
34pの「毎日ただ同然で日用品を配る」のリストされたものを見ますと、お年寄りが欲しがりそうなラインナップでした。お土産としては適当です。
180pの「買う快感から逃れなくなったお母さん」には驚きました。「パチンコや競馬にのめりこみ、やめられなくなった人に似ている」の通りです。催眠商法の顛末を示すエピソードでした。
218pの見開きにクーリングオフの書面見本があります。契約解除には必須の書面ですので、もし、被害にあわれた方は早く対応してほしいです。
「電話番号『188』消費者ホットライン(226p)」では「身近な消費生活相談窓口」を案内してくれるようです。自分は大丈夫と思っていますが、転ばぬ先の杖として本書を読了しました。
190pの「被害にあわないための3か条」のトップが「近寄らない」でした。その通りでしょう。
筆者はその悪徳商法と言われている「催眠商法」の会社で6年間働かれたこともあり、手口の「だましのポイント」をつぶさに公開しており、とても参考になりました。58pの具体例はそこで働いたことのある人しか分からないシナリオですし、進行パターンでした。
冒頭の漫画も分かりやすいですね。世間話で来場者の気持ちを軽くする手法も上手く考えられています。
34pの「毎日ただ同然で日用品を配る」のリストされたものを見ますと、お年寄りが欲しがりそうなラインナップでした。お土産としては適当です。
180pの「買う快感から逃れなくなったお母さん」には驚きました。「パチンコや競馬にのめりこみ、やめられなくなった人に似ている」の通りです。催眠商法の顛末を示すエピソードでした。
218pの見開きにクーリングオフの書面見本があります。契約解除には必須の書面ですので、もし、被害にあわれた方は早く対応してほしいです。
「電話番号『188』消費者ホットライン(226p)」では「身近な消費生活相談窓口」を案内してくれるようです。自分は大丈夫と思っていますが、転ばぬ先の杖として本書を読了しました。
2021年6月16日に日本でレビュー済み
ぼったくりなのに被害者にその自覚がない、すごい販売手法があったものです。
周到に考えられたシナリオは自社の営業でも参考にすべき点があると感じました。
これ読んで思い出したのだが、学生時代にジジババの原宿と言われる街に住んでいたことがあり、お米引換券をもらってラッキー!みたいな感じで会場に行ったら若い人は対象外って追い返されたことがあった。
若いねーちゃんでも出てきたら30万の布団を一生使えるといって買わされたかも知れない。
周到に考えられたシナリオは自社の営業でも参考にすべき点があると感じました。
これ読んで思い出したのだが、学生時代にジジババの原宿と言われる街に住んでいたことがあり、お米引換券をもらってラッキー!みたいな感じで会場に行ったら若い人は対象外って追い返されたことがあった。
若いねーちゃんでも出てきたら30万の布団を一生使えるといって買わされたかも知れない。