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シュレーディンガーの子猫たち―実在の探究 単行本 – 1998/6/1
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- 本の長さ358ページ
- 言語日本語
- 出版社シュプリンガー・フェアラーク東京
- 発売日1998/6/1
- ISBN-104431707794
- ISBN-13978-4431707790
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商品の説明
商品説明
この現象に対して、ボーアらは「観測する行為が波動を収縮させ粒子にする。そして、粒子は確率的にしか存在しない」との解釈を提唱した。言い換えると、もしあなたが粒子だとするとその存在は確率的となり、たとえば「冷蔵庫の前にいる確率70%」「温泉につかっている確率30%」のように存在し、母親に冷蔵庫の前でつまみ食いをしているのを「観測」されるまでは、ひょっとしたら温泉につかっていたかもしれないということになる。
『シュレーディンガーの小猫たち』(原題『Schrodinger's Kittens and The search for Reality』)ではこの2つの穴の実験のパラドックスを、シュレーディンガーの猫を用いて視覚化し、光の本性についての古代から現代に至る研究成果を科学史的背景を交えながら紹介。光よりも速く過去に向かって伝わるシグナルによってこのパラドックスが解決されるとする交流解釈を紹介する。重厚な解説本であり読みごたえ十分だ。(別役 匝)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : シュプリンガー・フェアラーク東京 (1998/6/1)
- 発売日 : 1998/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 358ページ
- ISBN-10 : 4431707794
- ISBN-13 : 978-4431707790
- Amazon 売れ筋ランキング: - 940,674位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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まず重要な実験(二重孔の実験、アスペの実験、ベリリウムイオンの鍋の実験など)と、その実験の意義について詳しく明快に説明されています。
それらの実験結果は、常識から導かれる予想と大きくかけ離れています! それをなんとか合理的に説明しようと、様々な理論・解釈が出てくる訳です。本書では大きく分けて3つの理論が丁寧に比較検討されています。
発表された年代順にコペンハーゲン解釈、多重世界解釈、そして交流解釈(取引解釈と訳している本もある)です。
コペンハーゲン解釈の柱の一つ、粒子と波の相補性原理については、1992年に日本チームの実験で否定的な結果が出たことが紹介されています。
交流解釈は、相対論効果を取り入れたシュレーディンガーの波動方程式の2つの解をそれぞれ先進波、遅延波とする理論で、時間がなぜ一方向にしか流れないのか、その理由さえも説明できるようです。
量子力学の本を読むと、「不可解」「混乱」といった読後感をよく持ったものです。しかしこの本を読むと、頭の中が整理され、真実に一歩近づけたことが実感できます。お勧めします。
本書も、二重スリットやEPRパラドックス、ベルの不等式などを解説していますが、エピローグで紹介されているクレイマーのtransaction interpretation「交流解釈」についてを広く認知させることが主眼でしょう。特に、日本では、この解釈が不当に無視されています。多くの人が本書を読んで、transaction interpretationの合理性を理解しよう。
アインシュタインの「一般相対論」を熱力学的に導いた Shu-Yuan Chu のプレプリント
Time-Symmetric Approach to Gravity(UCR-HEP-T117)
の存在をこの本で知り、久しぶりに心地よい戦慄が体を走った。
彼の理論では対称計量 gμν の自由度1+2+3+4 がピタリと10次元に一致する。
弦理論に対し何らかの実在感を評者が感じられたのは、おそらくこれが初めてである。
John G. Cramer の交流解釈は、「先発遅延波」の手法を量子論の解釈(EPRパラドックス等)に
適用したもので、その明解さは本書を読めば明らかであろう。
Feynman-Wheeler の手法自体は、もともと QED の発散の困難を解決する手段として
Dirac のアイデアを Lienard-Wiechert 解に適用して生まれたものである。
その経緯は、ファインマンのノーベル賞講演(1965)に生き生きと描きだされている。
原論文は、彼の選集の冒頭を飾るにふさわしい美事なものだ。
読者は是非、この最も美しくかつ単純この上ない Maxwell 方程式の解を目に焼き付けて欲しい。
注意
・古典遅延波 δ(t-r)/r には、フーリエ変換で分かるように 正・負 のエネルギーが半々で含まれる。
・QED の波 δ_+(t^2-r^2) = δ_+(t-r)/2r + δ_-(t+r)/2r には
正・負 のエネルギーが 各々 遅延・先発の形で 粒子・反粒子 解 として含まれる。
グリビンは(Cramer も?)これを Feynman-Wheeler の手法 と誤解している。
・Feynman-Wheeler の 古典遅延先発波 δ(t^2-r^2) = δ(t-r)/2r + δ(t+r)/2r には
正・負 のエネルギーが 共に 遅延・先発半々ずつで含まれる。これによって発散の困難は初めて除去される。
また、波動関数 φ の単なる共役 φ* では、エネルギー・運動量 の正負が逆転するだけである。
時間の向き は、上記の例を見ても分かるように T 変換 ( t , r ) → ( - t , r ) を施さないと反転しない。
従って、遅延波 φ の共役 φ* をそのまま先発波と見るグリビン(及び Cramer )の説明は誤りである。
もちろん 交流解釈 自体には、この誤りは何も影響しないのだが…… 読者諸賢は、注意されたい。
追記
これに関して、保江邦夫の本に J.C. Zambrini の神秘的な理論がスケッチされていることを思い出した。
(但しこちらは 虚時間 バージョンで、本来 伊藤清 の確率微分方程式の文脈で語られるものであろう。)
量子の道草―方程式のある風景
これを 実時間 に戻すとき、評者の脳裏には ニュートリノ の マヨラナ・ディラック 問題と相俟って
ディラック 4 スピノル Ψ = (ψR,ψL) = ((遅延,先発)R,(先発,遅延)L) の如き幻想が浮かび上がる。
因みに、同書 p.32 に記された ”ボルツマンの幽霊に導かれたシュレーディンガー” の謎に対する
評者の回答は エントロピー = TIME = ( - )作用 である。