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母国は日本、祖国は台湾―或る日本語族台湾人の告白 (シリーズ日本人の誇り 3) 単行本 – 2005/8/5

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商品の説明

出版社からのコメント

「昔、台湾は日本だったんですよ。台湾と中国大陸は違うんです。」
日本による五十年の当地で見違えるほど立派な文明国になった台湾。当時を生きた台湾人が語る日本統治時代。
そして、「日本精神」とは…。
<本書帯より>日本で生まれ、日本で養われ、25歳まで日本人だった著者が語り継ぐ「日本精神」。そして、アイデンティティを模索し葛藤した日々。 現代日本人が知らない様々な真実を語る!

抜粋

思想の統制が厳しくなる

医学部では、昭和十八年(一九四三)頃から、学生課長として配任になった憲兵の予備少尉が、特に台湾人学生に対して目を光らせていました。
卒業前の年、昭和十九(一九四四)年に、医学部在学の台湾人学生の検挙があり、反戦思想の疑いのある数名の学生が憲兵隊に連行されました。
生活改善部とか生活指導部とかいうのがあり、学生課長などが目を光らせているところで、学生大会といって討論会をやるのです。出るように言われて、私も出席したことがありますが、
討論会の題が、「天皇制についてどう思うか」とか「台湾における皇民化運動についてどう考えるか」など難題ばかりで、何も言えないのです。

ですから、私は一回も発言したことはありません。喋りたい心は沢山あります。でも、言えない。言いたい事を言えば、引っ掛かるから、結局、何も言えずに黙ってしまうのです。それ以外に方
法はありませんでした。

私の上のクラスの台湾人で、こんなことを言った人がいました。「皇民化運動というのは、私の考えでは、内地人が台湾人を引っ張って、日本人に同化する運動ではなく、内地人も努力し、台湾人も努力して、お互いに一段上で融和して立派な台湾を作る。これが皇民化運動だ」と。苦し紛れに、そう言ったらしい。私はその場で聞いていました。翌日、憲兵隊が入って連れていかれました。

その人は終戦まで締められて、八月十五日に釈放されたのです。つまり、皇民化運動というのは、一方的に引っ張っていくものなのです。台湾人には、頭から台湾人という意識をなくさせ、完全な日本人にするための運動なのです。つまり、それが軍部の考え方だったのです。

天皇制についての座談会の時は、やはり台湾人の学生が、「天皇は神様みたいで神様じゃないけど、とにかく我々は尊敬しないといけない」とか何とか、適当にお茶を濁すような発言をしました。そうしたら、すぐに憲兵隊が入ったのです。天皇は、神のようだけど神じゃない、と言ったところが恐らくいけなかったのでしょう。あの時は、天皇陛下は神様でしたから。

それから、お目付役がスパイを使って、台湾人学生が日頃どういう行動をして、どういう話をしたか、いちいち報告していました。それで結局、私が三年の時に、四年と三年の学生で、憲兵隊に連れていかれたのが五人ぐらいいました。拷問を食らって、ぶん殴られて、水を飲まされて、エビみたいに吊されて竹刀で叩かれて、八月十五日に釈放になりました。中で拷問で死んだ人も一人います。

死んだ人は、国民党政府が来た時に、忠烈祠に祀られました。反日の義士だとかいうのです。実際には義士でも何でもありません。これは国民党の宣伝に利用されたに過ぎません。 

彼らが憲兵隊に連れて行かれた容疑は、重慶政府(国民党政府)と通じたというスパイの容疑。それから反日本政府という容疑でした。あの時、大学で北京語を教えていた支那人の先生の教え子達は、特に狙われました。この先生も重慶政府のスパイという疑いがかけられて、捕まりました。これが、軍隊が幅を利かせていた時の被害です。

私など、何も喋らず、慎ましい態度で小さくなっていましたので、睨まれる方ではありませんでした。
努めて内地人と接触して、「お互いにコミュニケーションをやろう」と、やっていましたから、皆からは「こいつはちょっと異分子だな」と思われていたことでしょう。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 桜の花出版 (2005/8/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/8/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 265ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4434066544
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4434066542
  • 寸法 ‏ : ‎ 18.2 x 13 x 2.2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 17個の評価

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柯 徳三
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