無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
悪い詩集: 又は詩的唯物論神髄の大盛 単行本 – 2007/2/1
安里 ミゲル
(著)
- 本の長さ487ページ
- 言語日本語
- 出版社スペース伽耶
- 発売日2007/2/1
- ISBN-104434086782
- ISBN-13978-4434086786
登録情報
- 出版社 : スペース伽耶 (2007/2/1)
- 発売日 : 2007/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 487ページ
- ISBN-10 : 4434086782
- ISBN-13 : 978-4434086786
- Amazon 売れ筋ランキング: - 607,767位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 169,712位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
3グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2008年9月23日に日本でレビュー済み
安里健(ミゲル)氏の詩行は、いわゆる「詩」の属性とされる「美しさ」や「抒情」とは異なる位相において、在る。現実の下らなさ、現実に対する怒りを、いわゆる「美しい」(とされる俗)情に昇華−崇高化することなく、何処までも散文的−脱力的に、馬鹿馬鹿しく、現実の馬鹿馬鹿しさそのものとして、言葉に定着させている。其処に頻出する身体的なもの・下半身的素材(いわゆる「下ネタ」)が、この脱力に拍車をかける。それは現実とそれに翻弄される私たちの身体を、その下らなさ・馬鹿馬鹿しさ・やりきれなさといったものそれら自体において提示することにより、翻ってはこの現実および身体を異化−批判し、解放−解体する試みであり、かつてこのような詩業が「叙事詩」と呼ばれていたことを想起すれば、ここでの氏の試みを、21世紀における叙事詩の現在形として、捉えることができる。現実に翻弄される人びとのみぶり−思考を言葉に(おいて)定着させること、それは神話と歴史のあわいに潜行し、人びとを活写する、超越論的ルポルタージュの類い稀なる実践である。私たちはこの敢行に、後続するだろう。歴史化せよ!
2007年4月8日に日本でレビュー済み
詩というものを何だか高尚なものとして捉えている人は足もとをすくわれるかもしれない。といってこの詩集は、素人であることを手放しで善しとするアマチュアリズムとも一線を画す詩集である。サブタイトルに「マルクス主義全詩集」と銘打ってあるように、ある政治的な意図をもってつくり、売り出された詩集であることは間違いない。しかし読者は、ここで展開されている政治が、私たちが日常そのなかで過ごしている「政治」とは全く異質のものであることに気が付くだろう(たぶん)。そして全体をとおしての読了感は本書の一つ一つの内容と表現に比して何故かすがすがしい(たぶん)。
プロレタリア詩の存在自体が奇跡である時代に、さらにすがすがしいプロレタリア詩集に出会え「言葉なんてものも覚えてよかったかもなあ」と思えてしまうかもしれない。いずれにせよ現代に生きるすべての労働者階級に開かれた詩集であることはたしか。疲れたときに読むと腹の底がよじれてくれる。一家に一冊!
プロレタリア詩の存在自体が奇跡である時代に、さらにすがすがしいプロレタリア詩集に出会え「言葉なんてものも覚えてよかったかもなあ」と思えてしまうかもしれない。いずれにせよ現代に生きるすべての労働者階級に開かれた詩集であることはたしか。疲れたときに読むと腹の底がよじれてくれる。一家に一冊!