現実世界に疲れ果て、ノスタルジーにどっぷりとつかりたい瞬間というものは誰にでもあるし、往々にしてそのような瞬間に「美」が存在しているのも間違いはない。
だが、そのような美に耽溺すること、ましてそのような美におもねるようなことは、厳しく慎まなければならない。
美しければ何でもよいというものではない。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
棄景/origin 単行本 – 2005/3/1
丸田 祥三
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥10,972","priceAmount":10972.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"10,972","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"maFQZSHH22KulS8MUPgM8Z1eBj9iPsVahplMFZin3usckHolFZPCXhC1PFN7YldHpZgYTkrploOpn6aMcSd6mmR0FRqkRQHDK5vgcR%2FJEtI3hhpL8QjMis0sTbq6oy6wrTsuZXAt9jYvdUyURh35%2BF%2BmRr8WD19pN2ZZXu97lfhkzHpkGspfkr8lVhOFacMH","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}]}
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ1ページ
- 言語日本語
- 出版社自由国民社
- 発売日2005/3/1
- ISBN-104426766060
- ISBN-13978-4426766061
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
出版社からのコメント
◆伝説の復活!美麗印刷によるニュープリント作品集
近現代の遺跡と真摯に向き合い、暗闇の中で微細な光をも感じとろうとする
魂の写真表現。『棄景』『棄景[2]』『棄景[3]』所収作品を緻密な高画質で
集大成!
登録情報
- 出版社 : 自由国民社 (2005/3/1)
- 発売日 : 2005/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 1ページ
- ISBN-10 : 4426766060
- ISBN-13 : 978-4426766061
- Amazon 売れ筋ランキング: - 508,762位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 959位写真家の本
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2012年3月6日に日本でレビュー済み
2012年2月の上告審棄却の結果を受けて、改めて丸田氏の写真(本書含め)を見直してみました。
被写体への思い入れについては、先行作品である石内都氏の追体験写真(戦後の廃墟でなかった頃を撮影者自身が体験している)とは異なり
廃墟が醸し出す独特な不気味さ、神秘性に惹かれた(ある意味外見的な)のが主な撮影動機だったと思う。(同じ60年代のテレビ映像世代として)
先駆者(パイオニア)議論には、今回の裁判で決着がついたと思う。
前述の被写体への思い入れの強さのみでは、司法の場では考慮されない。
むしろ、"被写体への依存性"を一度捨てて、オリジナルな撮影技法(特殊な照明や撮影機材、手順)
を極めた上で、廃墟の持つ隠れた一面を抽出して独自の作風に昇華出来れば、権利の主張も可能だったと思う。
(その撮影手段を用いなければ、廃墟に隠された真の魅力が引き出せないと権利主張が可能)
(機材面では、むしろ小林伸一郎が中、大判カメラの煽り機能によるパース補正など技巧的な工夫が見られる)
良い先例は、レナード・ニルソン賞を受賞した栗林慧(虫の目)とデビッド・デュブレ(半水面)だろう。
独自開発した撮影機材や撮影手段を用いない限り先駆者(写真表現の一ジャンルを確立した)と名乗る事は難しいし
客観的な評価も得られないと思う。(結局、写真は技術手段ですから)
絵画においても、NHK BS Hi "極上美の饗宴" みたいに、いかに独自の描画方法や絵具の調合が
その"絵画の特徴"の裏付になっているかが良く説明されていますし。
ただし、"ビックベンと赤バス"の司法判断は、画像処理手段への配慮もあるだろが、
向こうのお国なら、今回の廃墟写真の判断も異なるかもしれない。
被写体への思い入れについては、先行作品である石内都氏の追体験写真(戦後の廃墟でなかった頃を撮影者自身が体験している)とは異なり
廃墟が醸し出す独特な不気味さ、神秘性に惹かれた(ある意味外見的な)のが主な撮影動機だったと思う。(同じ60年代のテレビ映像世代として)
先駆者(パイオニア)議論には、今回の裁判で決着がついたと思う。
前述の被写体への思い入れの強さのみでは、司法の場では考慮されない。
むしろ、"被写体への依存性"を一度捨てて、オリジナルな撮影技法(特殊な照明や撮影機材、手順)
を極めた上で、廃墟の持つ隠れた一面を抽出して独自の作風に昇華出来れば、権利の主張も可能だったと思う。
(その撮影手段を用いなければ、廃墟に隠された真の魅力が引き出せないと権利主張が可能)
(機材面では、むしろ小林伸一郎が中、大判カメラの煽り機能によるパース補正など技巧的な工夫が見られる)
良い先例は、レナード・ニルソン賞を受賞した栗林慧(虫の目)とデビッド・デュブレ(半水面)だろう。
独自開発した撮影機材や撮影手段を用いない限り先駆者(写真表現の一ジャンルを確立した)と名乗る事は難しいし
客観的な評価も得られないと思う。(結局、写真は技術手段ですから)
絵画においても、NHK BS Hi "極上美の饗宴" みたいに、いかに独自の描画方法や絵具の調合が
その"絵画の特徴"の裏付になっているかが良く説明されていますし。
ただし、"ビックベンと赤バス"の司法判断は、画像処理手段への配慮もあるだろが、
向こうのお国なら、今回の廃墟写真の判断も異なるかもしれない。
2006年9月5日に日本でレビュー済み
冒頭の新幹線の廃車の写真にガツンときました。
栄華を誇ったものが風雨にさらされて朽ちていく姿は
その過去の姿との大きな差異でちょっと心に響きます。
廃墟関連の本は数多ありますが、この冒頭の新幹線の一枚は
いろいろ考えさせられました。
どんどんと新しいものを創り出すすばらしさと、
その影の部分と。
栄華を誇ったものが風雨にさらされて朽ちていく姿は
その過去の姿との大きな差異でちょっと心に響きます。
廃墟関連の本は数多ありますが、この冒頭の新幹線の一枚は
いろいろ考えさせられました。
どんどんと新しいものを創り出すすばらしさと、
その影の部分と。
2006年12月1日に日本でレビュー済み
本書はモノクロ撮影、ダブルトーン刷り写真集の頂点と呼ばれた、90年代初頭の「棄景」1〜3を合本にした愛蔵版。価値ある“ホンモノの”素晴らしい廃墟写真集である。
先ごろお亡くなりになった映画監督、東京芸大名誉教授の故・実相寺昭雄氏をして、「これこそ最高の写真表現だ」と言わしめた(実相寺氏は、映画『姑獲鳥の夏』、「ウルトラシリーズ」等で何度も丸田氏の「棄景」を使用されていた)その名著が復活したのだ。
本書に収録された写真の撮影時期は1976年から96年である。現在の丸田氏の年齢から逆算すると、これらの作品は、氏が11歳から31歳にかけて撮ったものなのである。
丸田氏に対しては、不覚にも嫉妬の感情を抱いてしまいそうになる。氏はまったくもって驚くべき才能の持ち主なのである。
私は昨年の復刊と同時に真っ先に買い求めたが、印刷も非常に丁寧であり、心から満足の行く仕上がりであった。ぜひとも多くの方にご覧いただきたい。
先ごろお亡くなりになった映画監督、東京芸大名誉教授の故・実相寺昭雄氏をして、「これこそ最高の写真表現だ」と言わしめた(実相寺氏は、映画『姑獲鳥の夏』、「ウルトラシリーズ」等で何度も丸田氏の「棄景」を使用されていた)その名著が復活したのだ。
本書に収録された写真の撮影時期は1976年から96年である。現在の丸田氏の年齢から逆算すると、これらの作品は、氏が11歳から31歳にかけて撮ったものなのである。
丸田氏に対しては、不覚にも嫉妬の感情を抱いてしまいそうになる。氏はまったくもって驚くべき才能の持ち主なのである。
私は昨年の復刊と同時に真っ先に買い求めたが、印刷も非常に丁寧であり、心から満足の行く仕上がりであった。ぜひとも多くの方にご覧いただきたい。
2006年12月28日に日本でレビュー済み
丸田氏の作品に人々をひきつける魅力が備わっているのは間違いないし、丸田氏の写真集を1冊手に取るなら、この写真集以外に無いのも間違いない。
しかし、丸田氏の世界にはゾンビのような丸田信者がうようよしていて、そのことに気がついてしまうと急速に気味が悪くなってしまうという副作用もある。
丸田氏の世界観から、距離を置いて楽しむことができるのなら、もっと高く評価してもよいだろう。
しかし、丸田氏の世界にはゾンビのような丸田信者がうようよしていて、そのことに気がついてしまうと急速に気味が悪くなってしまうという副作用もある。
丸田氏の世界観から、距離を置いて楽しむことができるのなら、もっと高く評価してもよいだろう。
2006年8月17日に日本でレビュー済み
自分が趣味で色々と廃墟の写真撮影をしているものだから、この本も参考にしてみようと一冊購入してみた。
この本は「廃墟」というノスタルジアをテーマにしている為か、確かに見ていて引き込まれるものはある。しかし、写真を撮影する際のフィルターを殆どの写真で使用している為か、それで誤魔化されている作品もあるのがやや惜しまれる。出来れば、フィルターなど殆ど使用せず、実際の(その現場の)写真の色彩でノスタルジアを表現するとかして欲しかった。
でも、題材は素晴らしい物件ばかりなので、丸田氏の次回作には是非期待したいところだ。
この本は「廃墟」というノスタルジアをテーマにしている為か、確かに見ていて引き込まれるものはある。しかし、写真を撮影する際のフィルターを殆どの写真で使用している為か、それで誤魔化されている作品もあるのがやや惜しまれる。出来れば、フィルターなど殆ど使用せず、実際の(その現場の)写真の色彩でノスタルジアを表現するとかして欲しかった。
でも、題材は素晴らしい物件ばかりなので、丸田氏の次回作には是非期待したいところだ。
2006年9月5日に日本でレビュー済み
丸田氏が十数年前に刊行し、日本写真協会新人賞を受賞した、モノクロ・ダブルトーン写真集の傑作「棄景」「棄景2」「棄景3――東京」を、一冊にまとめ、復刊したものが本書。
廃墟、廃線、懐かしい町なみ等、緻密にニュープリントされたモノクロ作品群は、各界より高く評価された当時をも凌ぐそれは美しい出来映えを誇る。どんな賞賛の言葉を添えても陳腐に映ってしまう程の高い完成度と、見る者の魂に訴える力を秘めた名作!
一人でも多くの方に見ていただきたい、本当に素晴らしい写真集である――。
廃墟、廃線、懐かしい町なみ等、緻密にニュープリントされたモノクロ作品群は、各界より高く評価された当時をも凌ぐそれは美しい出来映えを誇る。どんな賞賛の言葉を添えても陳腐に映ってしまう程の高い完成度と、見る者の魂に訴える力を秘めた名作!
一人でも多くの方に見ていただきたい、本当に素晴らしい写真集である――。
2006年1月14日に日本でレビュー済み
温かいぬくもりに満ちた、過去に生きし物たちの姿です。
とても、素敵。
とても、素敵。