書籍市場には、マネジメントやマネジメントに関する書籍が数多く出版されています。それだけ関心が高く疑問点が浮かび上がる分野なんでしょう。
出版数が多いということは内容も多岐にわ渡っているということになります。
研究者対象のアカデミーな専門書からカリスマリーダーの自叙伝まで、はたまたエセ科学かと思わせるようなものまで様々です。
多岐に渡るマネジメント本の中で、現場に従事している方々に推奨できる書籍となると大変限られてきます。専門書は抽象的概念で多く構成されているので一般の方々が理解するには敷居が高い。カリスマリーダーな自叙伝は、あくまでも自叙伝なので万人に適用するには無理がある（読み物としてはおもしろいのですが・・・）。エセ科学物は論外。
これらの中で『行動承認―組織の能力を最大化する「認める力」』は、現場の方に推奨できる数少ない1冊となっています。
理由としては
①実際の現場におけるエピソードの事例が掲載されているのでイメージがしやすい。
②かと言って、各個人の経験談だけで終わってはなく、随所に心理学・学習理論・組織論などの知見がしっかりと散りばめられている。
③エビデンス資料がしっかりと提示されている
④具体的な実践手法のフォーマットが提示されている
実は上記の①~④は研修講師が実際の研修でプログラムやカリキュラムを立てるときに意識して構成していることと合致します。つまり、本書を読み進めることは、実際に質の高い研修を受講しているような気分になります。
当然のことながら、実務に従事している方にも推奨できますが、理論を学んだ人も「点」と「点」を繋げる接着剤の役割を果たす本です。
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イメージ付きのレビュー
ドキっとして、納得につながる１冊です
序章での事例を読んでいて、自分の事の様にドキドキして、ある意味で悪い面を洗い出した上で、自らが変わりたいと思える１冊です。但し、「読む（学ぶ）」と「行動する」とでは大きな違いがある事も指摘されていれ、管理者なら頑張らないと！と行動の活力に出来る貴重な書籍ですので、何度も読み返したいです。
