第I部 英語コミュニケーション能力評価の考え方 [全33頁／13.2％]
第１章 新しい英語教育のコンセプト
第２章 新しい学力育成への基本アプローチ
第３章 新しい評価活動の基本メソッド
第II部 通常授業における英語コミュニケーション能力評価の方法 [全105頁／42.0％]
第１章 コミュニケーションへの関心・意欲・態度の評価法の実例
第２章 表現力の評価法の実例
第３章 理解力の評価法の実例
第４章 言語・文化認識と国際理解の評価法の実例
第III部 テストにおける英語コミュニケーション能力評価の方法 [全112頁／44.8％]
第１章 平常テスト・定期テストの具体的方法のコンセプト
第２章 表現力を中心としたテストの実例
第３章 理解力を中心としたテストの実例
第４章 言語文化認識を中心としたテストの実例
第５章 統合的能力のテストの実例
第６章 定期テストの実例
編者は1940年（広島市）生まれ。広大卒。本書刊行時は岡山大学勤務（教授，54歳）。執筆者は，『コミュニケーションを目指した指導と評価』(文科省，93年)と同一メンバーらしい（はしがき）。現役中学校教員が，７人（石本（岡大附中），海老原（茨城県），大谷・福田（神奈川県），北原（杉並区立和田中学校），豊田（埼玉県），柳沢（千葉県）），教育委員会関係者が３人（榎本・鹿児島（埼玉県），上岡（栃木県）），大学教員が２人（松畑煕一（岡山大学）と影浦攻（宮崎大学））の，合計12人の編著作。12人中３人が埼玉県在住者。影浦も広大卒で完全な同一研究分野の同業者。２人の広大の先輩のもと，執筆者はほとんどが同校の誼（よしみ）で集結したのではないのか？と評者は邪推している。また，岡大附中の中学教員は編者と日常業務上の関係があるはず。また，ここに藤原和博（リクルート出身）が校長を務めた（2003-08年）ことで勇名を馳せた杉並区立和田中学校の教員が参加していることが注目される。本書出版は1994年だから，改革意志の高い組織だったことが窺われる（だからこそ藤原を校長に戴いたのだろうが）。
本書構成は理想的な配列と配分。間違いなく多様な「実例」があり，だからこそ『能力評価実例事典』と銘打ったのだろうが，『事典』を自称するには，やや分量が足らない。索引が欠落していることも，『事典』を自称する資格がない。
しかし，良書ではある。一読を薦める。（938字）
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
