英語の教材を作る仕事をしていますが、この本は学習者にも指導者にも役立つと思います。
最も参考になったのは、学習過程の普遍的な部分と個人に依存する部分とが整理され、学習段階による必要な能力やインプットの違いが上手く説明されているとこです。
この考え方は、学習の効果や目的をより具体的にし改善するためにとても参考になりました。
また英語の学習だけにとどまらず、新しい分野の学ぶ時、また部下や生徒の指導をするときなど、プロとしてより合理的に進めることができるようになると思います。
嫁に見せると文章が堅く難しそうと言ってましたが、節ごとに復習問題や応用問題、雑学的なコラムがあり、本書の内容を実践した優れた学習本となっていて学びたい人におすすめします!
無意識にやってきたことを意識させてくれる本に出会えると、いろんな分野の知識と結合して世界が広がるので楽しいです♪

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英語学習のメカニズム: 第二言語習得研究にもとづく効果的な勉強法 単行本 – 2015/12/20
廣森友人
(著)
言語習得のしくみを知れば、英語はもっと効率的に勉強できる! なぜ、英語をたくさん読み聞くことが必要なのか? なぜ、単語帳で何度も覚えた単語を忘れてしまうのか? なぜ、入試が終わったら英語学習のやる気が失せてしまったのか? なぜ、いくら勉強しても英語ができるようにならないのか? この1冊で、SLA理論の基礎・基本、そして自分の個性・適性に合った英語学習法がわかります。
- 本の長さ181ページ
- 言語日本語
- 出版社大修館書店
- 発売日2015/12/20
- 寸法15 x 1.5 x 21 cm
- ISBN-104469245992
- ISBN-13978-4469245998
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登録情報
- 出版社 : 大修館書店 (2015/12/20)
- 発売日 : 2015/12/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 181ページ
- ISBN-10 : 4469245992
- ISBN-13 : 978-4469245998
- 寸法 : 15 x 1.5 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 284,638位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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明治大学国際日本学部および同大学院・教授。主な専門分野は,第二言語学習の心理学。第二言語(英語)を学ぶにはどのような学習方法が効果的なのか,どうすればやる気は高まるのかといったテーマを理論実証的に研究。主な著書には,『改訂版 英語学習のメカニズム: 第二言語習得研究にもとづく効果的な勉強法』(2023年, 大修館書店),『英語教育論文執筆ガイドブック: ジャーナル掲載に向けたコツとヒント』(2020年, 大修館書店),『「学ぶ・教える・考える」ための実践的英語科教育法』(2018年, 大修館書店)などがある。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「第二言語習得」研究に基づいた、学習法についての本です。
かなりしっかりとしたまじめな本なので、「効果的な勉強法」というタイトルに惹かれて、
何か都合のいい方法でもあるのかなどと期待してしまうと裏切られます。
どちらかというと、英語学習者というよりは指導する立場にある方が
参考にするのに良いかも、という内容といえるでしょうか。
もちろん、ある程度自力で進んできた学習者が、自分の学習法を見直すきっかけにも
なるかもしれませんが。
特に、個人で英語教室など開いてらして、最近の英語学習・指導に興味のある方なら、
読んでみる価値のある本だと思います。
かなりしっかりとしたまじめな本なので、「効果的な勉強法」というタイトルに惹かれて、
何か都合のいい方法でもあるのかなどと期待してしまうと裏切られます。
どちらかというと、英語学習者というよりは指導する立場にある方が
参考にするのに良いかも、という内容といえるでしょうか。
もちろん、ある程度自力で進んできた学習者が、自分の学習法を見直すきっかけにも
なるかもしれませんが。
特に、個人で英語教室など開いてらして、最近の英語学習・指導に興味のある方なら、
読んでみる価値のある本だと思います。
2017年11月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
判りやすい文章であり、構成もグー。
でも、長年学者が研究した結論がつぎのようで、これは日本においては実践的でないのではないか。
1.学習者の能力特性は色々である。特性に見合った学習方法で勉強すると効率よく学べる。
2.人数が多い日本の学校でこれをやることは不可能。50分を何分割かして、SLAで明らかになった色々な教え方をしてみることを勧める。生徒はその中から自分の特性に合った学習方法を採用するだろう。
これでは、先生が授業の準備で大変だろう。また、進みが遅くなって、教科書を終えることはできなくなるのではないか。
欧米でのSLA研究は、英語と言語距離が近い言語話者を対象としたものであろうから、習得する英語のレベルも高くて、平均的日本人に適用するには無理があるのではないか。
日本人にとって今必要とされるのは中3程度の英語の4技能を、国民の5割以上が学校教育で確実に身につける方法であると思う。
英語教育学者にはそういう観点からの研究をしてもらいたい。
でも、長年学者が研究した結論がつぎのようで、これは日本においては実践的でないのではないか。
1.学習者の能力特性は色々である。特性に見合った学習方法で勉強すると効率よく学べる。
2.人数が多い日本の学校でこれをやることは不可能。50分を何分割かして、SLAで明らかになった色々な教え方をしてみることを勧める。生徒はその中から自分の特性に合った学習方法を採用するだろう。
これでは、先生が授業の準備で大変だろう。また、進みが遅くなって、教科書を終えることはできなくなるのではないか。
欧米でのSLA研究は、英語と言語距離が近い言語話者を対象としたものであろうから、習得する英語のレベルも高くて、平均的日本人に適用するには無理があるのではないか。
日本人にとって今必要とされるのは中3程度の英語の4技能を、国民の5割以上が学校教育で確実に身につける方法であると思う。
英語教育学者にはそういう観点からの研究をしてもらいたい。
2016年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は従来、指導者・研究者側の立場に立って語られることの多かった第二言語の学習法などについて、学習者側の視点に立って書かれている。
そのため、読者(学習者)をひきつける(動機付ける)ようなさまざまな仕掛けが随所にちりばめられており、思わず紹介される自身の学習スタイル診断などはスマホを片手にすぐに取り組んでしまったほどだ。
巷にあふれる「効果的な学習法」をうたった書籍と異なる(と感じた)点は、何か一つを推奨したり、排除したりするわけではなく、むしろ研究に基づいて効果的と思われる学習方法を常に読者に問いかけるように、さまざまな読者の状況に添うように提示している点だと思う。
すでに自分自身で取り組んではいるものの英語力をより伸ばしたいと思っている学習者はもちろん、そうした学習者に向き合う教員、教育関係者が自身の向き合い方を見つめなおすためにもなる良書。
そのため、読者(学習者)をひきつける(動機付ける)ようなさまざまな仕掛けが随所にちりばめられており、思わず紹介される自身の学習スタイル診断などはスマホを片手にすぐに取り組んでしまったほどだ。
巷にあふれる「効果的な学習法」をうたった書籍と異なる(と感じた)点は、何か一つを推奨したり、排除したりするわけではなく、むしろ研究に基づいて効果的と思われる学習方法を常に読者に問いかけるように、さまざまな読者の状況に添うように提示している点だと思う。
すでに自分自身で取り組んではいるものの英語力をより伸ばしたいと思っている学習者はもちろん、そうした学習者に向き合う教員、教育関係者が自身の向き合い方を見つめなおすためにもなる良書。
2018年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
英語の苦手な生徒にとってどのような順番で整理していったらいいのかを指南してもらったと思いました。
2018年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
体系的に書いてあるだけでなく、動機付けやメタ的な視点の重要性など、英語学習の間接的な面についても記載があり大変勉強になりました。
三日坊主が多かったので、動機づけを工夫しながら勉強していこうと視点を新たにしました。
三日坊主が多かったので、動機づけを工夫しながら勉強していこうと視点を新たにしました。
2016年10月8日に日本でレビュー済み
本書は、明治大学で教鞭をとられる著者が、第二言語習得研究の知見から効果的
な英語学習法や英語学習のメカニズムを平易に、分かりやすくまとめた本である。
まえがきで書かれているように、本書は英語指導者よりもむしろ英語学習者が
英語を学ぶにあたって知っておきたい第二言語習得の本とすることを目的として
執筆された本である。やはり、英語学習者としてはおそらくもっと端的にポイン
トを知りたいと思う方が多いような気がするが、このような目的で書かれている
ため、非常に読みやすく分かりやすいのが非常に有難い。
本書で扱われているトピックは、第二言語習得のプロセス、インプット、アウト
プット、動機づけ、学習方略、学習スタイルと、第二言語学習者にとって非常に
重要な分野ばかりである。それぞれのトピックに対して、ご自身のこれまでのご
研究の結果や論文発表されている研究結果に基づきながら、親しみの持てる分か
りやすい筆致で知見を明らかにしてくれている。
各章の最後には興味深いトピックを扱ったコラムや、学習を進めるためにお薦め
の文献案内も付されているため、興味深く、そして本書を契機に学習を進めるこ
とができるように構成されている。
総じていえば、非常に読みやすく分かりやすいSLA研究に基づく英語学習書であ
り、英語指導者には大変お薦めできる本である。さすがは新進気鋭の著者だと
感じる一冊である。
な英語学習法や英語学習のメカニズムを平易に、分かりやすくまとめた本である。
まえがきで書かれているように、本書は英語指導者よりもむしろ英語学習者が
英語を学ぶにあたって知っておきたい第二言語習得の本とすることを目的として
執筆された本である。やはり、英語学習者としてはおそらくもっと端的にポイン
トを知りたいと思う方が多いような気がするが、このような目的で書かれている
ため、非常に読みやすく分かりやすいのが非常に有難い。
本書で扱われているトピックは、第二言語習得のプロセス、インプット、アウト
プット、動機づけ、学習方略、学習スタイルと、第二言語学習者にとって非常に
重要な分野ばかりである。それぞれのトピックに対して、ご自身のこれまでのご
研究の結果や論文発表されている研究結果に基づきながら、親しみの持てる分か
りやすい筆致で知見を明らかにしてくれている。
各章の最後には興味深いトピックを扱ったコラムや、学習を進めるためにお薦め
の文献案内も付されているため、興味深く、そして本書を契機に学習を進めるこ
とができるように構成されている。
総じていえば、非常に読みやすく分かりやすいSLA研究に基づく英語学習書であ
り、英語指導者には大変お薦めできる本である。さすがは新進気鋭の著者だと
感じる一冊である。
2019年2月14日に日本でレビュー済み
第二言語習得の本となると、大抵は研究者や教育者を対象としている。
本書は学習者が読むことを意図して書かれているため、関連の学問分野に疎い者であっても理解できるような書かれ方をしている。
第二言語習得の分野では、学習者には特性があり、それぞれに適切な学習方法が異なることを示す研究結果が少なからずある。
そこで、各学習者を適切な学習方法にどこかで導く必要が生じる。
ところが、教師が各学習者の測定や評価、そこからの学習方法の提案などを統括的にマネージメントするには限界がある。
もちろん今後見直されていく可能性はある、と願いたいが、いずれにせよ時間的にも人員的にも多大なコストを要する。
それよりも手っ取り早い方法は、学習者自らが自身に適切な学習方法を発見し、実践することである。
なにも第二言語習得に限った話ではないが「学習を学習する」のである。
「自分にとってどういった学びかたが合っているか。」本書はそれを見つけるための足掛かりになるだろう。
本書は学習者が読むことを意図して書かれているため、関連の学問分野に疎い者であっても理解できるような書かれ方をしている。
第二言語習得の分野では、学習者には特性があり、それぞれに適切な学習方法が異なることを示す研究結果が少なからずある。
そこで、各学習者を適切な学習方法にどこかで導く必要が生じる。
ところが、教師が各学習者の測定や評価、そこからの学習方法の提案などを統括的にマネージメントするには限界がある。
もちろん今後見直されていく可能性はある、と願いたいが、いずれにせよ時間的にも人員的にも多大なコストを要する。
それよりも手っ取り早い方法は、学習者自らが自身に適切な学習方法を発見し、実践することである。
なにも第二言語習得に限った話ではないが「学習を学習する」のである。
「自分にとってどういった学びかたが合っているか。」本書はそれを見つけるための足掛かりになるだろう。